5月27日(土)大槻英世[相抜けの描法(仮)]


今週土曜日のLive Artは大槻英世が初登場!!


大槻英世といえば、そもそもは絵画を描く際、直線を引くための道具にしか過ぎなかったマスキングテープの存在感に感情移入しすぎたのか、マスキングテープ自体を描き、また剥がすことなく、絵画の一部として残しつつ、抽象絵画の可能性を模索する画家として知られたアーティスト。


なのに、今回のイベントタイトルは[相抜けの描法(仮)]となっており、イベントのは入り口は武術、剣術における奥義「相抜け」を体感、稽古してみるというもの。


さて「相抜け」ってなんだろう。「相打ち」というのはよく聞くし、攻撃をかわす術というのは、合気道に限らず、どんな武道にもあることだけれど、双方に交わし合うことを目的にする術というのは聞いたことがなかった。


その交わし合う技のユニークさと、自身の作品の存在のユニークさに共通のあり方を見出そうとしているのか? はたまた、さまざまな履歴を持って進化したそれぞれの武術が相見えて対峙し、エンターテイメントと化しているマーシャルアーツの現状に、現在の絵画の役割と同様のゲーム性を重ね合わせているのかもしれない。


今回は希望者のみ稽古とワークショップという形で、相抜けの極意を体験しながら進めていくもの、十分、怪我などには注意が必要だけれど、文字通りの「相抜け」から考えていきましょう。


こばやしはるお


〈blanClass放送室〉
5月27日のLive Artのゲスト大槻英世さんと「相抜け」について考えてみました。
殴り合いです。こちらもぜひご覧ください! (進行:宮澤響)↓



2017/5/16/大槻英世/blanClass放送室

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稽古/ワークショップ|大槻英世[相抜けの描法(仮)]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170527/
https://www.facebook.com/events/1861831920726628/


武術の技法を転用可能な生存の技法として描写してみる。
剣術において「相抜け」は「相打ち」と違い、互いが無傷で生還する極意といいます。
死屍累々たる戦線上において、オブジェクト同士がすれ違う技法の開発。


日程:2017年5月27日(土)
開場:18:30 開演:19:30
入場料:1,500円(ワンドリンク付)

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大槻 英世 Hideyo OHTSUKI

  • 1975年宮城県生まれ。1998年東京造形大学造形学部美術学科卒業。主な展覧会に『Horizons』(児玉画廊|白金・2016)、『冬の絵〜Frozen Transience』(ギャラリーターンアラウンド・2015)、『仮止め、ディプティック、その他』(アルマスギャラリー・2014)、『大槻英世展』(シーソーギャラリー・2014)、『VOCA展』(上野の森美術館・2014)、『ダイチュウショー 最近の抽象』(府中市美術館、LOOP HOLE・2013)などがある。

https://www.facebook.com/hideyo.ohtsuki