11月24日(土)ステューデントアートマラソン vol.14


今週土曜日のLive Artは、ステューデントアートマラソン


2016年に公募式になってから4回目になったblanClass定番企画。ステューデントアートマラソンは、学科や専攻を違えた現役学生が、一時だけ学校を離れ、それぞれの表現をやってみる異種格闘技戦


今回は7名の若きアーティストが、例えば、現実と記憶のギャップ、ストーリーとイメージ、個人的な出来事と公になった情報、安全の確認、ポケットの小銭などなどのそれぞれが身近なところで感じたり考えた問題をそれぞれ、上演型、参加型、ワークショップ型など、パフォーマティブで実験的な形で発表します。


毎回、未解決で予兆的な問題提起が投げ出される、とても貴重な場になります。


どうぞお見逃しのないよう…。



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【blanClass放送室】
11月24日(土)のステューデントアートマラソンvol.14に参加するステューデンツの中から、芹澤 采さん、砂長美智さん、齋藤健一さん、沢辺啓太朗さんの4名で放送室を収録、最近のみんなの制作や活動のお話を聞きました。進行はblanClassスタッフの宮川知宙が担当しています。




2018/11/6/ステューデントアートマラソン vol.14/blanClass放送室



こばやしはるお


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アートマラソンステューデントアートマラソン vol.14
http://blanclass.com/japanese/schedule/20181124/
https://www.facebook.com/events/287656131874230/



blanClass定番企画、ステューデントアートマラソンは学科や専攻を違えた現役学生が、一時だけ学校を離れ、それぞれの表現をやってみる異種格闘技戦。世の中にはたくさん存在するはずのどのジャンルからもズレているような作品行為が見られる稀有な機会です。


日程:2018年11月24日(土)
開場:14:30 開演:15:00
入場料:700円(ドリンク別)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

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敷地 理[far away very close]
片手で自分の頭蓋骨を掴む。身体の外側にある、確かに存在する世界に対して、目で見て作り出す世界だけを正しいと思うのなら、その世界は片方の手で掴んでしまえる程の小ささである。動きながら自分の周りに集まってくる意識と反対に遠くの存在を考えてみる。それは僕の記憶のよく思い出せない昨日と、よくフラッシュバックするずっと前の出来事の関係に似ている気がする。
Osamu SHIKICHI東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士1年)

齋藤健一[確認の確認]
安全を確認する作業は何度も繰り返されることによって、本質的な意味を失うことがある。それは、どこかの工事現場や駅、あるいはどこかのプールで起きている。そこで私は、失われた意味やそれが失われる原因を、パフォーマンスによって確認していきたいと思う。
Kenichi SAITO東京造形大学絵画専攻2年)

芹澤 采[視覚を奪った鑑賞法]
美術作品に込められたストーリーが各々ある。そのストーリーと視覚から得た情報を頼りに鑑賞して行くスタイルがほとんどだ。では、ストーリーだけを言い渡されて、視覚を奪った鑑賞方法を取ると受け取る側はどう変わっていくのか見て見たい。
Aya SERIZAWA多摩美術大学油画専攻4年)

  • 2017年「はなまる展」(多摩美術大学芸術祭)、2018年「Art chapel」(KUMA GALLERY)
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栗原 麻緒[Light]
あなたが腹の底で抱える真実を見ることは出来ない。本心を隠すことで、無用な誤解や衝突を避けることも選択肢の一つである。もし、自分が周りの意見に合わせれば、他の誰かの意見の信憑性も揺らぐだろう。誰もが口を紡げば何も見えない。
Mao KURIHARA女子美術大学大学院工芸1年)

砂長 美智 [小さなものを大きくすることの実験]
個人的な小さい出来事が公に発信できたり共有されることは今の時代SNSなどの普及により当たり前のことだと考える。そのようなコミュニケーションは公になる瞬間に、真実の出来事が隠蔽されたり捻じ曲げられているように見られることが多々ある。その出来事について作品を作ることにより考えられたらと思う。
Michi SUNANAGA東京造形大学絵画専攻4年)

沢辺 啓太朗[Making Textiles]
服、カーテン、壁紙、家具。身近なところに存在し、またそれ無くしては生活すら難しくなるにも関わらず忘れられがちなテキスタイル。今回はテキスタイルの定義を検討し、それに沿って簡単な制作を行います。
Keitaro SAWABE東京造形大学テキスタイルデザイン専攻1年)

脇田颯人 [透明なテント1(仮)]
私は謎のイベントが好きだ。それは生産的な行為ではなく自己満足と言われても仕方のない行為に見えるけれど、この社会とは別のところで自由の空間を作り上げることが自分を救うことにも誰かを救うことにもなりうるのではないか。必要なのはボクとキミでその「場所と時間」を作ること、作ることによってボクとキミとその周りとの関係について考えること、その小さな関係を広げてボクたちが生きることを探ること。そんなことを最近考えています。それを上演もしくは上映で表現したい。
Ryuto WAKITA東京造形大学映画専攻3年)

  • 1997年生まれ。東京造形大学映画専攻在学中。主な作品に映画「闇に目を」(2017年3月渋谷・光塾にて上映)、映画「リバー・サイド・カメラ」(2017年10月早稲田映画まつりにて上映)、映画「前後左右○□」(ぴあフィルムフェスティバル2018 1次選考通過作品)、演劇「なんだか好きになりそうだ」(2018年9月東京造形大学内展示室mimeにて上演)、映像・演劇・パフォーマンスなど表現を問わず活動中。

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