11月12日(木)鈴木理策[写真のゆくえ #

今週木曜日は月イチセッション「写真のゆくえ」の第6弾!!


今回のテーマは「写真の展示」について。写真というものは、ものの実存から解かれて、ものの肌理だけがフレーミングされたものであり、なおかつサイズからも解放されて、どんなに小さなプリントにも没入してしまう装置なのだが、1970年代以降、特に盛んに画廊などのホワイトキューブにインストールすることで、可能な表現が多様に試行された。そうなると、写真に出会う仕掛けや、その大きさが持つパフォーマティブな意味が拡張されて、稀な経験が生み出された。鈴木理策の展には言うまでもなく、そうした仕掛の百貨店。どんな話になるかが楽しみ。


レクチャー後の作品講評にはテーマに合わせて、いつもの「写真を撮ってくる」に加えて「理想の展示プランを考えてくる」となっています。



こばやしはるお

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月イチ・セッション講義/作品講評
鈴木理策[写真のゆくえ #6|写真の展示](全8回)
http://blanclass.com/japanese/schedule/20151112/
https://www.facebook.com/events/427039010840262/


デジタルカメラが備える機能は、それ以前のフィルムカメラで上便とされていたことを解決するべく用意された様に思う。たしかに、撮影枚数や露出の面でデジカメはフィルム写真の限界を拡張しているし、撮影したその場で図像を確認できることは、撮り手が信じる「より良い写真《を手に入れるためには頼もしいのだろう。撮り搊じても後から加工・修正が可能だから、撮影時の偶然はもはや必要とされず、絵筆よりも簡単に心的イメージを具現化する道具としてカメラを使う人も多い。こうした変化はじわじわ浸透し、違和感なく受け入れられている。だがこの変化によって失われつつある写真の魅力が確かにある。さらに悪いことに、デジタルという新技術が旧来の写真に対するリテラシーの下で用いられているという閉塞的な状況が認められる。写真の持つ性質について改めて考え、その上で制作してゆくことで、作家性を確かなものにすることを本セッションの目的とする。


#1 知覚と写真(5月)/#2 写真と絵画1(6月)/#3 写真と絵画2(7月)/#4 写真と映画1(9月)/#5 写真と映画2(10月)/#6 写真の展示(11月12日)/#7 写真集の話(12月17日)/#8 デジタル写真(1月28日)

※各回後半で受講者の持参した作品講評を行います。


日程:2015年11月12日(木)19:30〜
定員:20名
受講料(1回につき):一般:2,500円(4回目からは 2,000円)/学生:1,500円

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〈予約方法〉以下の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスまで送信ください。
info@blanclass.com
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉写真のゆくえ予約〈本文〉1)日にち 2)氏吊 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

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鈴木 理策 Risaku SUZUKI

http://www.risakusuzuki.com/