3月15日(金)アートでナイト#7[美術教育]|笠原恵実子

 日増しに春らしくなっていくこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今週3月15(金)19:30-21:30にブランクラスで開催します”アートdeナイト#7”のご紹介です。


 10月いっぱいでブランクラスが休業に入ることを受けて、私が行ってきましたアートdeナイトも今回が最終回となります。長い間アメリカに住んでいた私が日本に住むことになり、気楽にアートを話せる機会が激減したことを憂いて開催させて頂いていたアートdeナイトですが、毎回参加して頂いた方々とご飯を食べながら色々な触れ合いや対話があり、アーティストとして大変興味深くインスピレーションを得ていました。こういった機会がなくなるのは残念ですが、ブランクラスの新しい船出を思い、スタッフの方々にしっかり休養をとっていただくことを願うのみです。


 さて、最終回のお題は「美術教育」です。私が日本の美術教育に関わることになって早5年が過ぎましたが、この間驚くほどの違和感や齟齬を感じ、私は現状に大きな疑問を持っています。もっと自由にアートを語ることがどうしてできないのだろう、そしてこんな簡単なことが何故ここでは実現できないのだろう、と。もちろん、日本のヒエラルキーに根ざした社会が、自由自体を受け付けない土壌であることは大きな原因であるでしょう。しかし、日本の美術教育に疑問を持ちながらも、しょうがないこととして受け入てきた人達は多く、また、教育に関わる前の私もそうですが、自由に作品制作や批評を行える立場にいる人達にとって、問題を意識してはいてもその根深さが理解できないレベルであり、結局多くの意識的人々の情報共有がうまくいっていないのです。


 今回のアートdeナイトでは、私は限られたアートクラブメンバーだけが持つアートの自由についてではなく、もっと日常的な、社会の自由に根ざしたアートとその関係を皆さんと考え、なんとか滞った情報共有の回復を試みたいと思っています。私同様日本の美術教育へ疑問を持ち問題提起をされている、“石膏デッサンの100年”著者の荒木慎也さんと、“彫刻1:空白の時代” 著者・編集・出版の小田原のどかさんお二方もお呼びし、短い時間にどこまで可能かはわかりませんが、皆さんとの対話を試みながらこの問題について一緒に考えていきたいです。


 是非周りの方々にもお声がけをいただき、最終回のアートdeナイトに奮ってご参加ください。当日は軽食を用意されておりますので、軽くパーティーに参加するような気持ちでいらっしゃってください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。


かさはらえみこ(2019.03.12)


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特別セッションアートを共に語る会|

笠原恵実子 アートでナイト#7[美術教育]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190315/
https://www.facebook.com/events/2193864040875424/

 

今回が最後となりますアートでナイト、最終回のお題は「美術教育」として、“石膏デッサンの100年”著者の荒木慎也さん、“彫刻1:空白の時代”著者・編集・出版の小田原のどかさん、御二方の参加をお願いし、みなさんとご飯を食べながらディスカッションを試みたいと思います。日本の美術の現状につきまとう不自然な感覚は、作品制作をする作家のみならず、それを企画する人たち、鑑賞をする人たちにも共有されるところでしょう。文部省美術教育、美術予備校教育、美術大学教育が絡んで形成される、総体としての「美術教育」、そこに私たち個々が抱く齟齬を対象化できないか、と考えています。もちろん世界中どの地域であれ抱える状況と問題はあり、日本特殊論として批評が成立するべきではありませんが、この四年間ほど日本の美術教育に関わったものとして、学生、社会人、美術に関わる全ての人とこのお題を共有したいです。ぜひ奮ってご参加ください。

 

日程:2019年3月15日(金)19:30ー21:30
入場料:1,500円/学生:800円(ドリンク別)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
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アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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笠原 恵実子 Emiko Kasahara
アーティスト。初期は身体を通じて女性と社会との関係性を考察する彫刻作品を制作。近年は性別や宗教、国籍や言語など社会を規定する制度とその状況についてフィールドリサーチを実施し、その記録を元に制度の曖昧性を示唆する作品を多岐に渡る手法で制作している。主な展示に、PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015、ヨコハマトリエンナーレ2014、『キュレトリアル・スタディズ04笠原恵実子−inside/outside新収蔵作品を中心に』(京都国立近代美術館、2010)、シドニービエンナーレ(2004)、光州ビエンナーレ(2001)など。

