夏季休業のお知らせ

 
 
残暑お見舞い申し上げます
 
blanClassは、8月16日(金) まで、お休みさせていただきます。
 
次回のイベントは、
 
8月17日(土)大道寺梨乃[朝と小さな夜たち]
 
を予定しています。
 
 
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今後のLive Art
 
8月17日(土)大道寺梨乃[朝と小さな夜たち](要予約)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190817/
https://www.facebook.com/events/653924028409112/
 
8月24日(土)田中功起Netflix向けでもし撮影するときに僕がプランすること]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190824/
https://www.facebook.com/events/2310363275845769/
 
8月31日(土)・9月1日(日)O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)[井田田回回田田土]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190831-0901/
https://www.facebook.com/events/856495114725300/
 
9月7日(土)few phew pur(フュー ヒュー ピュー)高山玲子+前澤秀登+新美太基+一野篤[ハイツ高山 ー エンドゲーム ー]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190907/
https://www.facebook.com/events/1101466266693816/
 
9月14日(土)武本拓也[人の前に立つ事を、例えば狩りを手がかりに考えてみる]★★SakSak #16
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190914/
https://www.facebook.com/events/2266108830308497/
 
 
 
9月28日(土)森田浩彰[先輩に学ぶミドルライフ·クライシス]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190928/
https://www.facebook.com/events/334484754161044/

7月28日(日)ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)

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今週の日曜日は久々の開催「アッセンブリーズ」!!  

日頃、いろいろと考えを巡らせている中で、ふと組み上がってしまった、一塊のアイデア、作品やら企画やらに育て上げるには、もう一手間かかったり、もう一つ自分が手掛けるにはモチベーションが足りなかったり、もしかすると自分以外の人の仕事に組み込んだ方がより有効に働くかもしれないような、なかなか日の目を見ない無数の埋もれたアイデア群のことのことを「アッセンブリーズ」と呼んでいます。

そんなもったいない「アッセンブリーズ」を持ち寄って、日曜日の午後(そろそろ梅雨も明けていると良いのですが…)、お茶など飲みながら、ゆるゆるとアイデアを交換するのが目的のイベントです。

昨年の12月に行われた前回のスペシャル回では、普段より多くのプレゼンターたちが会場に集まり、それぞれとっておきの「アッセンブリーズ」をプレゼンし、盛り上がりました。

今回は通常の「アッセンブリーズ」に戻りますが、料金が投げ銭制になったことと、[13:00ー:お昼ご飯、15:00ー17:00:コアタイムと、少しだけタイムスケジュールが変わりました。お昼ご飯からの参加でも、コアタイムからの参加でも、ご都合に合わせてご参加ください。

もちろん、持ち込み「アッセンブリーズ」も大歓迎です。
 
 

こばやしはるお

 

【blanClass放送室】
この放送室は昨年の9月に開催したASSEMBLIES(アッセンブリーズ)のために収録した放送室です。ASSEMBLIESの中心メンバーの一人、吉田和貴さんにアッセンブリーズというイベントの目的、目指すところをお話ししてもらっています。
 
2018/9/21/アッセンブリーズ/blanClass放送室(昨年収録)


2018/9/21/Assemblies/blanClass broadcasting

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ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)

ASSEMBLIES(アッセンブリーズ)は、参加者が各々の関心やアイディアを持ち寄る不定期の集まりです。参加するアーティストやキュレーターは、興味のあるトピックや作品、調査資料について、展示、パフォーマンス、対話など参加者自身がふさわしいと思う形式で来場者にプレゼンテーションします。
ASSEMBLIESでは、発想そのものを汎用に開いていくためのいとぐちとして実践し、対話や協働をとおした意図の転換や外部との連動によって与えられるその新しいファンクションを模索します。
 
出品:後藤桜子/吉田和貴/村上滋郎 ほか
 
日時:2019年7月28日(日)
13:00ー19:00 投げ銭
[13:00ー:お昼ご飯、15:00ー17:00:コアタイム
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看
板がある細い段々を上がって右の建物2階

7月25日(木)ー 27日(土)隅石有覽[耳をすまして、匂いをかぐ。その時、目に映るものは。]

