7月15日(土)藤原ちから(BricolaQ)港の探偵団 #1[3年前の『演劇クエスト』を再演する]


今週土曜日のLive Artは藤原ちから(BricolaQ)の特別セッション[港の探偵団]のプレイベント尾をこないます。タイトルは[3年前の『演劇クエスト』を再演する]で、3年前にblanClassで初演した遊歩演劇BricolaQ[演劇クエスト・京急文月編]の再演が行われる。


ついこの間もこのコラムに書いたことの繰り返しになってしまうが、そもそもは藤原さんにイベントの企画を依頼したときには、「なんでも構わないけれど、なにかパフォーマティブなことをしてくれませんか?」とお願いをした。


その時には作品やパフォーマンスをお願いしたつもりではなく、批評家の立場で、参加者も一緒に考えるようなことを、なんとなくイメージして、「パフォーマティブなこと」という言い方をした。


ところが、蓋を開けてみると、blanClass(井土ケ谷)から三浦半島まで、30人ほどのお客さんが、てんでに移動する大イベントなった。


もちろん何度か打ち合わせをした折に、途中で「作品になるんだ」というのは気がついてはいたので、それもアリだとは思っていたのだけれど、初演の後、TPAMでの発表を経て、フィリピン、ドイツ、韓国など、日本を超えて「演劇クエスト」は展開するとは、到底思ってはいなかった。


その原点になった[演劇クエスト・京急文月編]を既に体験したことがる人も、初めての人も是非体験してもらいたい。要予約ですがまだ余裕があるので、ご連絡ください。


土曜日のプレイベントの後、翌日から特別セッション[港の探偵団]は不定期ながら、粛々と始まるのだが、藤原氏がこのセッションで企てていることも、セッションをお願いした時にイメージしていたこととは、少しずつずれていって、なにか怪しげな探偵団を組織するという内容に展開していった。

それは藤原氏が演劇クエストのベースに据えている「都市とのつき合い方」をもっと徹底していこうと考えているに違いない。


それはとても難しいことだし、きっと一筋縄ではいかないことなのだろうけれど、なにに役に立つのかわからないけれどそれぞれに持っているであろう突飛な能力を持ち寄って、街に繰り出したら(密やかになのかもしれないけれど)、また何かが起こるのかもしれない。


こばやしはるお


〈blanClass放送室〉
7月15日(土)港の探偵団 #1[3年前の『演劇クエスト』を再演する]と16日(日)港の探偵団 #2[ポスト2020年のためのスパイ考]をblanClassにて開催する藤原ちから(BricolaQ)さんを「Bar宮澤?」にお迎えして放送室をライブ配信しました。こちらも是非ご覧ください。



2017/7/11/藤原 ちから/blanClass放送室

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遊歩演劇
藤原ちから(BricolaQ)港の探偵団 #1[3年前の『演劇クエスト』を再演する]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170715/
https://www.facebook.com/events/1448905365198259/


遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』第1弾として2014年7月に上演された『演劇クエスト・京急文月編』を3年ぶりに再演し、それぞれの体験についてアフタートークで語り合います。もちろん今回が初参加でも無問題です。


初演時の『演劇クエスト・京急文月編』↓
http://bricolaq.com/?page_id=36


※このイベントは特別セッション[港の探偵団]のプレイベントとして行われますが、前日までにご予約頂ければ、どなたでも参加できます。


7月15日(土)開場:13:00 集合場所:blanClass
スタート:13:30〜 アフタートーク:19:30〜 会場:blanClass
参加費:1,500円+交通費
三浦半島1DAYきっぷ購入がオススメ↓
http://www.keikyu.co.jp/information/otoku/otoku_miura/
定員:30名(要予約、先着順)

※16日(日)の[港の探偵団#2]の募集はすでに締め切っていますが、参加希望の方は、
申込内容1〜5までの項目を記入の上、お問い合わせください。
http://blanclass.com/japanese/schedule/20171125_want_ad/
https://www.facebook.com/events/118764505369784/

〈予約方法〉ご予約は前日までにご連絡をお願いします。
〈タイトル〉港の探偵団 #1 予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数 上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈メールアドレス〉 info@blanclass.com

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藤原ちから Chikara FUJIWARA

  • 1977年高知生まれ、横浜在住。BricolaQ主宰。出版社勤務の後、雑誌「エクス・ポ」、武蔵野美術大学「mauleaf」、世田谷パブリックシアター「キャロマグ」などの編集を経て、批評家として活動する。徳永京子との共著に『演劇最強論』、またウェブサイト「演劇最強論-ing」を共同運営。ラジオ「横浜サウンド☆クルーズ」第3火曜に出演。また横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、韓国・安山等で遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を滞在制作するほか、新シリーズ『港の女(Woman In A Port)』も準備中。国内外でキュレーションを行うこともある。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー。