今週日曜日のLive Artは中村達哉による参加型イベント。このイベントも10月中の他のイベント同様、blanClassの10周年と休業の両方を記念したファイナルイベントのひとつ。
中村達哉はblanClassにとって、とても貴重な存在だった。数少ないコンテンポラリーダンス枠のアーティストということもあるが、それだけでなく、彼が最初に登場した、2010年の吉本伊織、作・演出・主演によるパフォーマンス以来、blanClassの活動期間中にまんべんなく出演、他のアーティストとのコラボレーションやソロでのダンスパフォーマンスだけでなく、ワークショップや週一セッションなどにも挑戦してもらった。
あらためて考えると、blanClassをblanClassたらしめるような、試みの連続だったと思う。
中でも忘れ難いのは、2016年の週イチセッション「ボディーマップを重ねる」とその成果発表会。複数人の様々な記憶の断片を言葉にしながら、半ば協働で思考や対話を数ヶ月かけて重ねていくというものだったのだが、最終的に出てきた寸劇のようなパフォーマンスは、つくろうと思ってつくれるものではない、とても珍しい経験を生み出した。
今回は、その「ボディーマップを重ねる」に集約された思考のプロセスを2時間完結の参加型イベントに展開(凝縮?)したものです。
それぞれの記憶を辿りながら、言葉にしたり、からだで確認したり、優しくてじっくり重なる対話をしながら地図のような場をつくる時間を、中村さんと一緒にご堪能ください。
またきっと珍しい体験になると思うので、ぜひこの機会にご参加ください。
なおこのイベントは予約が必要です。下記の予約方法にしたがって、前日までにご予約をお願いします。
こばやしはるお
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【blanClass放送室】
10/13(日)のゲスト中村達哉さんをお招きしてお話ししました。大劇場でなくても成立するような最小限の劇のようなサイズの表現を参加型で模索します。現在参加者募集中です。
2019/9/19/中村達哉/blanClass放送室
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参加型/リサーチ|中村達哉[ミニマルな劇について考える](要予約)
それぞれの記憶のなかにあるなにげない体験を紐解きながら、メモや仕草の断片として描き出します。
一人称による語りを複数の人たちで共有してみたり、ただ行為を繰り返してみるなど、表出の方法を考え、空間に現れる”感触”を探ります。
ミニマムな演劇性、身体性がその場に浮かび上る可能性を、参加者の方たちと模索できればと考えています。
日程:2019年10月13日(日)17:00ー(2時間半程度)
入場料:1,500円(ドリンク別)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉中村達哉[ミニマルな劇について考える]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com
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中村 達哉 Tatsuya NAKAMURA