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今週土曜日のLive Artは、写真家の隅石有覧が初登場。
 
7/25(木)〜27(土)の展示と、最終日の19:30からスライドショーを開催します。
 
隅石有覧氏は、blanClassではアッセンブリーズで、長年撮り続けている一、見とりとめのない日々のスナップなどを見せてもらったことがきっかけで、今回のイベントをお願いすることになったのだが、発表は久しぶりとのこと。
 
プロフィールでは、1999年より「埋まっていく記憶」と「行き違う共感」をテーマに制作を続けると書かれているが、特に写真や映像の作品を手がけている。
お話を聞いていると、カメラを持って日々の断面を記録、シャッターを切っていくことが、日課のようであり、また、それらの映像に再び触れることが、そこでの、より感覚に近いところでの経験の記録装置となっているという。
 
感覚の記憶は、撮られたイメージの中だけに封印されているというわけではなく、撮影行為自体が、記憶を閉じ込める引き金になっているらしい。その些細な感覚を取りこぼさないように、日々の撮影行為が続く…。
 
結果、大量になっていく、それらの写真や動画はインデックスもされず、もう一度眺めることさえ難しくなってくるだろう。ただ写真を眺めるだけの場所があって、無尽蔵に時間があって、いつまでも眺めていることができたなら、撮られたイメージにっとって、またしまっておいた彼の感覚にとって、一番幸福なことなのだろう。
 
それでも、彼が彼のためだけにある時間や場所であったらもったいないので、今回はそうして撮り溜めた写真や動画の(あくまでも一部を展示して、彼自身の頭と身体と撮影行為と映像と…の間に起こっていることを、展示やスラドショーをすることで、観客に開いてみようという試み。
 
開かれ解凍される記憶や感覚が、それを経験していないものたちにとって、どんな化学変化をもたらすのだろうか? 
 
 
こばやしはるお
 
 
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【blanClass放送室】

今回の放送室は、川島剛さん(「写真を眺めるスタイドショー」企画)をお招きして、7/25(木)ー 7/27(土)のゲスト隅石有覧さんの写真、「記録することの執着」についてお話ししました。

 

2019/7/3/隅石有覧+川島剛/blanClass放送室


2019/7/3/Aran SUMIISHI + Go KAWASHIMA/blanClass Broadcasting



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写真/インスタレーション/スライドショー|
隅石有覽[耳をすまして、匂いをかぐ。その時、目に映るものは。]
写真を撮った瞬間のことは、不思議と忘れない。
正確に言えば、脈絡のある記憶として憶えているのではなく、感覚だけを憶えている。
その時の匂いや湿度、暑かったとか疲れていたとか。
主に鼻の奥の方で、そのことを感じる。
 
インスタレーション:2019年7月25日(木)ー 27日(土)13:00ー21:00(土曜日のみ19:00まで)
入場無料
 
スライドショー:2019年7月27日(土)19:30ー21:30
入場料:1,500円(ワンドリンク付)
 
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
 
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隅石有覽 Aran SUMIISHI
1999年より、「埋まっていく記憶」と「行き違う共感」をテーマに制作を続ける。

7月20日(土)藤川琢史[どうにも手をつけられないので、このままキッチンで食べることにする。]

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今週土曜日のLive Artは藤川琢史が2016年以来、3度目の登場!
 
展覧会の準備をしているであろう誰かが、目の前になにもものがない状態にメジャーを当てて測ってるところを目撃したところから始まったシリーズ。blanClassではパフォーマンスとして展開してきた。
 
最初に出演した2013年の発表では、数人の協力者とともに、パフォーマンスをした。まずは前述のように、目の前にはまだないなにかをメジャーを使って測っている行為がある。パフォーマンスとしてこの行為を見れば、例えばダンスの振り付けのように、もともとの意味が剥がれた行為のようにも見える。けれども同じ動きを街中や展覧会の準備中などにその動きを見たとしたら、きっと彼ら彼女らの頭の中には、具体的な対象が想像されているのかもしれない。などと想っていると、観客からは仕切られて見えにくい場所に陣取った藤川が対面の女性に今回のパフォーマンスの準備からの経緯とその苦悩を語り出す。先ほどの「測る人」にあった図式を今回のイベントを準備する自分と結びつけて、たどり着きべき到達点のイメージすら不在の中で、何かしらを図るように感があぐねる様そのものを見せるというパフォーマンスだった。
 
