今週土曜日、今年度最後のLive Artは映画監督の伊藤丈紘が2度目の登場です。1度目は『MORE』(2011)の上映をしましたが、一部blanClassで撮影された映画を撮影された場所で見る、というイベントでした。今回の『Out there』は制作の段階から、blanClassも少しだけお手伝いをしています。
完成は今年の秋以降になりそうですが、仮につないだ現段階では4時間の長尺になっていますが、思い切ってその状態のラッシュ上映を行います。
映画はカメラと編集のみに完結してでき上がるシステムではなく、個々の映画に与えられたプロダクションの形が作品に強く影響している形式です。
『Out there』は最小限のプロダクションで制作されてはいるものの、やはり映画ならではのチーム(集団)によるものづくりの成果です。
でき上がる前のプロセスに立ち会える稀な機会に是非お立会いください。
※ちなみに、blanClassで何度か発表もしているアーティストの馬君馳が主演しています。そして私も少しだけ出演していますので、冷やかしがてら見に来てください。
こばやしはるお
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映画|伊藤丈紘[Out there 編集ラッシュ上映・経過報告会]
海を隔てたふたつの島、その可能性と喪失のなかで生きた人々の記憶の物語。
主人公はひとりの台湾人青年である。
彼は台湾と日本で暮らし、そこで幾つかの声に出会う。
私たち/彼らたちにあり得たかもしれない場所、歴史、夢。
青年は聞こえぬはずの声に導かれ、過去と現在が交わる時間のなかを彷徨い、やがて帰り道を失う。
〈イベント内容〉
2013年より撮影が始まり、台湾と日本を舞台にblanClass協力のもと製作された映画『Out there』。昨年、横浜にてすべての撮影を終えた本作は、今現在も編集が続き、2015年完成予定としている。そんななか、今回は撮影前に準備されたシナリオ構成をもとに、映像・音声ともに未処理のまま仮編集されたラッシュ上映を行う。
ひとりの台湾人青年を主人公に、彼が暮らした台湾と日本をめぐるドキュメンタリー映画として開始された本作が、その後2年近くにわたり、どのような変遷のもと撮影され、そこに物語が生まれていったのか。本作が辿った撮影プロセスそのものを体験して頂ける、blanClassならではのイベントとなる。今回は、完成作品には収めきれない、これまでに撮影されたインタビューや記録映像など、数多くの素材が残されたまま上映される。完成途上でしか触れることのできない多様な声と風景のなか、作品が呼吸してきた時間をあらためて見つめる機会となるだろう。
日時:2015年3月28日(土)
開場:18:00 上映:18:30〜
(インターミッションあり。終了予定:23:00)
アフタートーク第一部(web配信予定) :23:30 〜 24:30
伊藤丈紘(監督)× 小林晴夫(blanClass)
アフタートーク第二部 : 24:30 〜参加自由
※途中入退出自由
入場料:1,500円(ワンドリンク・軽食付き)
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Out there 作品クレジット
監督:伊藤丈紘
脚本:伊藤丈紘/馬君馳
撮影:佐々木靖之
録音:藤口諒太
助監督:栗本慎介
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主催:EYES FILMS .LLP
共催:blanClass
協力:台北市映画委員会
助成:ACYアーツコミッション・ヨコハマ(平成26年度 創造都市横浜における創造的活動支援助成)
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伊藤丈紘 Takehiro ITO