6/1[土] 大東 忍[例えば灯台になること]#2


早いものでこの企画も残すところあと2週。6/1(土)ラス前のLive Artツアーは大東忍「例えば灯台になること」#2!

大東忍は静まりかえった深夜の道で、電飾を身に纏い、自分の足音の響きを聴きながらひとり盆踊りを踊る。その情景を木炭画におさめるというアートワークで、昨年のTOKAS Emerging 2023選出や、今年はVOCA展 2024でVOCA賞を受賞したばかりの注目のアーティスト。

この企画の共同ディレクターである神村さんが、偶然彼女の作品を観て、深夜に電飾を纏って盆踊りを踊る自分の姿を木炭画に描き起す、その身体の使い方に興味を持っていたところに、「身ひとつで生きる」の企画が持ち上がったので、テーマにぴったりなのでは? という話になったのだ。

今回のLive Artツアーは横浜の湾岸エリアが主な舞台ということで盆踊りから一転、大東さん自身が灯台になるという企画。5/11に行われた1回目は、Kアリーナと貨物線路の間にある公園の水際に立って灯台になった。MM地区というかなり開けたエリアにもかかわらず、ひっそりとしていて穴場のような場所。それでいて離れた場所からも光る人型の輪郭がちゃんと見える。

ご本人は本気で灯台という建造物になりきろうとして、2時間じっとして、ひと時だけ現れる風景に同化していた。

今回のLive Artツアーの中でも異色なところは、参加者それぞれがスタンドアローンになれること。ひとりひとりが受付で渡される手引きを頼りに、その独特な風景に出会う。手引きが薦めるコースはひとつではないけれど、行き先のひとつは灯台自身。光の元に引き寄せられるところも変な感じだ。

道すがら空を見上げると、切れ味の良い三日月が出ていたり、5分間の打上花火と大東灯台が重なったり、いつもの景色もどことなく違って見えて、恐ろしいわけでもないのだが、どこかしら怪談やSF小説に出てくる情景描写を思い起こすような感触を思い出した。

 

さて6/1は、前回とは灯台の位置が変わります。新しく決まった場所も海辺の穴場スポットです。そしてその日は開港祭の花火を遠くに聞きながら、きっと見たことのない風景が立ち上がることでしょう。

 

特に定員は設けていないので、奮ってご参加を…。

 

 

こばやしはるお(アーティスト・blanClassディレクター)

 

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公開実践大東 忍[例えば灯台になること] #2

https://peatix.com/event/3872581/view

例えば灯台になることで、この身体が風景になることについて考える。

灯台と白灯台が、かつてはこの港を見守っていたそうです。現代的でドラマチックでありながら、歴史の生き証人のような横浜の夜景のなかで、わたしも光をまとって灯台になってみようと思います。

灯台のビューポイントを記したものを、ハンドアウトとして差し上げます。標(しるべ)になってこそ灯台だと思うので、よければお越しください。

ハンドアウトには横浜や、それ以外の通り過ぎてきた風景にについての散文をまとめてみました。好きなタイミングで読んでいただいて、テキストが「身体が風景になること」について思いをめぐらせるお供になればと思います。

※5月11日とは異なるビューポイント・実践場所で、公開実践をおこないます。 

日程:2024年6月1日(土)

18:00ー20:00 受付でハンドアウトをお渡しします。

19:00ー21:00 作家が灯台になっています。この時間のあいだにビューポイントまでお越しください。【ご覧いただく時間は暗くなってから(19:30以降)がよりお楽しみいただけます】

 

定員:制限なし 料金:¥1,000

受付・集合場所:BankART Station

歩行時間:最短ルート 約30分、おすすめルート 約60分

 

参加費のほかにBankART Life7パスポートが必要です。 

イベントへの参加にはご予約が必要です。

 

予約: https://peatix.com/event/3872581/view

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大東 忍 Shinobu DAITO

美術作家

1993年生まれ。風景から人の営みを読み取るために歩く・踊る・描く実践をおこなっている。近年の活動に「VOCA展 現代美術の展望 — 平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2024)、個展「TOKAS-Emerging 2023『風景を踏みならす』」(TOKAS Hongo、東京、2023)など。

https://daitoshinobu.wixsite.com/shinobu-daito


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blanClass+神村恵「身ひとつで生きる」@BankART Life7 

https://blanclass.com/bankart-life7/

blanClassがBankART Life7(ヨコトリの連携プログラム)に出張参加します。BankART Stationの展示にも参加しますが、2019年の休業以来、久しぶりにblanClassのLive Artが復活します。今回のLive Artはツアー型。共同ディレクション振付家でダンサーの神村恵を迎え、6組のアーティストと一緒に「身ひとつ」をキーワードに、都市を巡るイベントを開催します。その様子は、随時BankART StationでのArchive展示に反映します。

Archive 展示

BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」の入口付近にblanClassのブースを設置、ブース内ではLive Artツアーの アーカイブのほかに「奥能登アートクラフト」の展示 +shopも併設します。

会場: BankART Station 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5丁目1 新高島駅 B1F

展示期間: 2024年3月15日(金)〜6月9日(日)11:00〜19:00

休館日: 木曜日[4/4、5/2、6/6を除く]

料金:BankART Life7パスポート 一般 ¥1,000/高校生以下 無料(ヨコトリとのセット券もあります)

Live Artツアー

集合場所:BankART Station

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5丁目1 新高島駅 B1F

日程:毎週土曜日(3月23日〜6月8日)全12回 

料金:1,000円

参加費のほかにBankART Life7パスポートが必要です。 

イベントへの参加にはご予約が必要です。

予約:https://bankartlife7-blanclass.peatix.com/

お問合せ:event@bankart1929.com

これからLive Artツアー日程↓

6/8(土) 佐々木文美 #2

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【同時開催】身ひとつで生きる~奥能登アートクラフト

2024年元旦に起こった能登半島地震で被災した奥能登のクラフトアーティストたちへの応援プロジェクト。会場では展示と販売をしています。

今瀬風韻[下地職人] 加藤修央[漆作家] 久保田啓介[木工] 小西紋野[蒔絵師] 高畑圭介[革職人] 萩のゆき[デザイナー] YUKAKU  諸石優子・諸石健太郎[漆職人] 山岸優羽[沈金師] 山田睦美珠洲焼作家] 横山美穂[漆作家]

コーディネート:加藤修央

展示デザイン:ヤング荘(津山勇  北風総貴  安野洋佑  松岡未来)

会場:BankART Station (BankART Life7、blanClassブース内)

企画:blanClass

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BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」

2024年3月15日[金]〜6月9日[日]