2013.11.12 藤川琢史[scales(仮)]
 
2016年の2回目の発表では、今度は自分だけではなく、来場者たちと一人一人と向き合って、頼りない条件の中で、「現在いる部屋になにかものが置いてある状態を想定して、この場所に向き合ってください」などの無理難題を投げかけて対話を進めて、自分が置かれた状況に取り込むようにして、寄る辺なき、またピンボケのイメージをも共有しようという試みか?
 
2016.3.26 藤川琢史[5…10…20…30…36…43]
 
どちらにしても、彼のパフォーマンスは、なかなか本編が始まらない。といってなにもしないわけではなく、なにかしらは行われるのだが、モヤモヤと行き場がない。そもそもの発端のイメージが「測る人」の頭の中にしかなく、見る人からは空気でしかないのだから。簡単にそこに居合わせた人たちがみんな同じイメージを共有してしまうことにも疑問を感じているからなのだろう。
 
藤川琢史の作品は、なかなか始まらない上に、なかなか終わらないのだ。
 
そして今回は、藤川パフォーマンス3部作品の完結編か? いや、非完結作品か…?
 
タイトルや紹介文を見ると、例えば引越しの後、うず高く積み上げられたダンボール箱の壁の中で、身動きができない状態で、片づけるでもなく、とりあえず生活を続行するような状況について、書かれているようだ。
 
ある状況からある状況へ移行する、そのちょうど真ん中で、少しの間立ち止まった時、頭の中をいろいろなイメージがぐるぐる回っている状態を、内から眺めるのか? それとも外から眺めて想像するのか? 今回もきっと独特な雰囲気のパフォーマンスが見られるだろう。
 
 
 
こばやしはるお
 
 
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【blanClass放送室】

7/20(土)のゲスト藤川琢史さんと東京都現美の隣の公園でお話ししました。blanClassでの藤川作品は、行動の手前で立ち止まり考えあぐねる様をテーマに展開してきました。今回は3部作完結編? いや非完結編か?

2019/7/15/藤川琢史/blanClass放送室


2019/7/15/Takashi FUJIKAWA/blanClass Broadcasting

 

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パフォーマンス|藤川琢史[どうにも手をつけられないので、このままキッチンで食べることにする。]
 
片付ける荷物が背の高さを超えて山積みになっている。
奥の方にあるテーブルの上も既に雑多な物でいっぱいなので今日はそのままにして、今日もこのままここで食べることにする。
 
日程:2019年7月20日(土)
開場:19:00 開演:19:30
入場料:1,800円(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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藤川 琢史 Takashi FUJIKAWA
1987年生まれ。東京造形大学美術学部絵画領域専攻卒業。近年の主な発表に「Hypopharynx」(krautraum、東京、2018)、「5…10…20…30…36…43」(blanClass、神奈川、2016)、「scales(仮)」(blanClass、神奈川、2015)。

 

 

7月13日(土)高石 晃[歴史の穴]

 
 
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今週土曜日のLive Artはソロでは初登場、高石晃が出演します。
 
高石晃は2014年に早川祐太と共に出演。その時はスタジオの中で、彫刻家と画家が彫刻と絵画を制作するスタジオ内での思考する様をblanClassに再現しつつ、言葉にできない状態の、その思考や行為、ひいいてはその産物がつくりだす形自体をお互いに交換することができるかという実験的な時間を示したものだった。
 
普段は絵画作品を制作している高石だが、2015年にスペース23℃で行われたグループ展「わたしの穴 美術の穴」では、ギャラリーがある奥沢の住宅の庭に穴を掘った。
 
穴を掘ったのは、スペース23℃というギャラリーがアーティストの榎倉康二氏ゆかりのスペースであったことこともあり、榎倉がかつて穴を掘っていたこと、その後、榎倉康二、高山登、藤井博、羽生真が、1970年にアパートの敷地内に空き地で行った野外展示「スペース戸塚`70」を調べていくうちに、そのことに触発された石井が空き地に穴を掘るイベントを行い、高石自身の作品行為にもなっていった。
 
