「Blindrum(ブラインドラム)」

2010年5月15日
片岡亮太「Blindrum(ブラインドラム)」
開場 15:30
第一部 16:00-17:00 暗中模索のセッションタイム
第二部 18:00-19:00 闇×太鼓=光
一般 1,000円
学生 800円

http://blanclass.com/_night/archives/800



今週の+nightは片岡亮太が出演する。
和太鼓を中心とした打楽器の演奏者であり、静岡県三島市を拠点に全国で精力的に活動している。また、全盲という視覚障害を持ちながら社会福祉士でもある彼は、視覚や聴覚障害者を対象に太鼓の指導や講演を行なっている。片岡くんと私は2006年の越後妻有大地の芸術祭、※関口恒男の作品「レインボーハット」で出会った。

※関口恒男「レインボーハット」
山奥にドーム状の建物をつくり、その周りには数個の池が作られていた。その水中においた鏡に光を反射させてドーム内に虹を作る。虹の中で生演奏やダンス、レイブ等のイベントが行なわれていた。関口恒男ホームページ http://www.geocities.jp/internetrainbowhut/

片岡くんは演奏者として、私は関口恒男の制作を手伝いとしてその場に居合わせていた。ジャンベ、タブラ、小鼓などの打楽器の他アフリカ系民族楽器などがいくつも用意されており、演奏者とお客さんは一緒にセッションをおこない、体を揺らして音を楽しんでいた。夜になれば火をおこし、その周りでセッションは遅くまで続いた。そんな数日間の滞在の中で、お客さんが訪れない時間は私も片岡くんと太鼓セッションをしていた。また、2007年には当時私が通っていた東京綜合写真専門学校の学園祭にゲストとして来ていただき、アボリジニの民族楽器ディジュリドゥ演奏者と片岡くん和太鼓のコラボレーションで野外ライブをやってもらった。


片岡くんはよく少し斜め下に顔を傾けた姿勢で周囲の音を聞いていた。一度「音」だけでどれくらいの事がわかるのかと聞いたことがある。片岡くんは、相手の身長、体格、空間の広さ、そこにいる人数、距離などは位置関係と音の響きでほぼわかるとはなしていた。また10歳のころまで視覚があったので聞こえてくる音をビジュアルに変換するやり方で知覚しているそうだ。

今回は二部制のイベントになるが、どちらも片岡くんにとって実験的な要素が強いと話している。一部のワークショップ形式セッションではお客さんと共にからだを使ってリズムを作ることを積極的に試みる。二部では、和太鼓は演奏者のパフォーマンスや太鼓の大きさなど「目」で楽しむ人も多いが、今回は暗闇の中での演奏ということで、「音から何を見るか」ということを問いかけたいようだ。片岡くんが普段聞いている音、見ている音の世界を体験できるのか楽しみである。

はたのこうすけ