アートで英語を、英語でアートを/+AET2

2011 April-July
+ART ENGLISH TRAINING 2
アーティストのためのイングリッシュ講座・全12回
「アートで英語を、英語でアートを」

 4月に開講する「+ART ENGLISH TRAINING 2」のページをアップしました。1回目の「+ART ENGLISH TRAINING」は昨年の11月から3ヶ月間、毎週日曜日に全12回の日程でおこなわれました。今回はその第2弾。1回目の講座を終えて、いろいろと収穫があったので、あえて大幅な変更を加えず、少しだけ進化を加えた文字通りのパート2を企画しました。
 blanClassは活動をはじめた当初から、webの運営、ことにアーカイブに力を入れてきたが、そういうコンテンツをより外に発信するためには「直接英語で考える」必要性を痛感しています。そこでまずは「英語を直に考えるきっかけをつくる」とサブタイトルに据えて、1回目の講座を開いたわけです↓
http://d.hatena.ne.jp/blanClass/20101010/1286686047
 私も1回目の講座に参加して、徐々に英語への苦手意識が薄れていくのを感じています。また英語圏の芸術を英語で考えることで、日本語で英語圏の文化を考えるような複雑さが軽減することに、あらためて新鮮な発見がありました。
 発信ということで言えば、必ずしも英語圏や欧米に限定した話しではありません。このまま放っておけば世界はこれまでにないかたちでインターナショナルに開いていくでしょうし、そのときには、きっと今以上に国際言語としての英語が、より日常的に必要とされていくでしょう。そうした状況を目前にひかえても、現在の日本のアーティストやアートにまつわる活動をするものにとって「大胆に英語を扱って世界に発信しようとする姿勢」があいかわらずい少ないと思うのです。そんなことを考えて、アートに関わるものにとって、本当に必要な英語力を習得できるプログラムを、その方法論を模索していくことにしました。
 たんに英会話を習うのではなく、同時に知的欲求にも答えるという内容を目指したこともあり、あえて英語力のレベルにあわせてコースを分けませんでした。3つの講座の内容はそれぞれまったく違ったアプローチで展開します。アズビー・ブラウン氏の講座は「Art Words and Ideas (in English)」というタイトルで、英語という言語が現在にいたるまでに芸術にどのような役割を担ってきたかを、ネイティブの英語とたくみな日本語をつかって講義していきます。沖啓介氏の講座は「話すスピードと読むスピードはほぼ同じである」という、ある同時通訳者の発言を興味の発端に、ネイティブスピーカや非英語圏のアーティストの話し方を実際に見聞きしながら、生きた英語を考えていきます。佐藤実氏の講座は、その著書「アートの英語」(2004・ギャラリーステーション刊)などで実践している「vocabulary building」を基礎に据えた3種類のトレーニングをします。
 初めて本格的に英語を勉強しようという方でも気軽に参加していただけるように、基礎的な講座でありながら、同時に実践的に英語を捉えていこうというプログラムです。

シラバス、お申し込み方法の詳細などは以下のページで↓
http://blanclass.com/aet/


こばやしはるお