鈴木理策[写真のゆくえ #2|写真と絵画1]

今週金曜日の月イチセッションは鈴木理策「写真のゆくえ」第2回。


前半はレクチャー形式。今回のテーマは「写真と絵画1」です。

写真と絵画は今回と次回の2回に分けてレクチャーする予定ですが、絵画が1枚の画面に、巧みに図式化してきた、あるいはコントロールしてきた時間や視線のあり方を参照しつつ、いかに写真が写真らしく、同様の時間や視線の誘導をできるのか? もしくはいかにして絵画的な見られ方から逸脱し、自由になれるのかといったことを、理策氏がこれまでに手触りして獲得してきた、写真の知が少しずつ紐解かれてゆきます。


後半は前回と同様、参加者の作品の講評を見ながらみんなでお話をします。


こばやしはるお
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月イチ・セッション
講義/作品講評鈴木理策[写真のゆくえ #2|写真と絵画1](全8回)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20150619/
https://www.facebook.com/events/564479850357161/


デジタルカメラが備える機能は、それ以前のフィルムカメラで不便とされていたことを解決するべく用意された様に思う。たしかに、撮影枚数や露出の面でデジカメはフィルム写真の限界を拡張しているし、撮影したその場で図像を確認できることは、撮り手が信じる「より良い写真」を手に入れるためには頼もしいのだろう。撮り損じても後から加工・修正が可能だから、撮影時の偶然はもはや必要とされず、絵筆よりも簡単に心的イメージを具現化する道具としてカメラを使う人も多い。こうした変化はじわじわ浸透し、違和感なく受け入れられている。だがこの変化によって失われつつある写真の魅力が確かにある。さらに悪いことに、デジタルという新技術が旧来の写真に対するリテラシーの下で用いられているという閉塞的な状況が認められる。写真の持つ性質について改めて考え、その上で制作してゆくことで、作家性を確かなものにすることを本セッションの目的とする。

#1 知覚と写真(5月)/#2 写真と絵画1(6月)/#3 写真と絵画2(7月)/#4 写真と映画(9月)/#5 写真の選び方(10月)/#6 写真の展示(11月)/#7 写真集の話(12月)/#8 デジタル写真(1月)

※各回後半で受講者の持参した作品講評を行います。


日程:2015年6月19日(金)19:30〜
定員:20名
受講料(1回につき):一般:2,500円(4回目からは 2,000円)/学生:1,500円

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〈予約方法〉以下の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスまで送信ください。
info@blanclass.com
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉写真のゆくえ予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

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鈴木理策 Risaku SUZUKI

http://www.risakusuzuki.com/