往復写真+書簡 #03(原田晋)

波多野さま

波多野さまの前回の返答で
窮地に追い込まれていると思われている原田です。

特に方向づけをしているわけではありません。
何かから、何かを読み取ろうとする試みです。
兎に角、方向の定まらないキャッチボールを楽しんでみたいのです。
どうかおつきあい下さい。


僕のお送りした写真は、
テレビモニタを撮影したものです。

世界的に愛された歌手の遺児として生きる
ある少女の現在の心境を吐露しているインタヴューのシーンです。

手がかりの無い情報の中から、要素を拾い出して
恐らく〜だろうという経験/推察を結びつけて、物語をつくってみる。
想像力を拡充させること。
先日、これに近い試みをしてみました。

批評家として展覧会を観る。

ただの設定だけなのかもしれませんが、
想像を超えて面白い経験でした。
詳細はまた、別の機会に。写真が上手く撮れる様になりたい。
ではまた。

原田(2012年6月29日)

[イベント情報]

|展覧会
原田晋[The Ghost (Kassel, Tokyo)]

日程:7月14日(土)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,000円 学生:800円

モニタを撮影した写真を再出力して構成するインスタレーション
見るという行為そのものを問うことによって、わたしたちのなかに蓄積されている情報というものが何なのかをもう一度考えてみる。
カッセル、東京で撮影した写真を中心に。

http://blanclass.com/japanese/schedule/20120714/