1月26日(土)-27日(日) ★★シリーズ SakSak#9 関 真奈美[入れ物 #観察]

今回のゲストは関 真奈美さんです。

関さんはこれまで、ブランクラスではLive Art、ステューデントイベント、ヤミ市、引込線などの出張イベントなどなど、いろいろな形で出演してもらったり参加してもらったりしてきた人で、それこそ僕が学生の頃から、ブランクラスを経由して関わってきた同世代のアーティストの一人。


今回のイベントではブランクラスに宿泊して、眠っているときの様子をカメラで記録して、朝ごはんを食べつつその記録を見て、寝ているときの自分の身体の様子を観察してみる、というもの。寝る前には睡眠にまつわる映画を見たり、近くの銭湯に行ったり、よく眠れるようにストレッチをやったり、とにかく盛りだくさんなイベント。

タイムスケジュールはこんな感じ。
1月26日(土)18:30 開場 → 19:30 映画鑑賞 → 21:30 温泉、就寝準備、ストレッチ → 24:00 就寝 
1月27日(日)7:00 起床、ストレッチ → 8:00 朝ごはん、振り返り → 10:00 終了


眠っているときに、意識下にない自分自身の身体がどんなふうに動いているのかを、お客さんも一緒にみんなで観察してみるという試みで、元々は、自分が眠るときに枕元に置いたぬいぐるみが、朝起きてみたら全然違うところに移動していた、という体験から今回のアイデアに発展しているそう。

関さんの作品で、アバター役の人に遠隔で指示を出してそのアバターを動かすというシリーズがあるけれど、あの作品でも人の意思と身体の動きとが分解されたらどういうことができるのか、みたいなことを想像するところがあって、今回のイベントでもその辺の関心が重なっていたりするのかな?


当日、会場には布団一式(敷布団、掛布団、シーツ、枕)が用意されるけれど、その他、防寒具、着替え、 タオル、耳栓など、必要なものがある場合は各自持ち込みOK。 リラックスして眠れる準備をお忘れなく。


のもとなおき


先日収録した放送室もどうぞご覧ください。
今回のイベントについて、昼間のブランクラスでお話をしてもらいました。関さんが持って来た、イベント当日の観察に使う予定のカメラくんも一緒です。(そして今回の放送室からジングルが入ってます!高山玲子さん、関 真奈美さん、うらあやかさん、村田紗樹さんの協力でお届けします!)

                            • -

SakSak #9 関 真奈美
入れ物 #観察|睡眠観察
blanClassウェブページhttp://blanclass.com/japanese/schedule/20190126/
Facebookuイベントページhttps://www.facebook.com/events/533670627111176/


カメラに写っている(ものには、ある事実があるとして、)睡眠時の意識にない自分の姿を見る経験とはどんなものでしょうか。
イベントでは睡眠にまつわる映画を鑑賞します。記録した睡眠中の様子を朝ごはんを食べながら確認します。


日程:2019年1月26日(土) -27日(日)
19:00 開始 → 19:30 映画鑑賞 → 21:30 温泉、就寝準備、ストレッチ → 24:00 就寝
→ 7:00 起床、ストレッチ → 8:00 朝ごはん、振り返り → 10:00 終了


料金:3,000円(予約制/定員7名)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
企画:野本直輝


布団類は会場に用意しています。パジャマや眠る時に必要なものなどがあれば、ご持参ください。
銭湯:横浜天然温泉 くさつ https://k-o-i.jp/koten/kusatsu/ 手ぶらセットあり


イベント予約方法
ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈件名〉SakSak#9 関真奈美 予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com


会場アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階


関 真奈美 Manami SEKI
主な展覧会・イベントに「乗り物」(blanClass・横浜)、「(real) time と study tables」(space dike・東京)、「PJB」(BankART1929・横浜)、「記録係 vol.新しい洞窟」(コ本や・ 東京)などがある。
HP http://manamiro.tumblr.com/


SakSakについて
SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)
HP https://saksak.localinfo.jp

1月19日(土)川原卓也[私の頭の中のメディウム・スペシフィシティ]


今週土曜日のLive Artは、川原卓也が、ソロでは初登場。


原卓也さんは2013年6月のステューデントナイト vol.4に杉山雄規と共作という形で出演、同じ年の12月に森美術館で行われていたクロッシングに出張をした際にも出演している。