また彼らのキュレーションによるシリーズに展開、昨年の「わたしの穴 21世紀の瘡蓋」を挟んで、今年5月には第3弾、「わたしの穴 美術の穴」2019年企画が3つの会場で同時開催された。
 
私は全てを見ているわけではないが、2015年のスペース23℃でのグループ展では、石井の映像作品と、高石の穴を目撃していて、最近になって、そのシリーズが継続していることにいろいろと思うところもあり、blanClassにお呼びして、なにか一緒に考えてみようということになった。
 
いろいろとというのは、私ごとにもなってしまうが、1995年〜1997年、原口典之氏が1968-69年に制作した米軍の戦闘機の尾翼部分の実物大の作品、《スカイホーク》を再制作するという話を聞き、彼とMarket(当時横浜にあったアーティスト・イニシアティブ)に頼み込んで、1年以上取材を重ねて、《スカイホーク》オンリーを特集したムック本を制作したことがあって、その動機が《スカイホーク》がつくられたのが私が生まれた歳であったこと、テレビでNHK映像の世紀を見ていたらスカイホークが鈴なりになっている空母を見たことだったのだが、石井+高石が美術史にも組み込まれているようで組み込まれていないような、しかしかつて確かにあった、あるアーティストたちの行為に、またそのわずかな痕跡に、なにかを手繰り寄せるように、静かに思考をし始める姿には、共感するところがあった。
 
「わたしの穴」のシリーズごと呼ぶという手もあったのかもしれないが、そこはblanClassなので、彼らの本体から一つだけ引っ張り出して、その正体を見てみたいという、そんな企画。
 
といっても、blanClassの敷地内に大穴を開けられては、ちょっとまずいので、本物の「穴」というわけにはいかないけれど、なにかしら「歴史」と「穴」の間で考えを巡らせるような、プレゼンテーションが展開される予定だ。
 
 
実は現在のところ、高石くんは3つぐらいの可能性を準備しながら、どれにしようかと詰めている段階(7/7現在)で、決定したら、また告知をします。
 
 
はっきりとした答えが出るようなイベントではないかもしれないけれど、blanClassを初めて訪れたはずの多くの人が、かつてのこの場所の、手の届かないはずのイメージと重ね合わせて、遠くを眺める目をしていることがあって、みんなはなにをしているんだろうと、いつも不思議に思っていたので、今度のイベントが、そこで起こっていることを、改めて考える良い機会にならないだろうかとも思っています。
 
より妄想が広がってしまうのか、それともなにかしらの気づきが生まれるのか、どちらでしょうか。
 
 
こばやしはるお
 
 
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【blanClass放送室】

今期あは2つの放送室が上がっています。それらもぜひご覧ください。

2019/5/17/高石晃#1/blanClass放送室


2019/5/17/Akira TAKAISHI/blanClass Broadcasting

7月13日(土)のゲスト高石晃さんとの放送して第1弾! 現在、三軒茶屋clinicで行われている高石晃個展「下降庭園」会場でお話ししました。「歴史」と「穴」について、個展の作品を中心にお聞きしました。

 

2019/6/27/高石 晃 #2/blanClass放送室


2019/6/27/Akira TAKAISHI #2/blanClass Broadcasting

7月13日(土)のゲスト高石晃さんとの放送室第2弾! 今回はblanClassでお話ししました。イベントの具体的なお話を伺おうと思ったのですが、どんどん美術談義になってしまいました。ちょっと長めです。

 

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プレゼンテーション|高石 晃[歴史の穴]
地面に掘られた穴はそれ自体は空虚ですが、同時にその場所固有の地層をあらわにします。その場所にしかあらわれない歴史の断面を見るよう試みます。
 