「ハイツ高山」高山玲子

こんにちは。告知をします。
宣伝が嫌いです。でも宣伝をしないともしかしたら観に来てくれるかもしれない人に届かないかもしれない、逆か、もしかしたらこれを目にして観に来てくれる人がいるかもしれないから宣伝をするのか、いやもっとか、宣伝をすることでこの作品を観に来てくれた人が、この作品と出会ってそこで何かを受けとったりまた返してくれたりそんな作用が起きて、それは言うなればわたしとその人が出会うってことで、知らなかったわたしと知らなかったあなたが作品を通じて出会い繋がって一歩先に進む、かもしれない、そんなことを願って祈るようにわたしは作品を作っています。

2月、新作を発表します。タイトル『ハイツ高山』と言います。
ハイツ=高台『高台高山』ってなんやねん、って感じなんですけど、これは建物名みたいなもので、今回は「建物の演劇」を作ってみようと思い、取り組んでいます。
「建物の演劇」ってなんなんでしょう、もう3ヵ月くらいずっと頭を抱えてましたが、ようやく目指すべき方向が見えてきたところです。
目指すべき方向は見えたけど、やっぱりなんだかわからないものになりそうで、でもなんだかわからないものを作りたいからしょうがないんです。
そのなんなんだかわからないものを見てわたしは驚きたいし、どきどきしたいんです。
それが本当に出来たら、それはきっとみんなも驚くことになるだろうし、そんな「演劇」生まれたら面白くないですか?

今回は、こんなわからんわからん言ってるわたしと制作を共にしてくれている協力者たちがいます。
昨年の『皆 私 私 食』以後、もう一人でやりたいことを実現させるのは難しいかもしれないと感じました。
仲間が欲しいと願っていたところ、各所で出会った方たちと話しをし、承諾をもらい今作に参加をしてもらっています。
彼らはわたしの”わからん頭”の中を覗いては、丁寧に掬い上げるような作業をしてくれています。
これまで思い描くだけで実現不可能だったことが、範疇にある。これはすごい事、NOはないOKで進む(ないのは予算だけ、これは今後の課題...)。
この作品に今まで出来なかった事を全部詰め込んでしまいたいと思ってやってます。

わたしはわたしのやりたいことを継続させていく為に、仲間を見つける為に、作り続ける為に、より良い世界を手に入れ生き抜く為に、作品を発表します。

その過程でもあり、今出来ることの全てが『ハイツ高山』にあります。

開場時間が長いですが、昼には昼の、夜には夜の面白さがあると思います。
一度ご来場頂ければ再入場が可能です。

長くなりましたが、心から多くの皆さんに観に来て頂きたいです。
そして願わくばわたしの仲間に加わってください。

最後に、こんなよくわからんわたしにいつも作品を作らせてくれるblanClassには感謝しかありません。ありがとうございます。

では、お待ちしてます。

 

高山玲子

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★TPAMフリンジ2019参加作品
インスタレーション・シアター|高山玲子[ハイツ高山]

場所の持つ〈記憶〉を演劇にすることは可能か。
会場となるblanClassは、1967年に設立した現代美術の私塾「Bゼミ」を前身に持つ美術の実験場である。
この場所を架空の廃アパートと仮想し、blanClassに潜在する〈記憶〉と透かし合わせ上演を試みる。
恐らくは“ゴースト”が現れるであろうこの作品の位置付けは、“ゴースト”シリーズ第2弾《ゴーストハイツ・シアター》である。

 

作・構成・出演 高山玲子
装置 新美太基
撮影・編集 前澤秀登
ドラマターグ・翻訳 中田博士
グラフィックデザイン 一野篤

日程:2019年2月9日(土)13:00-18:00
10日(日)13:00-21:00
14日(木)13:00-21:00
15日(金)13:00-18:00
所要時間:約40分(目安)
料金:一般 2,000円/TPAM登録特典:1,500円

予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[ハイツ高山]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com

 

TPAM 2019(www.tpam.or.jp/2019)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #4 on TPAM Fringe 2019の中で行っています。
チケットは以下からも購入いただけます。
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass

 

高山 玲子 Reiko TAKAYAMA
美術家/俳優/体メンテナンス体操講師。主に境界線(演者/観客・あなた/わたし・あの世/この世)に注視し、これらの見えないラインを、可視化・表象することで起こりうる認識のズレなど、人の数だけ答えが違うことをみんなで面白がれるような作品制作を行なう。近年の活動は、観客自身が書き起こした“終焉の時”を上演する『ゴーストライター』、音楽家との共同による“音楽を演劇にしてみる”、映像作家との共同による“映像を演劇にしてみる”など。

https://reikotakayama.tumblr.com/

 

