春になりました。ナノスクールも第4期が始まります。第4期タイトルは「ブッダに会ったらブッダを殺せ」です。
これは、もともとは臨済禅師のことばで、「仏に逢うては仏を殺せ。祖に逢うては祖を殺せ。羅漢に逢うては羅漢を殺せ。父母に逢うては父母を殺せ。親眷に逢うては親眷殺せ。始めて解脱を得ん」と続きがあるそうです。
会うというのは会得するという意味が含まれているのでしょう。学んだ当初は、憧れる思想に同一化することが目的であっても、いったんそれを得てしまったら、もう一度そこをスタートラインにして、慢心しないという教えなのだと思います。
難しいのは、さらに続く「父母に逢うては父母を殺せ。親眷に逢うては親眷殺せ」。どんなに大事なしがらみでも、考え続けることを阻むものから、自由になるということでしょうか?
アートだって同じこと、学んできた「アート」を信奉してしまったら、ほかのなにを疑っても、きっと矛盾が起きてしまうはずですから。
どちらにしても殺すべきは自分の頭のなかにある「思い込み」ということでしょう。学び続けるのはとても難しいことです。まずはナノスクールで、頭を柔らかくするところから始めましょう。
こばやしはるお
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★月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール《nano school》#38[ブッダに会ったらブッダを殺せ #1]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160415/
https://www.facebook.com/events/1537026743267565/
日程:2016年4月15日(金)18:30〜
参加費:1,200円/学生 \1,000円(要予約)
極小の学校、ナノ・スクール第4期。知っていると思い込んでいることを可能な限り小さくして、再び、本当の意味で知るために努力してみること。アートにとって重要だと思われるそうした姿勢を、これからもいろいろ試していければと思います。
井土ケ谷事件の当事者になってみるというスタートから、「協調/反駁/誤解」、「そこにそれはない、あるのかもしれないけれど」、「裸になること、左になること」とテーマを替えて開催してきたナノ・スクール第4期は、「ブッダに会ったらブッダを殺せ」のタイトルのもと、権威から自由になり、自律性を保つための精神そのものについて考えます。五日市憲法、文化学院、ホモ・ソーシャル連続体、イスラ・クラブ、グルジェフ、ゾロアスター教、シュタイナー、大逆事件、人間原理、安藤昌益、ブランショ、セリーヌなどがテーマとなります。指摘しやすい権威のみならず、ときにそれを糾弾するものの中にさえはびこっているはずの権威の本質を凝視め、考え、試み、挑みます。
※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。
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〈予約方法〉info@blanclass.comに以下の内容でイベント前日までに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
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杉田 敦 Atsushi SUGITA