日程:2019年7月13日(土)
開場:16:00 開演:16:30
入場料:1,500円(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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高石 晃 Akira TAKAISHI
1985年神奈川県生まれ。 主な個展に、2019年「下降庭園」(clinic、東京)2016年「地下水脈」(Maki Fine Arts、東京)、2013年「シャンポリオンのような人」(児玉画廊、東京)など。
 

7月6日(土) ミルク倉庫+ココナッツ[それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。]

 

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今週土曜日のLive Artは、ミルク倉庫+ココナッツが初登場。メンバーの何人かは、これまで、出演してくれたり、お料理を作ってくれたり、電気工事をしてくれたりとblanClassに関わりもあったりするのですが、ミルク倉庫+ココナッツとしてちゃんとお呼びするのは初めてのこと。

 

今回のイベントは展示+トーク&パフォーマンス。先日まで京都総合博物館2019年度企画展「タイムライン|時間に触れるいくつかの方法」というグループ展に出品した作品と同名のタイトル「それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。」となっている。

 

ということなので、先日強行軍で、京都に行ってまいりました。

 

タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法 - 京都大学総合博物館

 

展覧会は、井田照一という作家が1962年から2006年に亡くなるまで、日課のように制作し続けた版画作品《tantra》とともに大野綾子、加藤巧、𡈽方大、ミルク倉庫+ココナッツらの作品が並置されたもの。

 

井田照一の《tantra》という作品も独特だが、博物館で展開される美術展というあり方も独特で、常設の博物展示と体験としてはつながっていき、結果的に展覧会がテーマとするところの、捉えがたい「時間」という概念に対する珍しい接触の機会になった。

 

ミルク倉庫+ココナッツの作品は2つのものが置かれた台座が5つ並んでいて、それぞれの台座の後ろには、「変化の工程」、「履歴の中抜き」、「現象の伸縮」、「物質の置換」、「未来の先取り」という表題のついたダイアグラムが貼られているとうもの。

 

あんまり詳しく説明していくとネタバレになりそう? と言っても、ちゃんと説明できる自信はないけれど…。一見関係の遠そうな2つのものをつなぎ合わせる図式が展開され、時間の経過で変化を遂げるものものが見せるであろう様相を想起させる仕掛け?

 

そして、問題のパフォーマンスですが、タイトルにある「〜音楽は演奏されます。」の部分が実践されるということのようで、「変化の工程」、「履歴の中抜き」、「現象の伸縮」、「物質の置換」、「未来の先取り」のパフォーマンスへの転換が試されるようです。


今回のblanClassの展示では、その京都での展示が再現されるので、京都には行けなかったという人はぜひ遊びに来てください。

 

こばやしはるお

 

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【blanClass放送室】
7/6(土) のゲスト、ミルク倉庫+ココナッツによるリハーサル中の様子です。当日は12時から展示、夜19時半から、パフォーマンスとトークが展開されます。この動画は音声なしですが、もちろん当日には全てが明らかに!! 京都大学総合博物館の「タイムライン」展をお見逃しの方も、ぜひこの機会に!!

 

2019/6/30/ミルク倉庫+ココナッツ/blanClass放送室


2019/6/30/mirukusouko + The Coconuts/blanClass Broadcasting


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展示+トーク&パフォーマンスミルク倉庫+ココナッツ[それらはしっかりと結ばれていて、さらに離れたキャビネットに閉じ込められていますーそれでも、物は動かされ、音楽は演奏されます。]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190706/
https://www.facebook.com/events/1587033398142924/


複数の事物や事象を引き合わせ、相互に射像させることで、今まで潜んでいた関係性を暴くことを展示において試みます。

日程:2019年7月6日(土)
展示:12:00〜
トーク&パフォーマンス:19:30~
料金:1,500円(ドリンク別)/500円(展示のみ)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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ミルク倉庫+ココナッツ mirukusouko + The Coconuts
ミルク倉庫は2009年に結成し、2015年よりアーティストユニット・ココナッツが加わり、現在は7名でミルク倉庫+ココナッツとして活動している。メンバーは、宮崎直孝、松本直樹、梶原あずみ、篠崎英介、坂川弘太、西浜琢磨、瀧口博昭。メンバーそれぞれが、電子制御、映像、エディトリアルデザイン、土木系 技術、建築、音響、造園などの専門的な技能を有し、中世のギルドのように芸術家と技術者の線引きをしない組織形態になっている。2013−2016年、八丁堀にて「milkyeast」を運営。

