もう十年は経つだろうか。母方の祖父が亡くなった時、二通の遺書と一箱の段ボールが遺された。遺書はそれぞれ彼の妻と子供に分配され、段ボールは私に遺された。正確を期せば、捨てられる直前だったそれに何となく親近感を感じ、自ら引き取ったのだ。 (祖父…
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