6月24日(土)中川敏光[苔の音楽 – 因果からの脱却]


今週土曜日のLive Artは中川敏光が久々にパフォーマンスをする。


中川敏光はblanClass設立当時、2009年から出演していて、その都度いろいろなアーティストとのコラボレーションを試みてきた。現在も精力的にサウンドパフォーマンス、コラボレーションをしているが、今回はソロでのパフォーマンス。もしかすると完全にソロというのはblanClassではお初になるかもしれない。


2009年当時、中川くんが開発した「えんぴつDIY電子楽器」という黒鉛に電極をつなげて音に変換する装置をつかって、紙にドローイングをすると同時に音楽が生成されるというサウンドパフォーマンスをしていた。


さて今回のパフォーマンスでは、えんぴつではなく「苔」がつかわれるらしい。参考に以下の動画のリンクを見ていただきたい↓



House Beats - 攪拌する家 vol.2 Interface 中川敏光


2つのお皿に盛られている「苔」を何やらモソモソして音にしているのかな?


もしかすると「苔」は生き物だから「苔」自身にも音の元になる信号のようなものがあるのかもしれない。もう一つのモチーフは、自然の環境にて音が発生して、音を認識する条理をサウンド変換装置をつかって混乱させるというもの。


打撃音や摩擦音を中川流に操作することで、それを聞き、探す人たちとの間に新たな関係性は生まれるでしょうか?


こばやしはるお



〈blanClass放送室〉
6月24日Live Artのゲスト中川敏光さんのパフォーマンスです。物から発せられた音を、装置を使い変換し、組み合わせ新たに音を作り出します。blanClass放送室のためだけのパフォーマンスを是非ご覧ください!(放送室進行:宮澤響)



2017/6/20中川敏光/blanClass放送室

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サウンドパフォーマンス中川敏光[苔の音楽 - 因果からの脱却]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20170624/
https://www.facebook.com/events/1690423554597807/


 ある物体を、叩く行為などによって、発せられた音は、「その物体」と「その音」との間の固有の因果関係によって生じる。
その因果から生み出されて行く事実を、その物体が本来発するべき音と違った詝代用(オルタナティブ)"した音へ入れ替えてみる。
すると私たちの感覚は違和感を覚え、この出来事に再び目を向けさせる。


 そして詝代用(オルタナティブ)"した音との新たな因果が成立していくことで、「物→音、或いは音→物」の経験を書き換えていく。
今回のパフォーマンスは、「物体と音の関係性」に新たな視点を提示する試みである。


日程:2017年6月24日(土)
開場:18:30 開演:19:30
入場料:1,600円(ワンドリンク付)

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中川 敏光 Toshimitsu NAKAGAWA

  • 電子音楽家・美術家。多摩美術大学油画科卒業。在学中には主に音響作品を制作。その後、PCでの音楽制作やラップトップPC・自作楽器を使ったライブパフォーマンスなどで主に活動、2013年からは作曲家 山口紘と共同レーベル ”Speech ”を設立。近年ではSpeechオーガナイズによる現代美術・音楽ライブ連動企画「HouseBeats - 攪拌する家」(2015年)「即興のかたち ARCHITECTURE OF IMPROVISATION」(2017年)になどに参加出演、現在に至る。

http://www.speechmusicartcritique.com/
https://youtu.be/s_nNeis8gyg?list=UUB7afEMsQaFD8ioQ0perr6Q