6月11日(土)藤井 光[ロケーション・ハンティング]

今週6月11日土曜日のLive Artは、blanClassを離れて、藤井光さんとローケーションハンティングをします。

ミッションは記録を前提に特定の場所を観測すること。

それは藤井さんが作品にいたるまでに、きっと身一つからはじめて、徐々に踏んでいく過程の中で、大事なプロセスなのだろう。

目的を仮設することで、あるいは、目的を変えることで、受け取る情報のあり方は変化してしまう。ものごとを知ると、簡単に言うけれど、情報を精査するにも、経験を重ねるにも、最大限の想像力とセンスが必要なのだ。

頭と体に抱えているセンサーをフル稼働させるために、観測を目的に、参加者の皆さんとじっくりと対話をしながら、藤井さんが用意したポイントを移動していきます。

最初のポイントは東京大空襲・資料センターです。当日、14時までにセンターの前に集合します。センター見学後、途中、ディスカッションをしながら大空襲ゆかりの地を歩いてまわります。

梅雨の季節ですので、雨天でも決行です。傘をさしながら歩きましょう。お店に立ち寄ることもあるかと思います。その場合は実費でお願いします。

なお、FBの参加ではなく、メールにて予約をお願いします。そろそろ定員に達してしまいますが、まだ余裕があります。基本的には定員に達した場合は締め切りますが、予約者数によっては、多少の人数であれば、定員を超えても受け入れようかとは思いますが、当日の飛び入り参加には応じ兼ねますので、必ず予約をお願いします。あまりにも多くなった場合はメールの返信にてお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。


こばやしはるお

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移動と観測藤井 光[ロケーション・ハンティング]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160611/
https://www.facebook.com/events/1171969582847223/


小学校を卒業した翌日、小さなテントを自転車に乗せ旅に出た。国道16号線を進み日本橋に向かった。想像していた大きな橋はなかった。その後、国道1号線を進み、雪が残る箱根の山の中で寝た。怖かった。結局、国道1号線国道2号線国道3号線へと進み、福岡の祖父母の家まで行った。到着後、筋肉で膨れあがった足を風呂場の鏡で見た時、子供の身体ではない気がしたのを覚えている。旅の途中に、大人たちとの約束で広島平和記念資料館に立ち寄ることになっていた。アリバイとして展示室を早々と通り抜けた。25年以上が経過して再び資料館を訪れた時、戦災資料のディテールが自分に記憶化されていることに気付きぞっとした。戦災資料とそれを見つめていた自分との物理的な距離すら甦ってくる。

情報化のための映像は次の瞬間にゴミとなり忘却される。
記憶化しえる物的対象を捜すためにロケハンします。
場所は常に未定です。記録の意思を持ってある特定の場所を観測に行きます。
その起点を東京大空襲・戦災資料センターとします。


日程:2016年6月11日(土)
集合場所:東京大空襲・戦災資料センター前
http://www.tokyo-sensai.net/for_visitors/index.html
集合時間:14:00 参加費:1,800円(資料センター入場料込)
定員:15名(要予約)
マップ↓
https://goo.gl/maps/UDCBHQZhRay

※集合してから、東京大空襲・戦災資料センターを見学した後に東京大空襲所縁の地を歩いて回ります。途中、お店などに入る場合もあります。その場合は実費でお願いします。なお雨天でも決行したします。

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予約方法:以下の内容をイベント前日までにメールにて送信してください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。当日の場合でも準備がありますのでご予約をお願いします。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈メールアドレス〉info@blanclass.com
〈件名〉藤井光[ロケーション・ハンティング]予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

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藤井 光 Hikaru FUJII

  • 1976年東京都生まれ。2004年パリ第8大学美学・芸術第三期博士課程DEA卒業。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されていることに基づき、既存の制度や枠組みに対する問いを実証的に検証する作品を主に映像を使って制作している。

www.hikarufujii.com