どちらの場合も少し違うが、そこにある状況を前提に、参加している人みんなを巻き込んで成立する形で、パフォーマンスが展開された。


その後、来週のLive Artのゲストでもある関真奈美さんと共作という形で、《ピンク・ジェリー・ビーンズ》や《PJB》というパフォーマンス作品を手がけている。


昨日収録した放送室でもお聞きしたのだが、《ピンク・ジェリー・ビーンズ》では、川原くんが「演技」を、関さんが「物の痕跡」を問題として設定して、それぞれの問題が作品上で関係しあって成立する作品を目指し、その結果を踏まえて《PJB》では、相反する問題を掛け合わせた「物による演技」を試みたという。


《PJB》という作品は見に行けなかったので、物が演技をする様を目撃できたわけではないのだが、アイボにそうしてしまうように、物に対して観客が感情移入してしまうことを目論んだわけでもないようで、できそうでできないことを本気で課した作品だったようだ。


今回のパフォーマンスでは、そこからさらに展開して「メディウム・スペシフィシティ」についての考察を試みる。


メディウム・スペシフィシティ」というのは、素材や物がそこにある状態で、十分に発揮される存在の強さみたいなこと。イリュージョンに惑わされず、紙は紙、インクはインク、鉄は鉄といったように、表現上の景色や物語を支えるものとしてないことととして認識されるのではなく、それぞれの素材の履歴がむき出しで認識されて成立しているようなことを意味している。


物語に縛られていた表現を抽象に導く一つの考え方なのだが、その「メディウム・スペシフィシティ」が、これまで川原さんがしてきた試みの一つの手がかりになり得るのかが見どころだろうか?


当日行われることのなにかヒントをくださいと尋ねたところ、「ヒントはなしで」ということだったので、なにが起こるのかは、ぜひ見に来てご確認ください。



こばやしはるお


――


【blanClass放送室】
1月19日(土)のゲスト川原卓也さんと、これまで作品で問題にしてきたのは「演技」と「ものの痕跡」、それが転じて「ものによる演技」、そして今回考察する「メディウム・スペシフィシティ」についてお聞きしました。



2019/1/14/川原卓也/blanClass放送室


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

パフォーマンス原卓也[私の頭の中のメディウム・スペシフィシティ]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190119/
https://www.facebook.com/events/384124879022735/


メディウム・スペシフィシティについて、いろいろと考えたりあれこれしたりします。


日程:2019年1月19日(土)
開場:19:00 開演:19:30
入場料:1,600円(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

                            • -

アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階

                            • -

川原 卓也 Takuya KAWAHARA

  • 1984年埼玉県生まれ。主な公演、グループ展に「ピンク・ジェリー・ビーンズ」(2016年、TABULAE)、「PJB」(2017年、BankART Studio NYK)、「共同体のジレンマ Community and Self」(2018年、旧門谷小学校)。また、作品制作と並行して、墨田区向島のスペースTABULAEの運営も行う。

http://takuyakawahara.tumblr.com/

  • TABULAE↓

http://5484tabulae.tumblr.com/

1月13日(日)cat’s heaven…![新年ヤミ市]


2019年blanClass初売り企画、3年連続で、Cat’s heaven…! 企画の[新年ヤミ市]でございます。


今年は日曜日なのでご注意ください。


Cat’s heaven…! とは、2005年に行われた太平洋戦争で「犬死」した命について考える「thinking about dog’s death」という展覧会で、立ち上がったプロジェクトの名前。「犬死」とは正反対の「ニャンコ天国?」という意味で、死んでしまった人々とは別に、生き残って、すべてを失った焼け野原に立ち上がった自由で奔放な人々のことを考えてみようという試みだったという。


中でもそのエネルギーが「ヤミ市」に所長されているのでは? ということで、どこからともなく人々が集まって立ちあがる市をblanClassでもやってみようといことになり、1月恒例の行事になった。


そういえば、『暮しの手帖』で知られる花森安治さんも、戦中までのキャリアを捨ててヤミ市でカフェをしていた経歴があるというから、敗戦のタイミングというのは、終わりを意味するだけでなく、これまでのことをご破算にして、なにか新しいことへ再挑戦する機会にもなっていたに違いない。


