ゲストは衣装家・パタンナーの田村香織さん。
田村さんは衣装家として、ダンサーや舞台役者などが公演で身につける、舞台衣装を多く手がけているほか、古くなったり、 着れなくなったりして、押入れに眠ったままになっている服の、お直しやリメイクができるワーク ショップを企画したり、 写真家とのコラボユニットで活動をしたり、ときには彼女自身が制作した衣装の展覧会を、自ら開いたりと、様々な方法で、 いろいろなところと繋がりながら制作活動を展開している人。
そんな田村さんとは、昨年の 4 月に、豊島区にある「くすのき荘」とい うシェアスタジオの展示スペースで行われた、彼 女の個展の記録を撮影したことがきっかけで、その後も何度か、彼女の制作の記録撮影という形で、協力させてもらって いる。
そんなわけで、いつもは田村さんからのお誘いに乗るという形で関わってきたのだけれど、今回はその逆で、僕の方から 田村さんに、何でもいいから何かやってもらえませんか ? という少々雑なお願いをして、乗ってもらうことになったとい う次第。
で、イベントはというと、まず、見学もありの公開のワークショップを 2 日間やって、その成果を展示して、最後にトー クというのが大まかな流れ。
普段から、ペラペラの生地を相手に、0 から服をつくる田村さんは、最近、ぬいぐるみに切れ目を入れて、そこにジッパー をつけて開け閉めできるようにされた入れ物を偶然見かけたときに、ぬいぐるみの中で見えないままのはずだった内側が、 目の前に現れてしまった内臓のようで、驚いたそう。
確かに生活の中で、あって当たり前、と思われがちの服と、なかなか見えにくい、その服を生み出す人の存在との関係も、ぬいぐるみと、見えないままのはずだったその内臓のあり方と、似ている部分がありそう。
入れ物をつくるには、内側に何が入るのかを、まずはイメージしないといけないのだろうから、よりその内側の存在について、手を動かしながら考えてみる機会になるのかもしれない。
野本直輝
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先日収録した放送室では、イベントで行うワークショップについて、田村さんにお話ししていただきました。
2018/6/23/田村香織.blanClass放送室
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シリーズ SakSak #4 田村 香織
いれものについて|公開ワークショップ/展示
http://blanclass.com/japanese/schedule/20180630/
ある特定のものの為のいれものがあります。例えばスマホケース。自分にだけ必要ないれものはありませんか?売っていなければ作ってみればよいのです。服を作るように。或いはぬいぐるみの内臓を作るように。内と外の関係を自分で作ってみる。
日時:2018年6月30日 12:00〜19:00 公開ワークショップ(要予約)
7月3日 12:00〜17:00 公開ワークショップ(要予約)
17:00〜 展示+トーク
料金:公開ワークショップ参加 2,000円(要予約)
公開ワークショップ見学/展示+トークのみ参加 1,600円(ワンドリンク付き・出入り自由)※ワークショップは同じ料金で2日間参加・見学できます。
予約方法:以下の内容でイベント前日までにメールにてご予約ください。
〈件名〉田村香織 いれものについて
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈メールアドレス〉info@blanclass.com
場所:blanClass
企画:野本 直輝
田村 香織 Kaori TAMURA
パタンナー・衣装家。筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形分野卒。舞台衣装を中心とした一点ものの衣服『HAReGI』を作り2016年に独立。コンテンポラリーダンス、現代サーカス、MV他、衣服の枠にとらわれないものづくりを展開している。
HP http://kaoritamura.com
シリースSakSakについて
SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)
https://saksak.localinfo.jp
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