今週の土曜日のLive Artは菅谷奈緒、3年ぶり、2回目の出演です。
前回の出演の際にはお客さんも全員参加で、いくつかのグループに分かれて[あの日、私たちは、]http://blanclass.com/japanese/archives/20130309/というお題を引き受けて、ジェスチャーゲームのように、寸劇で、ほかの参加者たちに伝えていくというものでした。
今回のお題は[政治的であることについて]、やっぱりお客さんも参加しつつ、言葉でその問いに答えていくというものらしい。政治は、人が何人か集まれば、そこに不可欠に生まれるものだろう。その中にあって、個別な言葉を発しながら、なおかつ、「政治」そのものよりも、少し曖昧な響きのある「政治的」という言葉を手掛か
りに、ポエトリーのような空気をつくっていく、という試みなのだろうか?
「政治」と言い切ったとしても、国家のような大きな枠組みで「政治」を考えると、ただただうんざりしてしまうところがある。「政治」の力の及ぶ範囲がとても狭い領域で完結していたら、運び方によっては上手くシェアしていける気もするし、逆に自家中毒を起こして、極端に危険で閉じた社会をつくりだしてしまうかもしれない。
「政治的」となるとどうだろう? 「的」をつけるとなんでもそうかもしれないが、なにかとても都合の良いイメージが付着してくる。胡散臭くも、いい加減にも聞こえるし、どんなことでもはぐらかしてしまう、不思議な力を感じる独特なワードだ。
参加者全員が考える「政治的」を形容する言葉を出していくが、それらの言葉は重なって2度使えないルール。もしも時間内に重ならない言葉が出てこなくなったら、全員に罰ゲームが課されるかもしれない?
なんだかそれだけ聞くと恐ろしいイベントに聞こえるが、なにげなく発してしまう「政治的」なる言葉をどこまでも解体できれば、きっと次の日からは違った「政治的」が始まるはずです。
罰ゲームを恐れず是非ご参加ください。
blanClass放送室では、何人かの協力者と一緒に「政治的なこと」についてのゲームをシミュレーションしました。そちらも伽藍ください。
2016/4/25/Nao SUGAYA/Broadcasting
こばやしはるお
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ポエトリーリーディング|菅谷奈緒[政治的であることについて]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160521/
https://www.facebook.com/events/1212588218759138/
言葉をかれらから取り戻すこと。
言葉を発すること、それはつねに政治的実践なのだ。
日程:2016年5月21日(土)
開場:18:30 開演:19:30
一般:1,600円(ワンドリンクつき)
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菅谷 奈緒 Nao SUGAYA
- 1981年千葉県生まれ。2007年女子美術大学大学院修了。「嫌いなもの」に対する嫌がらせとして展示、イヴェント、執筆など行っているテキストを寄せた+journalの最新号Sa+が現在発売中