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM)
TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
http://www.tpam.or.jp/2019

 

 

12月21日(金)comos-tv[studies #7]について|粟田大輔


comos-tv の[studies]シリーズ。


今年はこれまでに映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(#1)、スウェーデンの「セックス同意法」(#2)、「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館コンペティション参加者企画案」(#3)、「同胞(民族主義なども含む)」(#4)、「労働(移民労働なども含む)」(#5)、「文化の盗用」(#6)についてディスカッションをおこなってきました。今回はこれらの議論も踏まえつつ、平成最後の年ともなった「2018年」を振り返ります。


あわただいすけ(comos-tv)


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月イチセッション
comos-tv[studies #7]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181221/
https://www.facebook.com/events/312871525974951/


同時代のアートに関わるさまざまな人々が番組の内容や構成を手がけるアート専門のインターネット放送局 comos-tv の[studies]シリーズ。毎月ひとつのテーマのもと、参加者とともにディスカッションをおこないます。


comos-tv ディレクター:青山真也/粟田大輔/井上文雄/原田 晋/藤井 光/水田紗弥子(skypeでの参加も有)

日時:2018年12月21日(金)
19:00−22:00(開場:18:30)
参加費:1,000円
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

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予約方法 以下の内容でイベント前日までにメールにてご予約ください。定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈件名〉comos-tv[studies]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)郵便番号 4)住所 5)メールアドレス 6)参加人数
〈メールアドレス〉
info@blanclass.com

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comos-tv
http://comos-tv.com/

11月30日(金)アートでナイト#6[Absent Statue|不在の彫像]|笠原恵実子

昨年夏にアメリバージニア州の小さな町シャーロッツビルで、KKKやネオナチ支持者とそれに反対する市民グループが激しく衝突する事件がありました。白人至上主義男性が車で市民グループに突っ込み、女性一人が死亡、35人が負傷するという事態となり、SNSを通じて瞬時にそのイメージが拡散されました。


KKKやネオナチ支持者らがシャーロッツビルで大規模集会を行っていたのは、市内公園にある南北戦争時の南軍司令官リー将軍像の撤去を市議会が決定したことに起因します。南北戦争とは奴隷労働に支えられたプランテーション経済の南部連合と、工業化によって新たな労働力を求めた北部連合によって争われた内戦であり、近代化に伴う産業形態や貿易制度の変化が大きな争点でありました。KKKやネオナチなどの極右団体は、黒人奴隷制度維持を主張した当時の南軍を白人至上主義と重ね合わせ、旧南軍旗を集会で用いています。彼らにとってシャーロッツビルリー将軍像撤去は、白人至上主義のために戦った英雄像の撤去を意味したわけです。そういった解釈に対して、リー将軍同様南部連合であったジャクソン将軍の子孫が、バージニア州議会議事堂にあるジャクソン将軍像撤去を自ら求め、シャーロッツビルでの白人至上主義者の集会を踏まえ「南部連合の像が存在することによって、人種差別主義者に主張の拠り所を与えてしまうと分かった」と述べました。この公開書簡もツイッターで瞬時に拡散し、Monuments Must Goいうフレーズが生まれトレンド入りを果たしました。


全米各地にはシャーロッツビル以外にも南部連合に捧げられた像が何百と存在しますが、この事件をきっかけに、それらの彫像は大きな注目を浴びることとなりました。いくつもの地方自治体が彫像の撤去を決定し、また左翼グループが暴力的に彫像を排除する、ノースキャロライナ州ダラムの様なケースも起きています。人々が今まで止まって眺めることさえしなかった古びた彫刻の、その意味や歴史的背景、象徴性について考えることなったこれら一連の現象を、私はとても興味深く思っています。たくさんの意味不明な彫像がある日本においても考えるきっかけになればと思います。


私は10月末からノースキャロライナ州ダラムに行き、実際に彫像撤去に関わったアクティビストたちと話をする機会を持ちます。今回のアートでナイトではそれらの報告も兼ねて、みなさんと「Absent Statue|不在の彫像」について意見を交わしたいと考えています。


かさはらえみこ


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特別セッション
アートを共に語る会笠原恵実子 アートでナイト#6[Absent Statue|不在の彫像]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181130/
https://www.facebook.com/events/1956442264656409/


