田中功起 [夢を共有し、物語にする]と眞島竜男[美術館の猫]

 最近少しblaClassのイベント数が増しているせいもあって、告知をシンプルに伝える方法がよく分からなくなってきた。ひとつひとつのイベントがとても大事なので、これはもう受取る人々にこころして見てもらうよりほかない。こちらとしては、とにかく全部見てほしい。
 今週は金曜日と土曜日に2つのLive Artがあります。田中功起の不安定なタスク#4と、最近は毎日踊りを更新している、眞島竜男、久々のソロパフォーマンス!!!! どちらも今年一番になるかもしれないビッグイベント!!! どうぞ伝説が生まれる瞬間を、絶対にお見逃しのないように。


1月25日(金)田中功起 [不安定なタスク#4|夢を共有し、物語にする]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20130125/
 不安定なタスクシリーズ第4弾? あれっと思われる方もいらっしゃるかと思います。blanClassではこれが3回目の不安定なタスク。順番はテレコになっているが、#3はずでにブランクラス以外のところでやっているとのこと。#1は懐中電灯を振りながら1時間ばかりブランクラスの周辺をゾロゾロと列をなして歩いた。#2は非常食を食べながら自分の名前について話した。#3をとばして、#4はみんなで寝ながら夢を見ながらなにかを一緒に共有することができるかにチャレンジする。いつものことながら、どこまで書いて良いものか分からないのだが、今日の午後、貸し布団屋さんから電話が入った。本当は1/24か1/25に届けてもらう予定が、また大雪になりそうということで、明日の1/23の午後に配達しても良いか? という問合せの電話だった。すでに枕は届いているのだが、布団が届いたら、どれぐらいのボリュームにになるのかしら? ちょっとゾッとしたが、大雪に見舞われたら大変なので、そういうことならどうぞ、と答えて電話を切った。
 不安定なタスクシリーズは、あえて落としどころを作家も参加者も問わずに、とにかく一緒に同じ時間を過ごしてみる。そのためにちょっとしたタスクを課しているが、文字通りきっちりしたルールはない、どちらにもころんでしまいそうな不安定なもの。だから終わった後も一所懸命に一緒に納得するような言葉はいらない。帰り道とか次の週のちょっとした隙間に、それぞれがモヤモヤ考えてみるのがいいのだ。


1月26日(土)眞島竜男[美術館の猫]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20130126/
 眞島竜男ブランクラスの土曜日のつかい方を、大転回してしまった、ブランクラスにとっては恩人みたいなアーティスト。この人が毎年毎年、数々の伝説をブランクラスでつくっていったことが、いまのブランクラスの真面目な自由の保障みたいになっているのでは? と大袈裟ではなく思っている。最近では、年末の衆院選の開票に併せて101分踊りまくっているのを、となりの部屋から覗き見て以来、それがきっかけで、その後毎日(参院選まで)踊り続けている(ファンが急増と聞いている)。またこの1月からは月一のレクチャーシリーズ「どうして、そんなにも、ナショナルなのか?」を開講したが、これも、頭にも胸にも迫るインテリジェントに溢れた講座になっている。
 知っている人は知っているかもしれないが、この人はインテリジェントとユーモアとそこしれない猥雑さというか悪意と言ったら良いか、正義ともいえなくもないが、そういうアートに詰め込むには1つでも充分そうな柱を5本ぐらい、いちいちに抱えて未曾有のエネルギーを今あるフィールドにぶつけてくる。
 その眞島竜男が今週末には、また水面下ではバタバタと足をばたつかせながら、上半身では紳士に、この上ない伝説の夜をつくり出してしまうに違いない。見逃して後悔しないように、ぜひともその瞬間を目撃してください。



こばやしはるお

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コレクティブ・アクト、パーティシペイション
田中功起 [不安定なタスク#4|夢を共有し、物語にする]


この回について:
北京から車で2時間ぐらいのところにある村で会ったひとりの陶芸家が言いました。「私はこの場面、こうしてみなで会ってお茶をして話している、この場面を夢で見ました」。ぼくらはそれまで会ったこともなかったし、この場所を訪れたこともありません。でも夢を通してなぜかぼくはこの人に出会っていた。夢は何かを共有するためのツールになりうるのだろうか。今回は「夢」を共有するために、共に眠り、そのときに見た夢について話し合います。それぞれの物語を集め、ひとつの物語を考えてみるかもしれません。ぼくらは夢を通して誰かと何かを共有できるのでしょうか。


日程:1月25日(金)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,200円/学生:1,000円


不安定なタスクについて:
特殊な事態が生じ、一時的にひとが集まり、その状況に対処する。これはアートの文脈においても、普段の生活においても起きうることです。きっとblanClassで毎週末に起きているイベントの数々もそのようなことのひとつかもしません。
今回、blanClassでのプロジェクトではこの特殊な状況における対処、反応、経験をすこしゆるやかな枠組み - いくつかの未成熟な、おぼつかないアイデア - を元に、シリーズで参加者とともに行い、考えてみたいと思っています。
例えば「自販機の中身を購入し道行くひとたちに配る」「懐中電灯を振りながら夜の街を歩く」「本を焼いてフライパンを温め、食べ物を作る」「ろうそくが一本なくなるまで会話する/一緒に過ごす」「都心から郊外まで歩く」など。
またこのプロジェクトの一部、またはすべてはヴェネツィアビエンナーレ日本館(2013年)でも展示される予定です。(田中功起

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田中 功起 Koki TANAKA

http://www.kktnk.com/alter/


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パフォーマンス
眞島竜男[美術館の猫]


日本国内の全ての公立美術館が閉館してから数年が経ったある冬の日。ひっそりと再開館した地方美術館を舞台に、建築と写真とテキストと人と猫が、あるようなないような、いるようないないような、あったようななかったような、いたようないなかったような形で、交わったり交わらなかったり。


日程:1月26日(土)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,500円/学生:1,300円

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眞島 竜男 Tatsuo MAJIMA

  • 1970年東京都生まれ。1990年〜1993年、Goldsmiths College, University of London在学。1997年〜2000年、スタジオ食堂参加。2000年〜2004年、Bゼミ Learning System専任講師。主な個展に、「北京日記」(TARO NASU/2010年)、「The Incredible Shrinking Pizza」(Hiromi Yoshii/2005年)など。主なグループ展に、「六本木クロッシング2007: 未来への脈動」(森美術館/2007年)、「食と現代美術 Part 2 美食同源」(BankART1929/2006年)、「第6回シャルジャー・インターナショナル・ビエンナーレ」(アラブ首長国連邦/2003年)など。 blanClassでは2010年1月に『鵠沼相撲・京都ボクシング』、2011年4月に『0.2』などを発表。