今週は月イチセッションが2つあります。
まずは木曜日に鈴木理策によるレクチャーとワークショップのシリーズ「写真のゆくえ」の第5弾!!
今回は前回に引き続き、写真と映画の悩ましい関係、バスター・キートンが出演している、サミュエル・ベケットの「FILM」についてのお話をします。
前回はクリス・マルケルの「ラ・ジュテ」を通して、動かない写真の連続に、映画と写真の狭間の表現のあり方を考えましたが、今回は、写真と映画に共通するイメージを受け取る主体の危うさについて話が及ぶのではないでしょうか?
こばやしはるお
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★月イチ・セッション
講義/作品講評|鈴木理策[写真のゆくえ #5|写真と映画2](全8回)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20151029/
https://www.facebook.com/events/1041638829202039/
デジタルカメラが備える機能は、それ以前のフィルムカメラで不便とされていたことを解決するべく用意された様に思う。たしかに、撮影枚数や露出の面でデジカメはフィルム写真の限界を拡張しているし、撮影したその場で図像を確認できることは、撮り手が信じる「より良い写真」を手に入れるためには頼もしいのだろう。撮り損じても後から加工・修正が可能だから、撮影時の偶然はもはや必要とされず、絵筆よりも簡単に心的イメージを具現化する道具としてカメラを使う人も多い。こうした変化はじわじわ浸透し、違和感なく受け入れられている。だがこの変化によって失われつつある写真の魅力が確かにある。さらに悪いことに、デジタルという新技術が旧来の写真に対するリテラシーの下で用いられているという閉塞的な状況が認められる。写真の持つ性質について改めて考え、その上で制作してゆくことで、作家性を確かなものにすることを本セッションの目的とする。
#1 知覚と写真(5月)/#2 写真と絵画1(6月)/#3 写真と絵画2(7月)/#4 写真と映画(9月)/#5 写真の選び方(10月)/#6 写真の展示(11月)/#7 写真集の話(12月)/#8 デジタル写真(1月)
※各回後半で受講者の持参した作品講評を行います。
日程:2015年10月29日(木)19:30〜
定員:20名
受講料(1回につき):一般:2,500円(4回目からは 2,000円)/学生:1,500円
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
〈予約方法〉以下の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスまで送信ください。
info@blanclass.com
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉写真のゆくえ予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
鈴木 理策 Risaku SUZUKI
- 1963年和歌山県新宮市生まれ。東京綜合写真専門学校研究科修了 時間や記憶、場の気配など視覚に収まらない感覚を主題とする写真作品を発表し続ける。5月31日まで香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて個展「意識の流れ」を開催中。写真集に『海と山のあいだ』(アマナサルト,2015年)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press,2013年)、『White』(edition nord,2012年)『Torii』(SUPER LABO,2012年)等。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。