5月20日(金)ナノスクール #39[ブッダに会ったらブッダを殺せ#2]

第4期のサブタイトル[ブッダに会ったらブッダを殺せ]は、臨済禅師の言葉が発端なのは間違いないのだが、杉田氏が、このタイミングでこのタイトルを持ってきたのはシェルドン・コップの同名の著書からの引用なのだそう。

この本の中で、シェルドン・コップは、臨床心理学における、カウンセラーの立場が患者に対して上位になってしまいがちなことを問題にし、いかに医者と患者が対等な立場を保ち続けることが可能かを、考察しているのだという。


ナノスクールにおいての杉田氏自身の立ち位置と参加者たちとの関係にも置き換えられる話。というわけだから、第4期では、いかに対等な関係を保ちながらスクールが展開していけるかといところが肝になっていくのだろうか?


こばやしはるお
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月イチセッション
杉田 敦 ナノスクール《nano school》#39[ブッダに会ったらブッダを殺せ#2]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160520/
https://www.facebook.com/events/184980111900453/


日程:2016年5月20日(金)18:30〜
参加費:1,200円/学生 \1,000円(要予約)


極小の学校、ナノスクール第4期。知っていると思い込んでいることを可能な限り小さくして、再び、本当の意味で知るために努力してみること。アートにとって重要だと思われるそうした姿勢を、これからもいろいろ試していければと思います。


井土ケ谷事件の当事者になってみるというスタートから、「協調/反駁/誤解」、「そこにそれはない、あるのかもしれないけれど」、「裸になること、左になること」とテーマを替えて開催してきたナノスクール第4期は、「ブッダに会ったらブッダを殺せ」のタイトルのもと、権威から自由になり、自律性を保つための精神そのものについて考えます。五日市憲法文化学院、ホモ・ソーシャル連続体、イスラ・クラブ、グルジェフゾロアスター教、シュタイナー、大逆事件人間原理、安藤昌益、ブランショセリーヌなどがテーマとなります。指摘しやすい権威のみならず、ときにそれを糾弾するものの中にさえはびこっているはずの権威の本質を凝視め、考え、試み、挑みます。


また、現在開催中の《第3回イドガヤ・ビエンナーレ》(2017年12月12日まで開催中)は随時振り返りながら、今後のあり方について考察していけたらと考えています。


※ナノスクールは完全予約制となります。 参加資格は、アート、あるいはそれに関連する分野の専門家、あるいは専門家を目指す人とさせていただきます。

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〈予約方法〉info@blanclass.comに以下の内容でイベント前日までに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。な
お定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉ナノスクール予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数

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杉田 敦 Atsushi SUGITA

  • 美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『静穏の書』、『ナノ・ソート』(共に彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『inter-views』(美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、批評タブロイド紙 "+journal" の編集、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト"Picnic"も行っている。