昨年夏、アメリバージニア州で、白人至上主義者たちとそれに反対する市民グループが衝突し、KKK支持者が運転する車で女性一人が殺害されました。きっかけとなったのは南北戦争時の南部連合将軍の彫刻像撤去問題であり、奴隷制度維持を掲げた当時の南部連合の主張が、現代アメリカ社会における白人至上主義とすり替えられている現状が浮き彫りとなりました。こういった状況に危機感を覚えた人々は多く、全米各地に残存する南部連合彫像に今だかつてないほどの注目が集まっています。今回はこういった一連の現象についてみなさんと考えてみたいと思います。10月末には彫像撤去に関わったアメリカのアクティビストたちとの交流が予定されていますので、その報告も兼ね、多くの意味不明の彫像が存在する日本の状況にも言及できたらと考えています。


日程:2018年11月30日(金)19:30〜21:30
入場料:1,500円(ドリンク別)/学生:800円
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

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笠原 恵実子 Emiko Kasahara

  • アーティスト。初期は身体を通じて女性と社会との関係性を考察する彫刻作品を制作。近年は性別や宗教、国籍や言語など社会を規定する制度とその状況についてフィールドリサーチを実施し、その記録を元に制度の曖昧性を示唆する作品を多岐に渡る手法で制作している。主な展示に、PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015、ヨコハマトリエンナーレ2014、『キュレトリアル・スタディズ04笠原恵実子 inside/outside新収蔵作品を中心に』(京都国立近代美術館、2010)、シドニービエンナーレ(2004)、光州ビエンナーレ(2001)など。

10月19日(金)comos-tv[studies #5]について|青山真也


同時代のアートに関わるさまざまな人々が番組の内容や構成を手がけるアート専門のインターネット放送局 comos-tv の[studies]シリーズ。


毎月ひとつのテーマのもと、参加者とともにディスカッションをおこないます。


今回のテーマは「労働」


前回のイベント中、参加者から“The Cleaners ‒ Im Schatten der Netzwelt”(清掃人たち―ネットの世界の影で)https://www.daserste.de/information/reportage-dokumentation/dokus/videos/xl-vorschau-im-schatten-der-netzwelt-the-cleaners-video-100.html
というドイツのドキュメンタリー映画の話題がでました。


facebooktwitterSNS内でのヘイトスピーチやポルノなどの違法な投稿を監視し削除する仕事に関する作品で、その仕事は東南アジア地域に委託され低賃金で行われており、監視をするのは生身の人間でどのような投稿でも直視せねばならず強いストレスから自殺者もでている状況です。


かつて低賃金・単純労働の中でも劣悪な条件のものは3K労働(汚い・きつい・危険)と呼ばれていましたが、昨今ではIT業界の就労状況の悪さも加わり、新3K労働や6K労働とも呼ばれるようになりました。この「ネット清掃人」も危険なものや汚いものを直視するきつい(3K)仕事ですが、政治、歴史、表現の文脈を汲み取った上で違法性を判断することは(マニュアルがある仕事であっても)けして単純とは呼べない仕事です。時代の変化とともに3K労働と呼ばれるものの内容が変わってきていることが伺えます。


日本で3K労働や単純労働について考えた時に外せないのが外国人労働者でしょう。現在、日本政府は「移民政策はとらない」と前置きした上で外国人労働者の受け入れ拡大策を進めています。移民が十分に生活できる制度を作らないまま、 2025年までに50万人もの外国人労働者を、技術実習制度のもとに日本人の働き手が不足する労働現場に就労させようとしている現状があります。

前回のセッションでは、3K労働や移民労働の話をしましたが、今回の月イチセッションではもう少し間口を広げ「労働」というテーマを設定し、ディスカッションを行います。


あおやましんや


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月イチセッション
comos-tv[studies #5]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181019/
https://www.facebook.com/events/2143701445642338/


同時代のアートに関わるさまざまな人々が番組の内容や構成を手がけるアート専門のインターネット放送局 comos-tv の[studies]シリーズ。


毎月ひとつのテーマのもと、参加者とともにディスカッションをおこないます。


今回のテーマは「労働」


comos-tv ディレクター:青山真也/粟田大輔/井上文雄/原田 晋/藤井 光/水田紗弥子(skypeでの参加も有)


日時:2018年10月19日(金)
19:00−22:00(開場:18:30)
参加費:1,000円
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

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予約方法 以下の内容でイベント前日までにメールにてご予約ください。定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈件名〉comos-tv[studies]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)郵便番号 4)住所 5)メールアドレス 6)参加人数
〈メールアドレス〉
info@blanclass.com

