良知暁 [election - where are you going]

 今週の土曜日は「参院選ビフォアー&アフター2013」最後のイベントにして唯一のアフター企画。ゲストは良知暁。なぜアフターに彼を呼んだのかというと、彼の仕事に、とある選挙をあつかった一連の掲示場を撮影した写真があったからだ↓
http://d.hatena.ne.jp/blanClass/20130115/1358253392
 今年の始めに良知暁がblanClassに初登場した折にも彼が問題にしたのは、表現と代議制とが派生する「represent」という語について。そしてそのデモンストレーションが行われた。
 もうすでに「2013年参議院選挙」の結果が出ている。それは想像通りの結果だったし、思った通り投票率は少なかった。今回のblanClass企画の「参院選ビフォアー&アフター2013」も来場者数が投票率同様に、記録的な少なさだった。それは企画の方向性に問題があったということでもあるだろうが、現段階の選挙離れという主流のあり方と、アートと政治の組み合わせに対する違和感を重ね合わせてしまう。当然そうした現状は受け入れなければならないだろう。
 が、2ヶ月間、選挙について考えたこともあって、それぞれのイベントの刺激的な内容もあり、現実の選挙の中で、生まれて初めて、自分の思想信条にしっくりくる選択肢を得たこともあって、個人的には、さらに楽観的な未来への展望も(あくまでも予兆として)持ち得た気がする、とても良い選挙だった。(その選挙結果で、自分の考え方がどれだけ正論であっても、どれほど少数派かを痛感したのも、とても良かった)。

 さて良知さんから、土曜日の具体的な進行をメールで頂きました。すべての内容をはここでは書けないのだが、一部そのメールから抜粋すると以下のような内容。



さて、今週土曜日のことです。
参加者に「投票所の空間」を思い出してもらい、「投票のための空間」についての記録を残すこと。進行としては、まず、僕が話をします。その後、来場者が「投票のための空間」の記録を残すための準備をしていきます。
そして、 今回はアフタートーク、普通に僕がやります。
参院選へGO! |2013年 参院選ビフォー&アフター」について話すこと。その後、今回は参議院選挙それ自体の後、ブランクラスでの参議院選挙関連企画の最終回ということで、その辺りのことを小林さん及び来場者の方々と 話す時間を設けられないかな、と。全体の企画テーマとして具体的な政治事象を扱い、各パフォーマンスを行なうという企画は、これからも継続していけないかなと思うところもあるので。
また、今回もUSTを控えてもらえますか。アフタートークに関しては検討中です。(ラチ)




こばやしはるお



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

デモンストレーション|良知暁 [election - where are you going]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20130727/


「ある出来事の前後に考えること」についてのデモンストレーション


日程:7月27日(土)
開場:18:00 開演:19:30
入場料:1,000円

                            • -

良知 暁 Akira RACHI

  • 1980年静岡生まれ。アーティスト。法政大学、ボーンマス美術大学卒。主な個展に『frames』(TARO NASU, 2009)、企画展に『thinking about dog’s death』(art & river bank, 2012)、「Optional Art Activity」(タケニナガワ, 2011)、『freshfacedandwildeyed ’08』(the photographers’ gallery, ロンドン, 2008)など。そのほか、執筆、編集、レクチャーも行なう(e.g. 「Thoughts as variations」)。