ステューデントナイト vol.4 [next education]

 blanClass好評&定番企画、現役学生によるステューデントナイト第4弾!!
 今回は6組が参加。学校を離れて他流試合をしていただきます。この企画は当初3/26に開催する予定を延期しておりましたが、一部変更はありますが無事開催する運びとなりました。
 昨日の打合わせで出演者が勢揃いしたので、放送室に参加してもらって、それぞれが発表するないようについてお話をしてもらった↓
http://www.ustream.tv/recorded/15656261#utm_campaign=synclickback&source=http://blanclass.com/japanese/&medium=15656261
 今回も多様な表現が集まった。それは、「大好きな食べ物を見るものとして捉えなおすことについて..」、「拮抗し合う音と映像の関係について..」、「空間のなかで発する音と人とがインタラクティブに関係し合うかどうかについて..」、「プログラミングされたコンピューターにうっかり感情移入してしまうことについて..」、「youtubeをつかってポップスと詩情の狭間で表現することについて..」、「作品化の前に、東北の被災地で感じたこと考えてことについて..」といった具合。
 この日は、それぞれが考えていることを自分の問題として考えてみようと思っている。
 私たちはアートといって、ついつい完成された作品を求めがちだが、侮るなかれ、若い人たちが考えていることのなかには、いつだって来る世界の予兆が振動しているものだ。ちゃんとみなければ見過ごしてしまうことだってあるだろうが、こちらが目を凝らせばそれはしっかりとそこにあるはずだ。いってみればみるものの本領が問われてしまう。
 ステューデントナイトは普段の仲間から少し離れて、同世代の表現とぶつかって共鳴し合い、それぞれがよりシリアスな自身の考えに目覚めてほしいと思って続けている。
 もちろんそれは共演者たちだけのことではなく、目撃者として立ち会うすべての人たちのなか起こることだと信じている。
 ぜひ多くの人に目撃してほしい。


こばやしはるお



今週の+night↓
http://blanclass.com/japanese/


ステューデントナイト vol.4 [next education]


日程:7月2日(土)
開場:15:00 開演:16:00
入場料:700円


いかれ帽子屋と三月うさぎ(秋山 早紀 Saki AKIYAMA + 岩田 諒子 Ryouko IWATA)(多摩美大・油画専攻)
[メルシーごはん] 自身の造語である、nomanner【ノーマナー】:今ある常識や決まり、規則、作法を自己流に変えた、その場そのものをより良くする為に行う立ち振る舞い。をコンセプトとし「食」をテーマに映像制作をしています。今回の題材は誰もが一度は見たことがあるであろう料理番組。私達にはそこでの当たり前のことが逆に不自然に感じます。その部分に着目し制作しました。


金 正喜 Jung-hee KIM(東京綜合写真専門学校
[The Wall] 5月に東北の被災地にボラティアに行った。今までにない今しかできない経験をしていろいろなことを感じて、いろいろなことを考えたので、そのことを皆さんにぜひ伝えたいと思い、また東北のことを忘れないために撮影した写真と率直な感想をお話ししたいと思っています。


小久保 晴太郎 Seitaro KOKUBO(日大芸術学部・映像コース)
[音と映像のためのコンポジション 第一番] 私は、私が作曲した曲を演奏します。今回、このプロセスをコンピュータで処理し、音と映像として出力します。そのなかで起こる相互作用からつくられる空間を共有したいと思います。


坂本 悠 Yu SAKAMOTO(東京造形大・インダストリアルデザイン専攻)
[2/Twice] CDなど記録メディアでは同じこと、音を安定してくり返すことができます。今では、時間や場所を選ばずに再生することができます。しかし、私達は同じ時間をくり返しているのでしょうか?また、私達は同じことをくり返すことはできるのでしょうか?今回、「一回性/二度起こらないこと」をテーマにし音楽をライヴパフォーマンスという形で考えてみたいと思います。


菅野 初音 Hatsune SUGANO(東京造形大・絵画専攻)
[シャチの唄] これは漁師の一家の伝言か? 誰も彼もシャチの尻尾の下、死んでしまったのに。そしてうたの中、留まっている瞬間、あなたは何者なのか?そしてうたう私自身も考えるためうたおう。


時里 充 Mitsuru TOKISATO(多摩美大・情報芸術コース)
[M2M "SHIRITORI20110326"] コンピュータにインストールされているコミュニケーションソフトウエアのチャット機能、通話機能を使用しコンピュータ数台が自動的に「しりとり」を延々と続ける作品を実行したいと思います。どのような言葉が出てくるか分かりませんが彼らが「しりとり」を飽きずに延々と続けている姿を、皆で観察したいと思っています。