1月20日(土)黒坂 祐[やめることでおきる]

今週の土曜日、1月20日は、〇〇のかたちを探す#9です。
ゲストに黒坂祐さんをお迎えして、今回のテーマは「休み」になりました。

今日は休みだったけど明日からまた仕事だから早めに寝ようとか、アイデアに煮詰まったからいっぷく入れようとか、休むことには必ずその前後がセットでくっついている。

そして、その休むことについてちゃんと意識することは意外と少ないかもしれない。
ブラック企業とか労働環境の改善問題が一般化して、社会的な問題として認識され始めた今でも、上手な休み方とか、自分にあった休み方とか、結局毎日忙しくてそんな面倒くさそうなこと考える余裕がない人がいっぱいいる。

そもそも休むために何かを考えたり、浪費したりするのは、本末転倒だったりしそうで、ただぼーっとする以外に本来的な意味での休みってあるのかなと、ついつい思ってしまう。

だから、たぶん黒坂くんが考えている「休み」っていうのは、その当たり前の側面だけではないのだろうけれど。

労働がONで、休みがOFFだとしたら、そんなに悲しい休みもないだろう。
ONの休みを継続するために生きるのがアーティストだから、その方法を、いろんな人と一緒に編み出していくのは、生き延びる方法を一緒に考えているみたいで最高にワクワクする。

当日は、黒坂くんからお客さんに何かしらのアクションが与えられるみたい。
もしかしたら誰かの人生に?影響を与える出来事になるかもしれないとか、ならないかもしれないとか。毎度のことながら、よくわかりません。
でも今回のイベントも、1日限定、その場限りのものになるので、ぜひその場に来て、立ち会ってほしいです。

のもとなおき

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先日収録した放送室もあわせてどうぞ。
https://youtu.be/7RHvbiS7O1M
2018/1/11/Yu KUROSAKA/blanClass broadcasting


★シリーズ 〇〇のかたちを探す #9|テーマ:休み
パフォーマンス/ワークショップ|黒坂 祐[やめることでおきる]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20180120/


わたしは生と死、昼と夜、動と静、外と中のような二項対立の構図に関心を寄せている。そしてそれは二つなんかではなくてもっと細切れの状態なのではないかと思う。細切れだとすれば、それぞれの始まりや終わりも考えている以上にたくさんの瞬間に存在する。その中でわたしは「休み」という状態について少し考えてみたい。

出演:黒坂 祐/企画:野本 直輝


日程:2018年1月20日(土)
開場:18:30 開演:19:30
ディスカッション「休みについて」20:30〜
入場料:1.500円(ワンドリンク付)

黒坂 祐 Yu KUROSAKA
1991年千葉県に生まれ。2013年東京藝術大学絵画科油画専攻入学。2017年東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。2017年-東京藝術大学美術研究科油画専攻第3研究室所属中。2014年久米桂一郎奨学金、2015年安宅賞奨学金、2017年O氏賞受賞。個展に、〈ひとつのところにいる〉(space dike・東京・2016)〈weak value〉(itadakiBLDG.・東京・2017)、〈きょうまでいきてこられてよかった〉(野方の空白・東京・2017)など、グループ展に、〈ストレンジャーによろしく〉(太田駅なか文化館・群馬・2014)、〈ストレンジャーによろしく〉(名古屋市民ギャラリー矢田・愛知・2015)、〈ここからできるだけ遠くへ〉(黒坂祐の実家・2016)、〈コラプスイブ〉(旧豊島区役所・2016)、〈アタミアートウィーク2017〉(熱海・静岡・2017)などがある。
ポートフォリオ http://yukurosaka.tumblr.com
twitter @yu_kurosaka
ブログ http://u-kurosaka.hatenablog.com


シリーズ 〇〇のかたちを探す
たとえば「ゆたかな生活」「しあわせな家族」「安定した職業」「充実した休日」のような、いつの間にか理想像になっている言葉やイメージに、私たち一人ひとりが本当に必要とするかたちは見つけられるでしょうか? 実際の経験では、それぞれがバラバラで、一言でまとめられたり、ひとつのイメージに回収されてしまうものではないはずです。このシリーズでは、毎回ゲストをお呼びし、「遊び」「家族」「労働」「健康」など、各回ごとに違ったテーマを設定して、作品発表とトークを行います。そのなかで、さまざまな概念に対する頑ななイメージについて問い直し、本当に必要なかたちがどの様なものなのか、参加者たちと共に探していきたいと思います。(野本直輝)