2月10日(土)・11日(日)高山玲子[ゴーストライター]

今週末2月10日(土)、11日(日)は高山玲子さんの「ゴーストライター」です。


高山さんは、2015年11月、劇団・女の子には内緒「手のひらコロニー」に出演、その後、2017年6月に[強い思い込みより形成される世界その居心地について]というワークショップ/デモンストレーションでソロで登場していただきました。


前回は一人芝居をやらせてもらえませんか。というご相談がきっかけだったのだけど、話してるうちに、「完成された演劇作品の公演という形ではなくて、なにか普段モヤモヤと考えていることや、これまでに作品になりにくかったようなことを、あえて考える場にしてもらえませんか?」と逆にお願いして、結果、お客さんを巻き込んだワークショップのような、公開制作のような、わりと実験的なことを試してもらいました。
そして今回もう一度、やっぱりお芝居をしたいとお話しされていたのを、今度はそんなにリクエストはしたつもりはないのだけれど、高山さん独特の構造? が、出来上がってきました。


今回の高山さんは、居る、居ない、居なくなる、終焉ということを考えながら組み立てていて、昨日立ち会ったリハーサルでは、自分の事のような、そうでないような事をオープンにする事でさらに自分の事として確認してるかのようで突き放した感じもあり、でも、他人のそれを聞いている(見ている)とそれは私かもしれない。という揺らぎもうまれて、高山さんが書いていた…



ー居ることと、居ないこと、その境界線はそんなにくっきりと違わない、かもしれない、その線を、少し、ぼかしたい、一生懸命、消しゴムで消してみたい。(本人Facebookより)



という言葉のような、そこにいるのに自分がいないことを見ているような、ゴーストになったような、足元がふわふわするような感覚をふんわり感じたのだけど、これはなかなかスリリングかもしれないなと思ったのでした。


今回は、荒木悠さんと福井琢也さんが加わって、ちょっと不思議な体験になると思います。
ぜひお待ちしています。



あべしょうこ

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★TPAMフリンジ@blanClass
演劇+ワークショップ(自由参加)|高山玲子[ゴーストライター
http://blanclass.com/japanese/schedule/20180210-11/
https://www.facebook.com/events/525784684487426/


2017年の初旬からもう居ない人に向けての演劇を作ろうと制作を始めました。しかし年の瀬にはすっかりわたしが消えてなくなっていました。もう消えてしまったわたしはそれでも元気に演劇制作を続けています。ここで上演される演目は"わたしが消えた時のこと"それと"あなたが消えた時のこと"です。もうここに居ない人たちそしてまだここに居る人たち。どなたも等しく歓迎します!

構成 高山玲子
出演 高山玲子 荒木 悠 + 参加者
撮影 福井琢也
衣装 高橋 愛(suzuki takayuki)

日程:2018年2月10日(土)・11日(日)
10日(土)開場 19:00 開演 19:30
11日(日)開場 15:30 開演 16:00(両日、上演時間=100分以上)
入場料:一般 2,500円/TPAM登録・特典:2,000円 
場所:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)

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・はしご情報(TPAMディレクションをご覧になる方へ)↓

2/10(土)「カノン」13:00-19:00(途中入退場自由)KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム

ゴーストライター」19:30-21:30 blanClass

2/11(日)「一頭あるいは数頭のトラ」14:00-15:00 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

ゴーストライター」16:00-17:30 blanClass

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高山 玲子 Reiko TAKAYAMA

  • 多数のカンパニー作品に俳優として出演する傍ら、映像制作や舞台演出なども手掛ける。

舞台「新しい映画」では映像と演劇がドッキングした作品が上演される最中、リアルタイムで新しい映像作品を一本制作するという実験的な試みを行う。
近年では音楽家・池間由布子とのコラボレーションなど、その活動は多岐にわたる。
http://natuchil.jugem.jp/

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荒木 悠 Yu ARAKI

  • 1985年山形生まれ。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像研究修士課程修了。ある事物が他の土地へと伝播し、その過程で生じる変容や誤訳を伴いながら根付いていった物語を軸に映像作品を制作している。近年の主な展覧会に「双殻綱:第一幕」(無人島プロダクション、東京)、「The Way Things Do」(ジョアン・ミロ財団、バルセロナ)がある。

http://www.yuaraki.com/

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福井 タクヤ Takuya FUKUI

  • 東京都出身。2001年から映像作家として活動。実験的な短編映画を中心に国内外の映画祭へ出品。2010年からは写真家としても活動を開始。新しい表現を求めて日々シミュレート中。
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TPAMからも購入いただけます。またTPAMに参加登録すると、TPAMのほかの公演などでも特典があります。↓
https://www.tpam.or.jp/program/2018/?program=blanclass-anthology-no3

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国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2018 2月10日(土)〜18日(日)

  • TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。

http://www.tpam.or.jp/2018