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comos-tv
http://comos-tv.com/

How to be tolerant:寛容になるための方法|杉田 敦


あなたの横を、いかにも先を急いでいる男が通り抜けてゆく。肩にかけているバッグがあなたにあたる。あなたはすこしよろめいてしまう。男は気づいている。男は振り向かない。遠ざかりながら、男の舌打ちが聞こえてくる。あなたは怒りがこみ上げてくる。あなたに為すすべはない。


あなたはどうして怒ってしまったのだろう。男には先を急ぐ理由があり、あなたは少し男の行手を塞いでいたのだ。いや、男にはこれといった理由もなく、あなたは十分、身を寄せていたのだとしてもだ。あなたは怒る必要はない。あなたはあなたの貴重な人生の時間を、そんなことのために費やすべきではない。あなたはちょっとだけ肩をすくめて、なんなら、振り向いて、後ろの人と笑い合ったっていいはずだ。


数学や語学、歴史学社会学、そうしたものを学ぶのと同じように、わたしたちは寛容さを学ばなければならない。ナノ・スクールの第5期は、"How to be tolerant:寛容になるための方法"と名付けて、寛容について考えます。一年を通して、Fischli & Weissの"How to work better"のような標語を作成できたら素晴らしい。


すぎたあつし


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月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール[How to be tolerant:寛容になるための方法 #1]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20180525/
https://www.facebook.com/events/239001556845358/


日程:2018年5月25日(金)18:30〜
参加費:1,500円/学生 \1,000円(要予約)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2


※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。

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〈予約方法〉
ご予約は前日までにご連絡をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。
info@blanclass.com

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杉田 敦 Atsushi SUGITA

  • 美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、批評タブロイド紙 "+journal" の編集、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト"Picnic"も行っている。

名をつくる|末永史尚

私がずっと気になっていたことの一つに、「歴史に名が残っているアーティストの名前が特徴的なこと」がありました。赤瀬川原平梅原龍三郎、菅井汲、斎藤義重…。また現在活動中の色んなアーティストに出会うのですが、名前が特徴的で、作品のイメージと結びつきやすい名前だと活躍していくような気がしています。舟越桂奈良美智草間彌生…。逆に、名前に特徴がないと作品が良かったとしても覚えられていかないのです。ひょっとしたら、名前の時点でアーティストの何かが最初から決定されているのではないだろうか?


「アーティストが作品をつくる」という回路をひっくりかえし、「アーティストの名前が作品をつくる」可能性について考えるための一日だけの展覧会と、イベントを考えました。制作者それぞれが今持っている名前をいったん無くして制作し、作られた作品にふさわしいアーティストの名前を与え、その制作者の作品として作品を見てみます。


「名前」「作品」「タイトル」の組合せの中で、見えてくる作品の印象がどう変化しているのか、実験的な場で体感し、アーティストにとっての名前の作用について話し合ってみたいと思います。


すえながふみなお


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展覧会/イベント|末永史尚[名をつくる]
https://www.facebook.com/events/158645411453732/


日程:2018年3月17日(土)

展覧会[名をつくる]13:00―19:00 ※入場無料

色川角夜、円城寺宗一郎、斉藤武利、三途万里菜、水江あかね
※ 出品+名の考案:大久保あり、佐藤克久、ジャンボスズキ、末永史尚、冨井大裕

普段使用している名前をいったん忘れ、匿名の存在として作品を制作します。 そしてその作品にふさわしい作者の名前をつくり、その名前で発表します。 作品制作と鑑賞にとって、作品に作者の名前が作用するのかを検証する試みです。


トークイベント[名をつくるについて]19:30― 
入場料:1,500円(ドリンク別)

登壇:大久保あり、佐藤克久、ジャンボスズキ、末永史尚

企画者が展覧会の仕組みを解説します。また出品者が本展にあたりどのように制作 したか、またそれぞれ発表や鑑賞の際に名前をどう意識しているかを話します。

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会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/whKbkCFnEoL2
アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階

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末永 史尚 Huminao SUENAGA
ー1974年山口県生まれ。東京造形大学造形学部美術学科美術?類卒。絵画・立体作品を中心に制作。主な展覧会にに2018年個展「サーチリザルト」 Maki Fine Arts、2017年「引込線2017」旧所沢市立第2学校給食センター、など。
ウェブサイト:http://www.fumisue.sakura.ne.jp
ブログ:http://kachifu.hatenablog.com