週イチセッション追加募集!! その1

週イチセッション|平倉圭「体の外で考える:異種の折りたたみ篇」の締切日を9月27日としていましたが、定員に余裕があるため引続き申込を受付けます。初日は10月5日(月)です。ギリギリまで申し込みを受付ますが、初日当日は受付にて対応しますので、メールなどでお問い合わせください。
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週イチセッション体の外で考える:異種の折りたたみ篇 平倉圭
10月スタート・月曜日・レクチャー+ワークショップ 全10回+発表


申込書ダウンロード↓
http://blanclass.com/japanese/schedule/20151005/


 「ライオンに話ができるとしても、私たちはライオンを理解することができないだろう」(ウィトゲンシュタイン哲学探究』)。ウィトゲンシュタインによれば、言葉の意味を与えるのは「生活形式」だ。人とライオンは生
活形式が異なる。だから、人はライオンの言葉を理解することができない。たしかに。
 哲学者で調教師だったヴィッキー・ハーンは、これに反論した。ライオンはそれでも、特定の人と「話す」。たとえば調教師だ。調教師とライオンは、ともに異種混淆的な言語=生活形式をつくり上げる。重要なのは異種をまたぐ具体的な技(アート)だ。それは思考される概念というより、具体的な生活の形として、特定の人の体と特定の動物の体、それを媒介するさまざまな物体のあいだに生まれるものだ。
 この連続セッションで取り組むのは、異種をひとつの生活に折りたたむアートを理論的かつ実践的に探求することだ。ここでは「異種」という言葉を、非生物・人工物にまで拡大してみたい。銃も歌も住居も、人とともにある「異種」だ。そこには異種を折りたたむアートがある。そして折りたたみ方は変えることができる。
 セッションは、講義と講読で思考を掘り下げる「理論」、思考を実践的に深める「実験」、各自の思考を体の外に表現する「物体化」の3つに仮に分けている。が、それぞれは重なりあうだろう。向かう先が分かっているわけではない。むしろ手探りの探求を、ともにおこなう場所にしたい。最終的に、各自の思考の成果を「作品」として1月にblanClassで発表するところまでいきたい。



スケジュール 2015年10月5日(月)理論1/19日(月)実験1/26日(月)理論2/11月2日(月)物体化1/9日(月)実験2/16日(月)理論/30日(月)実験/12月7日(月)物体化/14日(月)物体化3/21日(月)物体化4/最終発表 2016年1月30日(土)

時間 19:30〜21:30
定員 25名
申込金 6,000円(blanClass主催のワークショップに初めて参加される方のみ)
セッション参加費 レクチャー+ワークショップのみ 30,000円 +発表に参加する方 +5,000円
※ 別途実費がかかる場合があります。
参加資格 特に問いません。


平倉 圭 Kei HIRAKURA

  • 1977年生。芸術理論/アーティスト。横浜国立大学准教授。作品に『ゴダール的方法』(インスクリプト、2010、第二回表象文化論学会賞受賞)、《ピカソ他を分解する(部分的に遮蔽された)》(パフォーマンス、Take Ninagawa、2015年)ほか。雑誌等での執筆多数。

https://www.facebook.com/kei.hirakura