そういえば、ベルリンの壁が崩壊した時に、私の父は「終戦はこんなもんじゃなかった」と、その希望に満ちた瞬間がいかに素晴らしい日だったかを語っていた。


いつもいつも現状を憂いで「ガラガラポン」を夢見続けるのもどうかと思うが、古いものが終わる瞬間に立ち会えるのは、きっとすごいことなのだろう。


一昨年の年末には企画の吉田和貴さんと世田谷ボロ市に行って、大昔、畑の真ん中でボロ市が始まった頃を想いつつ「放送室」の収録をしたのだが、昨年末は東名海老名のサービスエリアに行って、市場の現在形を考えつつ、お話をしました。


というわけで、企画者の吉田さん曰く、アートなヤミ市ではなくて、みんながただ売りたいものや要らないものを売ったり買ったりするので良いそうです。


と言っても、今年も大槻英世による「殴られ屋」も出店予定のようだし、今年はこれまでで一番多くのお店が立ちそうで、blanClassでもおなじみのアーティストたちが工夫を凝らしたお店を出してくれそうです。


日曜日の天気が少し心配ですが、雪が降ったら降ったで、ヤミ市にぴったりかもしれません。


掘り出し物を探しにぜひご来場ください。



こばやしはるお


――



【blanClass放送室】
新年1回目のイベント[新年ヤミ市]の企画の吉田和貴さんに、海老名のサービスエリアを散歩しながら話を伺いました。




2018/12/11/Cat’s heaven…![新年ヤミ市]/blanClass放送室


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


フリーマーケットcat’s heaven…![新年ヤミ市
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190113/
https://www.facebook.com/events/1107470846081604/


2019年のLive Artも昨年に引き続き、キャッツヘブン企画の「ヤミ市」でスタートします。人々が何かの価値を交換しあうことを禁じられた時代、それでも人々は広場に集まり、交換しあうことで生き残った。我々も先人に倣って、ショバ代を払いゴザを広げ、定価も相場もない商売をはじめてみよう。交換と繋がり、統制と生活、自由と混沌。もしかしたら、あの頃の広場の熱に我々も出会えるかもしれません。


出店:飯島剛哉/うらあやか/大槻英世/齊藤哲也/出張新宿マルシェ/関 智文/関 真奈美/高山玲子/野本直輝/古市久美子+チビ画伯たち/眞島竜男/宮澤響/メランカオリ/村田紗樹/山本聡志/吉田裕亮/渡辺志桜里/泥沼コミュニティ/blanClass ほか/企画:吉田和貴


日程:2019年1月13日(日)13:00ー20:00
入場無料

                            • -

cat’s heaven…!

  • 2005年に第二次世界大戦終結の日という特定の日を念頭においたグループ展のために生まれたプロジェクト。戦争との関連で語られるその日を前に、ストレートに戦争や戦後を問う展示も重要に違いありませんが、確実に日常の生活の中から消え去っていくその記憶や、それに対する問題意識を、露悪的かつ正直に吐露することも重要なのかもしれません。犬死について考える(thinking about dog’s death)のではなく、猫たちの幸福(cat’s heaven)を想うこと。充満する幸福の香りは、密かに踏みにじっているもののむせ返るような異臭を含んでもなお、甘美なままいることができるのでしょうか?

blanClass + portfolio 2018

昨年はとうとうポートフォリオをつくれなかった。でもポートフォリオに寄せるつ持ちで文章だけは書いたので、やはり今年もポートフォリオに寄せるつもりで、この1年を振り返ってみようと思う。


今年も昨年同様、新年は「ヤミ市」イベントからスタートした。企画は吉田和貴&cat's heaven…! 。焼土と化した場所から湧いて上がるように立ち上がったヤミ市のイメージに「自由」というたくましさを重ねたイベント。アート的な大喜利の場ではなく、文字通りのフリーマーケット。テキトーなものを並べても、ちゃんと売り買いが生まれていくのが面白い。


