木曜日は月イチセッション、鈴木理策の「写真のゆくえ」。12月に予定していた回を延期にしましたので、今回が第7弾!!
これまで、#1 知覚と写真(5月)/#2 写真と絵画1(6月)/#3 写真と絵画2(7月)/#4 写真と映画1(9月)/#5 写真と映画2(10月)/#6 写真の展示(11月)と、鈴木理策写真のインプットとアウトプット両方に関係してきた仕掛けについて、少しずつ紐解いてきたレクチャーだが、あと2回を残して、それらの試行の統合的なお話しとなりそうだ。
最終回では「デジタル写真」というタイトルを用意しているから、写真が抱えている現状の問題と未来の話しが聞けるかもしれない。ちなみに最終回は2月4日(木)です。
こばやしはるお
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★月イチ・セッション
講義/作品講評|鈴木理策 写真のゆくえ #7 [写真集の話]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20160128/
https://www.facebook.com/events/199990383685133/
デジタルカメラが備える機能は、それ以前のフィルムカメラで不便とされていたことを解決するべく用意された様に思う。たしかに、撮影枚数や露出の面でデジカメはフィルム写真の限界を拡張しているし、撮影したその場で図像を確認できることは、撮り手が信じる「より良い写真」を手に入れるためには頼もしいのだろう。撮り損じても後から加工・修正が可能だから、撮影時の偶然はもはや必要とされず、絵筆よりも簡単に心的イメージを具現化する道具としてカメラを使う人も多い。こうした変化はじわじわ浸透し、違和感なく受け入れられている。だがこの変化によって失われつつある写真の魅力が確かにある。さらに悪いことに、デジタルという新技術が旧来の写真に対するリテラシーの下で用いられているという閉塞的な状況が認められる。写真の持つ性質について改めて考え、その上で制作してゆくことで、作家性を確かなものにすることを本セッションの目的とする。
#7 写真集の話(1月28日)/#8 デジタル写真(2月4日)
※各回後半で受講者の持参した作品講評を行います。
日程:2016年1月28日(木)19:30〜 定員:20名
受講料(1回につき):一般:2,500円(4回目からは 2,000円)/学生:1,500円
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〈予約方法〉以下の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスまで送信ください。
info@blanclass.com
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉写真のゆくえ予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
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鈴木 理策 Risaku SUZUKI
- 1963年和歌山県新宮市生まれ。東京綜合写真専門学校研究科修了 時間や記憶、場の気配など視覚に収まらない感覚を主題とする写真作品を発表し続ける。5月31日まで香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて個展「意識の流れ」を開催中。写真集に『海と山のあいだ』(アマナサルト,2015年)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press,2013年)、『White』(edition nord,2012年)『Torii』(SUPER LABO,2012年)等。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。