岡田貞子「や/ま/と/か/わ」、中村達哉ソロ&デュオ@BankART NYK

 6月24日(金)、BankART AIR Program 2011“OPEN STUDIO”に行ってきた。17日のパーティーにも顔を出したのだが、飲んでしまったので、ちゃんとみようと思ってのこと..。それにblanClassゆかりの作家、岡田貞子と中村達哉、両名のパフォーマンスも目的だった。
 岡田貞子は「や/ま/と/か/わ」というタイトルの朗読劇。中村達哉はソロダンスと田中千晶さんとのデュオだった。
 岡田の「や/ま/と/か/わ」は来る7月30日(土)にblanClassで同名のパフォーマンスのヴァージョンアップがみられる。今回の習作は30分ぐらいの作品。いつもながらの朗読術は、壁や体中に書かれた自身によるテキストを浪々と読むというオリジナルのスタイル。「もう少し言葉と言葉に距離が生まれたら、貞子さんの描く絵のような風景になるかも..」と感想を本人に伝えた。パフォーマンスが開始すると同時に、お客さんたちが携帯などで写真を撮りだしたので、私も釣られて携帯でムービーを撮ったので、説明するよりも一部ご覧ください↓




 途中で充電が切れてしまったので、中村達哉のソロは撮影ができなかった。デュオの方は撮ったのだけれど、許可を取っていないので動画は載せないことにした。ので、少し感想を..。
 中村のソロは黒いスーツ姿のうたた寝からはじまる。不条理風の立ち上がりから、終始おどけたようにもメランコリックにも見える所作でダンスする。音楽がない空間に好感を覚えたが、そのせいなのか全体に静かで、一辺が60cm(?)ほどの白線で引かれたスクエアーやメトロノームに規制されたりと、仕込まれたタイトさも心地よかった。この小品もここからエクステンドする作品の出発点なのだろう。パーティでお話ししたときには、11月くらいにblanClassに出演してくれるらしいことを言っていたので、この作品の展開版も近々観られるだろう。


こばやしはるお