10月21日(土)泉イネ[メンセナンツ]までの往復メール 3

10月15日 泉イネから安部祥子へ



安部祥子 様


おはようございます。お返事ありがとうございます。



ほぼ初めまして…そうですね
前回お会いしたのは2、3年ほど前で、その時すこしお話した時の部屋の光量を
ぼんやり覚えています。


制作スペースを使っていたということは、安部さんも制作をされるのですね。
どんな素材を使うのですか?いまも続いているのでしょうか。


お手伝いしながら関わるようになるって、自然な流れで素敵です。
2010年。最近のような気もしますが、もう7年も経つのか、早い。。。
「継続するつもりではじめたこと」より長いとのこと。
アルバイトのことでしょうか。つづくということは
ブランクラスとの関わりを楽しまれているんだなぁと
お会いしたときの安部さんの表情を思い出しました。



名前についてのご質問、長くなりますがお返事します。


まず名前そのものについて、あまり「人の名前」と捉えていないかもしれません。
わかりやすく言えば名前/アーティストネームですが、
「号」や「屋号」それとも空間や場所のように思っています。


というのも、安部さんに見ていただいたことのある泉イネの前の紺泉の作風は
むかしの蒔絵や工芸、調度、襖絵、庭などに影響を受けたのもあって
当時の作り手が媒体、支持体によっていくつも号/名を持っていたことに、
良さを感じていたからです。
その技術で生計をたて、時の権力者の庇護や派閥争い、時勢の流れのもと
生き延びることも厳しい時代だったと思うのだけれど
自負と遊び心や 、号/名への想いがあるような気がして。


アーティストって呼ばれると歯がゆいのも以前はあって
絵師のような職人さんでいいじゃないの、と。

そして、そこから変わりたくなったのが2006、 7年です。
子供を産んだ頃から、それまでのように淡々と制作できない状況になって
あまり人にも会わず遠出も少なく、日々淡々と描き続けてきた反動と
子育てでバタバタと制作がうまく進まない、親も作家も生活もままならない自分を
変えたくなりました。外へ出たくなった。


あと、当時の家族の形が変わることを受け入れ始めたのも大きなきっかけです。
元旦那さんは作家ではないけれど作家以上に作家のような感覚の持ち主で、
アートに関わる仕事をしていたので、家の中はささやかにカオスでした。
楽しいといえば楽しいけれど生活は大変で(今はちがう大変もある)
ここでは書けませんが、いつか笑い話のように書けるといいかもしれません。


そもそも、生きていくことは楽ではないのだけれど
当時は気持ちに余白がなくなって
アート、お金、欲、夢、現実、、、とにかく
ギリギリな日々から変わらずにはいられなかった。


名を変えたのは2008年。
その二年後、ちょうど安部さんがブランクラスに関わり始めた2010年の夏に
一つの家族の形は終わりました。
だからその時は「一人で制作も子育てもやってのけるゾ!」という想いが
名を変えることにあったような気がします。


泉は自分の名から一つとり、イネは実はフランス語辞典をパラパラめくって編み出されました。
(紺泉時代に海外ブランドとの制作をして、フランスへの憧れとコンプレックスがあった時期があり)
泉イネにはふたつの意味合いを持たせました。


in(e)- は単語の前につく否定を示す接頭辞
inne は「生まれながらの」「生粋の」の意


そこから


inneizumi 生まれながらの泉
ineizumi   泉ではない


イネという語は他にもいくつかイメージが浮かびますが
今回は名の始まりについて、このあたりで。



安部さんはブランクラスに関わるようになって、
それまでと変わったことや見えてきたことなどありますか?
関わり始めた当初と、いま改めて想うことなどありましたら
聴いてみたいです。



  泉イネ
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メンテナンスそれとも面接のような…|泉イネ[メンセナンツ]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20171021/
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日時:2017年10月21日(土)13:30〜(完全予約制)
入場料:2者面談:1,500円/3者面談:1,000円(お一人)

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