一昨年から継続していた、野本直輝企画の「シリーズ〇〇のかたちを探す」、1月のゲストは、黒坂祐「やめることでおきる」。3月に行った尾崎藍「はなす方法をかえてみる」で一旦完結、4月からは野本企画による新シリーズ、SakSakが始まった。「誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。」とは、野本によるシリーズの説明文。最初のシリーズ「〇〇を探す」は。この「〇〇」に、作家が抱える問題や概念を当てはまて考えていくイベントだったが、「SakSak」は「〇〇」のように同じ響きが連なって、そこにとどまるわけでもなくサクサクと進んでいくイメージなのかもしれない。これまでのゲストとお題は4月が小山友也「交換や拾得」5月が加藤果琳「動く二枚の板に挟まれたビー玉のような出来事について2」、6月がメランカオリ「星々を震撼させるものたちの語らい」、7月が田村香織「いれものについて」、9月が吉田裕亮「ルドヴィコ療法的診断〈カルテをとる〉」、10月が奥 誠之「ドゥーワップに悲しみをみる / 答えて!イエス or ノー」、11月が渡辺志桜里「mass」、12月が村田紗樹「名で触る」となっている。


2月には1年振りとなるTPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2018)にフリンジ参加をした。blanClassの自主公演「blanClass Anthology #3」として、高山玲子「ゴーストライター」、Whales + けのび「予兆 名絵画探偵 3」、前後(高嶋晋一+No Collective+神村恵) 「Post Future Perfect(未来完了以後)」という、blanClassを実験場として、思考と試行を展開している3組のアーティストをお呼びした。TPAMに参加するということは、海外からもお客さんが来場するので、本番でもそれぞれ英語の対訳に苦戦したが、初めて英語版でblanClassの紹介用リーフレットもつくった。


今年の通常Live Artのラインナップは、藤井 光+安岐理加、水田紗弥子、末永史尚、中川周、柳生二千翔、始末をかくレプレゼンテーションズ(皆藤将、カゲヤマ気象台、岸井大輔、小宮麻吏奈、武久絵里、渡並 航、松田るみ、村田紗樹、遠藤みなみ、鈴木千尋、辻村優子、橋本匠、山内健司、山田カイル)、良知暁、中村達哉、平田守、鈴木悠子、長屋涼香、武藤大祐、たくみちゃん、奥村友規や近藤拓丸、高山玲子、KOTOBUKI meeting+CAMP、坂本悠、藤原ちから+住吉山実里、岩田浩、関川航平、沼下桂子(阿部大介、迫鉄平)、荒木悠、L PACK.(小田桐奨、中嶋哲矢)+西野正将+森田浩彰、ヤング荘(津山勇、安野洋祐、北風総貴)。今年はblanClassで始まった「始末をかく」がほぼ最終の上演(実際にはもう一回都内で上演をした)、L PACK.が3年振り、ヤング荘が8年振りと、久しぶりの出演が目立った。また末永史尚、中川周、武藤大祐など、若手だけではない初登場のアーティストもいて、それぞれに意欲的な実験をしてくれた。


昨年に1度ステューデントアートマラソンを解体して、1日に3組ぐらいのイベントを何回か連鎖して、などと考えたこともあったのだが、CSLABの小山友也くんに、blanClassのステューデントイベントで始まった交流は手堅いという指摘を受けて、継続して募集することにした。今回は7組のステューデンツが参加。蓋を開けてみると、思った以上に、一つ一つの試みが面白くてびっくりした。


月イチセッションは、昨年4月から1年間お休みしていた杉田敦ナノスクールが4月に第5期として再開した。また昨年2月から継続していたcomos-tv(藤井光、粟田大輔、水田紗弥子、井上文雄、青山真也、原田晋ほか)は公開配信イベントをお休みして、代わりに1月〜4月までが「公開ミーティング」、5月〜12月が「studies」というシリーズを展開した。残念ながらcomos-tvのblanClassでのイベントは12月が最終となった。


今年は週イチセッションは開催しなかったが、昨年行った、沖啓介「ARTCOG (Artistic Cognification)プロジェクト|空想科学Science Fictionと科学現実Science Factで越境する未来」の参加者による発表会を1月に「電子書籍’artCOG’発行記念イベント」として行った。


昨年から不定期に開催している特別セッションでは、藤原ちから(BricolaQ)港の探偵団が横浜を離れ東京に挑むためにblanClassで「東京を遊んでみる」というイベントを2回行ったのち、実際に東京でイベントを行った(この東京でのイベントにはblanClassは直接関わっていない)。笠原恵実子+中村寛で進めてきたシリーズが「覇権主義と美学ーインディアン同化政策アメリカ現代美術」というオープンディスカッションを2回、笠原恵実子アートでナイトが7月に「After Richard Serra」、11月に「Absent Statue|不在の彫像」の2回セッションを行った。


特別セッションという枠にも入れず、ほぼ隔月ペースで日曜の午後にのんびりと開催してきたASSEMBLIES(後藤桜子/吉田和貴/村上滋郎 ほか)は、回数を重ねるごとに、少しずつではあるけれど変化してきて、いろいろな人たちが、日頃、いろいろと考えを巡らせている中で、ふと組み上がってしまった、一塊のアイデアを持ち寄って、ゆるゆると、でもそれだけに濃密な対話の場になってきた。それが、年末のスペシャルイベントにつながり、プレゼンター8名の発表とディスカッションのイベントだったはずが、さらなる飛び込みプレゼンターが続々と現れ大盛況のイベントになった。


セッションとは別に昨年から「農園クラブ」と「TEC系工作クラブ」の2つのクラブ活動を試みてきた。「農園クラブ」は隔月CAMPの「blanClass農園化計画」と連動しながら進めてきたのだが、特に夏の猛烈な暑さの中で実感してきたことは、農作業って、どんな規模のものでも365日べったり野菜と付き合うことなのだということ。正直心身ともに疲れてしまって、12月で一旦お休みすることにした。もしまたなにかの形で再開をするとしたら、改善点はたくさんある。もう1つの「TEC系工作クラブ」の方も、遅々として進まず、少しだけ工作室の工事が進んだくらい。でも2つのクラブ運営での成果は、実は渡邉曜くんに助けてもらって進めている改修工事。秋には電気工事のスペシャリスト、ミルク倉庫の坂川弘太さんにきてもらって、少しだけ電気工事もした。クラブ活動の運営は、いろいろと難題が多く、今後の継続が危ぶまれるところだが、もっと足元というか、改修工事をDIYしていると、実に考えることが多くて、そこからまたなにかが立ち上がらないかを期待しつつ、工事は続けていこうと思っている。


今年はスーパー台風と塩害(一晩で野菜は溶けてしまった)もすごかったが、最も忘れられないのは、あの夏のとんでもない暑さ。屋外で作業に没頭して、意識が飛ぶのか、あっという間に時間が過ぎてしまい、熱中症ギリギリなことが何度もあった。また今年は平成最後というキーワードで、この30年を振り返ることがメディアを賑わしていたが、この30年はデジタル化の波と災害の波とがものすごい勢いで生活圏にまで押し寄せてきたと感じる。そんな現状で、この後の30年はおろか5年先のためにもなんの準備もできていないような気持ちに襲われて、どうしようもなく不安になる。そろそろ、また次のなにかのために、なにかの準備を始めなければとの思いだけは募って、途方にくれている。


こばやしはるお(2018.12.31)

12月22日(土)ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)・スペシャル!


今週土曜日のLive Artは、アッセンブリーズが土曜日のイベントとして、また今年最後のイベントとして、スペシャル版で開催します。


このイベントにおける「アッセンブリーズ」とは、日頃、いろいろと考えを巡らせている中で、ふと組み上がってしまった、一塊のアイデア、作品やら企画やらに育て上げるには、もう一手間かかったり、もう一つ自分が手掛けるにはモチベーションが足りなかったり、もしかすると自分以外の人の仕事に組み込んだ方がより有効に働くかもしれないような、なかなか日の目を見ない無数の埋もれたアイデア群のことのこと。


一塊というところがミソで、素材ほどバラバラな要素でもない。あとちょっとで、日の目を見そうな部品(ユニット)? なのだ。そんなもったいない「アッセンブリーズ」を持ち寄って、日曜日の午後に、ゆるゆるとアイデアを交換してきたアッセンブリーズだが、今回は、さらなるプレゼンターを募り、年末スペシャルバージョンでお届けする。


なにがそんなにスペシャルなのかというと、いつもはなんの仕切りもなく、緩やかに進めてきた「アッセンブリーズ」に今回はtyっとだけしっかりと仕切りがあって、さらには普段よりも多くのプレゼンターが参戦しているということ。


