赤瀬川原平 写真展 散歩の収獲+横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展

横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中、の7日(日)まで。
タイトル通り赤瀬川原平が散歩のなかで収獲した写真の展覧会。もともと毎日新聞での連載で4年間撮りためていた写真と、会場のあざみ野周辺で撮られた写真で構成されている。

おかしな看板や人の所行をわざわざ写真に撮ってタイトルを付けることでおもしろさが増す。大きく分けて写真に写っているもの自体がおかしいというものと写真にすることでおもしろくなっているものがあり、後者の方がより面白く観れた。中でも草の影や鳥の一瞬の動きが切り取られた写真はまさに収獲といった印象だった。(「収獲」の獲はのぎへんではなく狩猟の意味を込めて「獲」になっている)
2階では横浜市収蔵の写真とカメラのコレクションが展示されている。1850〜60年代にヨーロッパの町並みやアメリ南北戦争の将校を撮った写真が見られる。プリントは退色しているがピントや明瞭度もハッキリしていた。写真の発明から間もない頃にある写真の手法やそれを楽しむ方法がすでに確立していることに驚いた。
赤瀬川原平へのインタビューも公開されており、二つの展示を通してある写真の力がわかりやすく楽しめる展示になっていると思う。

横浜市民ギャラリーあざみ野
http://artazamino.jp/


うえだともえ