主な個展に、「Chewing Machine チューイングマシーン」(2017/S.Y.P. art space)、「家計簿は火の車」(2016/3331 GALLERY)、主なグループ展に、「タイムライン − 時間に触れるいくつかの方法」(2019/京都大学総合博物館)、「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017 − 身体のゆくえ」(2017/岐阜県美術館)などがある。
http://milksouko.com

6月29日(土) ★★シリーズ SakSak#15 Aokid[Everything]

今週の土曜日はSakSak#15、ゲストはダンサーでアーティストのAokid。

 

blanClassでは、岸井大輔さんの上演シリーズでのゲスト出演があるけれど、ソロでの出演は実は初めてのAokid氏。

 

 

彼はダンサーだけれどその活動の幅がとても広くて、パフォーマンスのイベントを自分で企画したり、アーティストとして絵の展覧会を開いたり、デザインワークを手がけたり、様々なタイプのアーティストと積極的に関わりながらその活動を展開している。

 

僕自身も昨年、彼が行なっている「どうぶつえん」というイベントに呼んでもらってパフォーマンスをしたり、参加していた公演のトークゲストを彼にお願いしたりと、少しずつ交わる場が増えてきたこともあって、今回はSakSakで何かやってもらえないかと思い声をかけてみた。

 

 

今回のイベントは「Everything」ということで、それは言葉の意味通りに「すべてのもの」であって、そこには何か特定の「どれかではない」ということも含まれているから、きっと文字通りの「全部」というわけでもないのだろう、みたいな想像もできる。

 

唐突にそんなことを思ったのは、そういえばAokidが書く文章も独特だったなあということを思い出したから。

Aokidの文章は、読んでいるうちに勝手に頭の中でリズムが生まれて、読むというよりも見ている目から入って頭の中が踊らされるような感覚で、そういう振り付けみたいな文章だなぁと思ったことがある。

 

彼はダンサーだから自身も踊るけれど、姿勢としては「みんなもやろうよ!」というノリを常に示していて、見ている人にとってそれ自体が振り付けになる場もあれば、ならない場も当然あるよね、みたいなことを試しているように見えるから、文章も踊りも、その受け手の様子をいつも想像しているのかもしれない。

 

 

今回のイベントでどんなことを試すかはまだよくわからないけれど、開場時間が1時間半あって、その時間も結構重要な時間になりそうだとか。

ご興味ある方はぜひ、開場時間も含めた全てのものを、見に来て、遊んでいってほしいと思う。

 

野本直輝

 

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2019/6/22/Aokid/blanClassb放送室

Aokidとの放送室を公開しました。渋谷の雑音がうるさいですが、全部(Everything)を見てもらえると嬉しいです。AokidもEverythingしています。


2019/6/22/Aokid/blanClassbroadcasting

 

 

SakSak #15 Aokid

Everything|ダンス、遊び、全部

blanClass webページ http://blanclass.com/japanese/schedul...

facebook イベントページ https://www.facebook.com/events/29395...

 

The day I want to do everything.

あの頃、友達と遊ぶ時にゲームもレゴも自由帳も外遊びもおやつも全部やりたい日があった。

あの日全部出来たっけ?どれくらい出来るかを改めて興奮とアイディアを持って集まったら始めたい。

 

出演:Aokid/企画:野本 直輝

日程:2019年6月29日(土)

   17:30 からOPENしています。

   19:00 START

料金:1,800円(1ドリンク付き)

会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)

https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

 

Aokid

アーティスト/ダンサー。東京造形大学映画専攻卒業後、ダンスカンパニーへの参加を経て現在の"Aokid city"などのプロジェクトを開始する。ドローイングやパフォーマンス作品の制作、発表の他、積極的にイベントなどの場所や時間の作り方を模索している。

http://ninjaaokid16.wixsite.com/aokid

 

SakSak

SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)

https://saksak.localinfo.jp