杉田 敦[ナノ・スクール #31|裸になること、左になること #5

今週金曜日は月イチセッション「ナノ・スクール」第3期「裸になること、左になること」の5回目。


一方的な数の原理だけで、なしくずしの手続きで、ゆがんだ状況をつくりだしてしまった、現在の政府。これまでも同じように、いろいろなことが、のぞましい手続きで決まってきたわけではないけれど、改めて、この状況に納得がいかない。とはいえ、共産党も志を共にするものとは党を超えて協調していくと、異例の演説をしたばかりだから、もしかすると初めて保守と革新が対峙して議論ができるようになるかもしれない。


ナノスクールも今年度は細かいことで小競り合いするような、これまでの革新派文化人のあり方を改めようと、始まったシリーズ、ここからどういう態度をとっていくかが大事な時に、どんな展開になるでしょう?


こばやしはるお
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月イチ・セッション
杉田 敦[ナノ・スクール #31|裸になること、左になること #5]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20150925/
https://www.facebook.com/events/150713355270081/


極小の学校、ナノ・スクールも、いよいよ3期目に突入します。知っていると思い込んでいることを可能な限り小さくして、再び、本当の意味で知るために努力してみること。アートにとって重要だと思われるそうした姿勢を、これからもいろいろ試していければと思います。
井土ケ谷事件の当事者になるという衝撃的なスタートから、[協調/反駁/誤解]、[そこにそれはない、あるのかもしれないけれど]とテーマを替えつつ、昨年は《第3回イドガヤ・ビエンナーレ》を開催しました(2017年12月12日まで開催中)。今期のナノ・スクールはアクティヴィストの可能性を探ります。テーマは、「裸になること、左になること」。頑迷な保守主義が、アベノミクス、PEGIDAとスタイルのイノヴェーションし続けているのとは対照的に、左翼には創造性は期待できないのでしょうか? いま一度人類学的な意味で左になるために、できることとは何なのか。誰にでもできる服を脱ぐことと、アナキスト的な思考、行動との間にある隔たりについて考察/実験します。


※ナノ・スクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。


日程:2015年9月25日(金)18:30〜
参加費:1,200円/学生 \1,000円(要予約)

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〈予約方法〉info@blanclass.comに以下の内容でイベント前日までに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

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杉田 敦 Atsushi SUGITA

  • 美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト、"Picnic"を行っている。