ART DAYS

 10月31日、blanClassオープン記念パーティーハロウィーンナイト」が盛況のうちに終わった。中川敏光のサウンドパフォーマンスも素晴らしかったし、藤川直美の「完璧なパンプキンパイ投げ」の不完全さには相当ウケたが、なんといっても謎の魔女っ子トライアングルバンド「スパンコール」(眞島竜男+鈴木悠子+小森祥子)がスペシャル。愛らしくもありシックなパフォーマンスだった。
 blanClassの純粋観客第1号、横浜市大1年生の女の子とお友だちが外の階段で風にあたりながら「夢をみてるみたい、あんな大人になりたいです」なんて遠くを眺めながら大袈裟にも泣かせることを言っていた。かわいい。
 1月あたりに+nightに出演の依頼をしているポイ野氏は手羽先炭火焼の脂で手をギトギトさせながらTwiterにリアルタイムの「スパンコール」をアップ。翌日には牛乳パックでつくる「ちょうどいい」ホットドッグの解説までつぶやいてくれた。
 ホストにとってどんなパーティーでも終わるまでハラハラする。結局は終わってもお客さんの胸のうちは計りかねるから、祭りのあとの寂しさが嫌でもやってくるものなのだが、今回はちょっと違っていた。
 そしてその夜10人が残った。ダウンした2人を除いて、「ダハブ」をしながら、お互いの疑心暗鬼に秋の夜長を楽しんだ。朝まで…。
 翌朝、東小金井の双ギャラリーに多田正美のサウンドエンカウンターを見る(聴く?)ために京急に乗っていた。二日酔いのせいか視界が歪んでいた。品川経由のはずがいつの間にか電車は羽田に向かっていた。羽田まで行ってしまえば訳なかったのに、大鳥居で降りてしまった。最悪だ。電車が止まらない。一瞬あきらめかけたが、東小金井駅からの道のりの散歩気分で復活した。
 10分ほど遅れて会場入り。エンカウンターは時間ピッタリに始まっていたらしい。プロジェクションされていた映像のなかでも散歩が続いており、秦野の山とリアルタイムの画廊、二重写しの風景のなかに多田さんは入っていってしまった。ブラボー!
 さらに翌日。月曜日はblanClassの会合日。4月からわりに律義に続けている。その日を私はライプチヒの「月曜集会」にならって「月曜クラブ」と呼んでいる。
 夕方、Bluemark1階にあるNEWPORTに笠原出展をblanClassの3人で見にいく。現地で眞島くんと笠原くんと待ち合わせ。そこにBluemarkの菊地敦己くんも合流したから、なんだかアート談義が爆発状態になった。
 うちの波多野くんはBluemark発行の「鈴木心写真集」を斜めに眺めながら、坂井真紀との結婚を心底悔しがっていた。
 3連チャンで飲んでしまった私は、昨日はほぼなにもできなかったので、今日になってまとめ書き。

小林晴夫