日々の断片 #1|奥 誠之

こんばんは。


日々の断片、1回目はテレビ番組の紹介をしたいと思います。


ここ数年はテレビドラマにはまっているので、紹介している番組の8/9はドラマです。


ちゅらさん」の脚本家で知られる岡田惠和さんのここ数年の作品は「2つの世界の出会いと共生」がテーマになっていて、彼の作品群が最近のぼくの思考に大きく影響を与えています。


たとえば2013年放送の「泣くな、はらちゃん」の、マンガを描いているヒロインと、ひょんなことからそのマンガから現実世界に飛び出してきたキャラクターが出会って恋をする、という設定です。


また、NHKBSで現在放送中の「奇跡の人」はヘレン・ケラーの実話を現代日本を舞台に大胆にアレンジした作品で、1話で主人公のアラフォーのダメ男が、目と耳に障害を持つ女の子と出会って、その子にこの世界を教えたいと言い出します。


このように、二つの世界(現実の世界/マンガの世界、健常者の世界/視覚と聴覚のない世界)はどう共に生きていくのか?が作品の大きなテーマになっています。


この地球のどこかに線を引いて、"こちらの世界"と"あちらの世界"に分けてしまうのは、暴力的なことかもしれません。


それでもやっぱり、"わたし"と"あなた"の間には常に境界がある気がするから、それを認めた上で、分かりあいたいなと思うんです。


ぼくは毎週お茶の間で観ることのできるテレビドラマから日常的にヒントをもらっている気がします。




画像左上から
Q10
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
「重版出来」
トットてれび」
世界ウルルン滞在記
泣くな、はらちゃん
「奇跡の人」
「ゆとりですがなにか」
あまちゃん


おくまさゆき(2016.6.1.facebookイベントページより)
https://www.facebook.com/events/1539733729663218/
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シリーズ 〇〇のかたちを探す #2
トーク / ディスカッション / チャット奥 誠之[ものがたりのために、生活したいな。]


作品の話をすることも、アート談義に花を咲かすことも、なんかしっくりこないここ最近。ほんの1、2年前までは友達と互いの作品の話をしたくてうずうずしてたような自分がなんでこうなったんだろう。このイベントでは「ものがたり」をテーマにその理由を探ろうと思います。


出演:奥 誠之/企画:野本直輝


日程:2016年6月4日(土) 
開場:18:30 開演:19:30
ディスカッション「ものがたりについて」:20:30〜
入場料:1,500円(ワンドリンク付き)
軽食(無料)もご用意しております。

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奥 誠之 Masayuki OKU

  • 1992年東京都生まれ。2014年、武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業。現在、東京藝術大学大学院美術研究科に在籍。個展に「南洋のライ」(art center ya-gins、前橋、2014)、また主なグループ展に「感性の法則」(MAKII MASARU FINE ARTS、東京、2016)などがある。

http://www.okuart.com/