一緒にいること/いれないこと |増本泰斗

昨年12月から継続してきたCAMPとの共同作業の第3回目は、「一緒にいること」について考えてみる企画です。
立場の違い、考え方の違い、経験の違い、振る舞いの違い、見た目の違い、住んでいる場所の違いなど「分け隔てる/られる」要因はそこかしこに散らばっているはずです。そのうえで「一緒にいること」はどのようなことなのか。分け隔てられたうえで一緒にいること。あるいは隔たりを超えようともがくこととは。

今回は、タイトルにもあるように、これまで行なってきたフルーツバスケットという手法を、テーブルを用いて問い直すことから始めたいと思います。問題は、どのようにテーブルを使うかということに他ありません。そして、それぞれの立場を超えて、あるいは、超えないで、みんなで一緒に「一緒にいること/いれないこと」について考えていく、その方法を模索することを目指します。

パフォーマンスのようで、ワークショップのようで、そのどちらでもないような企画になりますが、みなさまと一緒にあーでもないこーでもないと思考しながら試行していければと思っています。どうぞよろしくお願い致します。


ますもとやすと


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今週の Live ART↓

http://blanclass.com/japanese/

フルーツバスケットトーク

The Academy of Alter-Globalization + CAMP [テーブル]

日程:4月14日(土)

開場:17:00 フルーツバスケットトーク:18:00〜

入場料:一般:1,200円/学生:1,000円

企画:CAMP

テーブルについて

フルーツバスケットの遊びの中で、自分では常識だと思っていた事、他人には言ってはいけないと感じていた事、思いがけない問いに向き合ったとき、一体どのような身振りを見せるのでしょうか。今回は、みんなでテーブルを持ったり壁にボールを投げたりしながら、「一緒にいるあり方」を考えるための前代未聞のフルーツバスケットを開催します。

CAMPについて

同時代のアートについて考えることを目的としています。アーティストやキュレーター、ディレクター、批評家、研究者、学生などと関わりながら、トークイベントや展覧会、パーティーなどを開催しています。

http://ca-mp.blogspot.com/

The Academy Alter-globalizationについて

秋山友佳、原田晋、増本泰斗によって2011年に創設された実験的な思考のための学校。現況に焦点を当てなが ら、生き方、考え方、感じ方のまた別の可能性について考え、想像し、学んでいくことを目的としている。これまで「ヌード」「放射能」「塔」「戦 争」「旗」「ジェンダー」などの主題に取り組んだ奇妙な授業を実施。

http://alter-globalization.com/