inging/イングイング展


Art Center Ongoingで開かれていたinging/イングイング展を観に行きました。+nightにも出演してくれた、鈴木光(+nihgtvol.20出演)、早川祐太(+night vol.16出演)、芳賀龍一(+night vol.16出演)のグループ展でした。
会場の二階では芳賀さんの作品で石膏像の膝から飛び出し続ける水がプラスチックのゴミ箱にあたる音が響いていました。ビニールシートで作られた小さなプールには石膏像のほかにも人形やよく玄関先にあるたぬきの置物等が置いてあり一様に膝から水が出ているという作品で、タイトルが「膝をケガしている」でした。それぞれのものを見ていると膝から水が出てることと、普段とは違う状況で見れることでおかしくも見えるのですが、少し引いてそれらのものをまとめて見るとなんだか悲しくなるような気がします。僕もちょうど膝をケガしてたからかも。

早川さんの作品は大型プリンタで出力された写真2点をくねらせながら向かい合わせに吊った作品と瓶の中にビニール袋と水と泡が浮いているという作品。+nightでのパフォーマンスのときにも感じたことですが、作品がシャープに磨き上げられているという印象でした。

鈴木光さんは一階で映像作品を上映していました。ある女性の実家に同棲するヒロシさんという他人を交えた特異な家族関係をその女性が語っており、そのインタビューのときに撮られた映像やそのときのイメージで撮った映像が流れる。ヒロシさんという「他人」が入ることでやっと成立するような微妙な家族関係とそのヒロシさんや家族に対する思いが吐露されていた。結局この作品ではヒロシさんというのがなにものかはわからないまま、鈴木さん本人の「ヒロシさんみたいな人がいてもいいんじゃないかと思う」という台詞で終わる。鈴木さんはこの作品の続きを作ろうとしているらしく、会場でインタビューされました。「喪失感」というのが鈴木さんの関心事であるらしく、ヒロシさん的なものを今回の作品に登場した女性だけでなく、いろいろな人に見いだせるのではないだろうかと語っていました。このシリーズのこれからも楽しみです。


うえだともえ