1月13日(土)Cat's heaven…! 企画[新年ヤミ市 2018]

2018年blanClassは昨年に引き続き、Cat’s heaven…! 企画の[新年ヤミ市]で始まります。


対戦に「犬死」をした命を憂う展覧会に、「犬死」とは真逆の敗戦後の自由奔放な人々の営みを讃える意味の「ニャンコ天国?」という意味のプロジェクトとして生まれた「Cat’s heaven…! 」による企画です。


確かに、焼け野原に立ちすくむようなイメージを映画などでよく見てきたが、そうした描写には重苦しい空気とともに戦争の不毛さや残酷さを呪う語り口を多く感じる。でも戦争と戦後を経験した人々に当時の様子を聞いてみると、終戦の日を境に一変して明るい空気を感じたという証言も少なくない。


「ああもうお終いだ」と嘆いた途端、荒野から、またムクムクと生気が立ち上ってくるものなのだろう。


長い長い時間を経ていくうちには、どんな土地でも、何度かはお終いになって、また強かに「市」のようなものが立ち上がったに違いない。


昨年末に企画の吉田和貴さんと放送室を収録するために世田谷ボロ市に行ったのですが、20時を回っていたため、お店はみんな閉まっていたせいもあって、大昔、ボロ市が始まった頃の畑の真ん中に立った市をうっすらと、人のたくましさや明るさを想いました。


というわけで、企画者の吉田さん曰く、アートなヤミ市ではなくて、みんながただ売りたいものや要らないものを売ったり買ったりするので良いそうです。


飛び入りで何かを売り始めても良いそうなので、気になる方はぜひ…。


もちろん買いのみ、冷やかしのみの参加も大歓迎です。



以下はその放送室です。音声のみのラジオ放送です。吉田和貴の撮り下ろし写真付きです↓



2017/12/16/吉田和貴/blanClass放送室


こばやしはるお


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フリーマーケットCat's heaven…! 企画[新年ヤミ市 2018]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20180113/
https://www.facebook.com/events/359857867814871/


2018年のLive Artも昨年に引き続き、キャッツヘブン企画の「ヤミ市」でスタートします。人々が何かの価値を交換しあうことを禁じられた時代、それでも人々は広場に集まり、交換しあうことで生き残った。我々も先人に倣って、ショバ代を払いゴザを広げ、定価も相場もない商売をはじめてみよう。交換と繋がり、統制と生活、自由と混沌。もしかしたら、あの頃の広場の熱に我々も出会えるかもしれません。


出店:大槻英世/飯島剛哉/井上文雄/小山友也/齊藤哲也/関真奈美/西尾佳那/野本直輝/眞島竜男/宮川知宙/宮澤 響/アッセンブリーズ/泥沼コミュニティ/blanClass/吉田和貴(企画)ほか


日程:2018年1月13日(土) 13:00〜 入場無料

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場所:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
http://blanclass.com/japanese/about/map/

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〈アクセス〉京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階

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cat's heaven

  • 2005年に第二次世界大戦終結の日という特定の日を念頭においたグループ展のために生まれたプロジェクト。戦争との関連で語られるその日を前に、ストレートに戦争や戦後を問う展示も重要に違いありませんが、確実に日常の生活の中から消え去っていくその記憶や、それに対する問題意識を、露悪的かつ正直に吐露することも重要なのかもしれません。犬死について考える(thinking about dog's death)のではなく、猫たちの幸福(cat's heaven)を想うこと。充満する幸福の香りは、密かに踏みにじっているもののむせ返るような異臭を含んでもなお、甘美なままいることができるのでしょうか?