plan for [戦うからだ]|蔵屋美香

今回は、日露戦争から第二次世界大戦にいたる日本の絵画作品を見ながら、まずはそこに描かれた身体の特徴についてディスカッションします。和田三造、古賀春江熊谷守一藤田嗣治、山下菊二といった作家を取り上げる予定です。屹立するポーズ、強くひねったポーズ、うなだれたポーズに横たわるポーズ、引き伸ばされた身体に押しつぶされた身体…観察とディスカッションが終わったら、みんなで実際にそのポーズを取り、身体のありようを実感してみましょう。最後に複数のポーズをつないで、1900年から1945年に至る身体の変化の流れをたどるところまでがんばって行きたいと思います。いわば、約50年の美術と戦争にまつわる歴史を、自分の身体を使って仮説的に組み立ててみる作業です。というわけで、動きやすい服装で来て下さい(もしご自宅にあれば、ヨガマットを持って来ていただけると楽かも知れません)。エクササイズ経験者歓迎!みんなでやれば恥ずかしくない、はずです。


くらやみか(東京国立近代美術館美術課長)
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[2]レクチャー&ワークショップ|蔵屋美香 [戦うからだ]
いろいろときなくさい今日このごろ。では、かつて日露、日中、第一次、第二次といろいろな戦争が迫る中、当時の美術はこの空気をどんな風に捉え、表現してきたのでしょうか。「からだ」をキーワードに、トーク+からだを使った若干のワークショップで考えます。


日程:7月13日(土)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,200円/学生:1,000円

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蔵屋 美香 Mika KURAYA