さらに料金体系も変わっていて、お客さんが料金を払うのではなく、プレゼンターがエントリーに際して参加費を支払って、参加をしていること。


プレゼンターはいつもの後藤桜子、吉田和貴、村上滋郎、お3方に加え、小山友也、粟田大輔、齋藤和輝、水野絵菜となっている。飛び込みもOKな企画なので、当日はもう少しプレゼンターが増えるかもしれない。


お客さんは無料の上、今回はいつもよりもいただける可能性のあるアイデアも豊富な状態! モヤモヤを突破したい、一歩を踏み出すきっかけが欲しい、気分転換がしたい、暇つぶしがしたい、などなどお悩みの方々、ぜひお越しください。


こばやしはるお


――


【blanClass放送室】
12/22(土)のイベント、「ASSEMBLIES・スペシャル!」について、後藤桜子さん、吉田和貴さんにお話を伺いました。



2018/11/29/ASSEMBLIES/blanClass放送室


【さらにおまけ動画】
当日の流れについての説明はこちら↓



2018/11/29/ASSEMBLIES.当日の流れ/blanClass放送室


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ASSEMBLIESASSEMBLIES(アッセンブリーズ)・スペシャル!
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181222/
https://www.facebook.com/events/325506848249007/


参加:後藤桜子/吉田和貴/村上滋郎/小山友也/粟田大輔/齋藤和輝/水野絵菜 ほか


ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)は、登壇するプレゼンターがいま関心を寄せるトピックや作品、リサーチ中の対象について、来場者にプレゼンテーションする不定期の集まりです。プレゼンの形式は自由。思い思いの内容を、展示、パフォーマンス、対話など、プレゼンター自身がふさわしいと思う形式で発表し、来場者からのフィードバックを求めます。
スペシャル!」と題した今回は、ASSEMBLIESをより多くの人に知ってもらうため、普段より多くのプレゼンターが会場に集結します(当日の飛び入り参加も可)。さまざまな可能性に開かれたアイデアや、プレゼンターによるいつもとは一味違った語りなど、来場者一人ひとりの思考をくすぐるプレゼンテーションをご期待ください。ASSEMBLIESは、発想する行為そのものを開かれた思考のためのいとぐちとして実践し、来場者との対話や異なるアイデアの連動を通じてその新たなファンクションを模索する場です。


[こんな時にASSEMBLIESがおすすめ]
・現在取り組んでいる作品・調査について意見を聞いてみたい
・気になっている素材/気になっているアイデアがある
・自分はいま必要としないけど、誰かには有用であろうアイデアがひらめいた
・以前発表したけど、時が経ち新たな可能性が見えてきた作品を再展示したい
・いつもと違う切り口で自らの作品や調査の対象について語ってみたい


日時:2018年12月22日(土)13:00 – 19:00
参加費:プレゼンター 1,500円/来場・観覧無料(投げ銭歓迎)
※プレゼンターとして飛び入り参加希望者は会場で申し出てください
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

12月21日(金)comos-tv[studies #7]について|粟田大輔


comos-tv の[studies]シリーズ。


今年はこれまでに映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(#1)、スウェーデンの「セックス同意法」(#2)、「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館コンペティション参加者企画案」(#3)、「同胞(民族主義なども含む)」(#4)、「労働(移民労働なども含む)」(#5)、「文化の盗用」(#6)についてディスカッションをおこなってきました。今回はこれらの議論も踏まえつつ、平成最後の年ともなった「2018年」を振り返ります。


あわただいすけ(comos-tv)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

月イチセッション
comos-tv[studies #7]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181221/
https://www.facebook.com/events/312871525974951/


同時代のアートに関わるさまざまな人々が番組の内容や構成を手がけるアート専門のインターネット放送局 comos-tv の[studies]シリーズ。毎月ひとつのテーマのもと、参加者とともにディスカッションをおこないます。


comos-tv ディレクター:青山真也/粟田大輔/井上文雄/原田 晋/藤井 光/水田紗弥子(skypeでの参加も有)

日時:2018年12月21日(金)
19:00−22:00(開場:18:30)
参加費:1,000円
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

                            • -

予約方法 以下の内容でイベント前日までにメールにてご予約ください。定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈件名〉comos-tv[studies]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)郵便番号 4)住所 5)メールアドレス 6)参加人数
〈メールアドレス〉
info@blanclass.com

                            • -

comos-tv
http://comos-tv.com/