3月19日(土)金川晋吾[父を撮ること]

土曜日のLive Artは金川晋吾が2回目の登場です。

1回目と違うのは、当初から予定していた『father』という本がすでに出版されているということころ。

もう1つ違うのは(こちらの違いの方が大きな違いかもしれないが)、長年被写体としてカメラを向けていた彼の父が変化してきたこと。

自暴自棄になっていたのか、ほとんどのことを投げ出していた父は、今、元気になってきているというのだ。

なんでなんだろう?

前回の発表の時にも、イベントに合わせて、父を撮ることのドキュメンタリーの映像作品『father 2015.05.18』を上映したのだが、今回も、新たに変化した父をドキュメントした映像作品『father 2008.11-2009.08』の上映をする。隣の部屋で『father 2015.05.18』もループ上映するので、前回見られなかった人もぜひお越しください。


blanClass放送室では、金川晋吾さんの展覧会「father」(浅草橋天才算数塾)にウラブラがお邪魔して、作品のこと、写真集のこと、イベントのことなどいろいろと伺いました。



2016/2/19/Shingo KANAGAWA/blanClass Broadcasting


こばやしはるお

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映像作品上映/トーク金川晋吾[父を撮ること]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160319/
https://www.facebook.com/events/1687999431447924/


2008年から私は自分の父を撮っているのですが、今では私が父に向かってカメラを向けるのではなく、父に父自身を撮ってもらうというかたちになっています。父と私との関係性の変化とともに、父を撮ることの方法も変化してきました。現在私は、父を撮った写真を編みなおし、ひとつの本として世のなかに出そうとしています(2016年2月刊行予定)。これを機に、個人的な関係性のなかに写真という「装置」を置くことよってそこで何が生じているのか、について考えてみたいと思っています。


追記:
2016年2月に『father』という本を出版しました。この本のなかには、私が自分自身の父を撮影した写真と、その父について私が記した日記が収録されています。今回のイベントでは、その日記をつけていたのと同時期に撮っていた映像をもとに現在制作している映像作品『father 2008.11-2009.08』の上映をおこないます。また、会場は17時からあいていて、昨年に制作した映像作品『father 2015.05.18』をループ上映しているので自由にご覧いただけます。私も会場にいます。トークでは、このふたつの映像作品をふまえた上で、『father』という本についてみなさんとお話できたらと思っています。(2016年3月11日)


日程:2016年3月19日(土)
開場:17:00〜 映像作品『father 2015.05.18』(50分)ループ上映
映像作品上映:19:00〜 『father 2008.11-2009.08』(45分)
トーク:20:00〜
一般:1,200円(ドリンク別)

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金川 晋吾 Shingo KANAGAWA

  • 1981年京都府生まれ。2015年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年1月に青幻舎から『father』を刊行予定。

http://kanagawashingo.com/