4月13日(土) ★★シリーズ SakSak#12 西山友貴[Re:start]

今週の土曜日、SakSak#12のゲストはダンサーの西山友貴さんです。

 

西山さんとは、今年の2月に西山さんと僕と、タップダンサーの米澤一平さんと、3人で共演したイベントがきっかけで知り合った。そのときは3人で1つの公演を発表したのだけれど、それを経て、今回はSakSakでのソロイベントをお願いしてみた、という流れ。

 

最初にお願いするタイミングで、やるとこはダンスじゃなくても何でもいいですよ、と伝えたところ、何やらえらく喜んでいたのが印象的だった。

そうしたら、書道をやっていることや絵を描くことが好きだったこと、ドキュメンタリーが好きなことなどなど、ダンス以前に彼女の内にあった、根本的な表現欲求みたいな部分を改めて思い出したそう。

 

分かりやすさとか、伝えやすさばかりが大前提にされるこのご時世では、ダンスも美術も何かとそれぞれ形式化させて、切り離されて簡略化されがち。

アーティストが本来はひとりの人間である以上、形式上の肩書きに踊らされて、それっぽいイメージに回収させるような甘えあうやり方にはできる限り抵抗しないといけないはず。

そうすると、少し複雑なやり方だったり、端的な言い回しでは説明がつかない抽象的なことが、当たり前のように目の前に現れるわけで、それまでの大前提をひっくり返して見せてくれる。

 

だから、ダンサーだからといってダンスを踊らないといけないわけでもないし、美術家は美術作品だけ作っていればいいというわけでもなくて、それぞれの境界線をなんとなく認識した上で、それらを丁寧にひもといていくことも、同時にやっていかないといけない。

 

と、なんとなく、今回西山さんがやろうとしていることを想像して自分自身に置き換えてみたら、そんなようなことを考えてしまった。

イベントは、もしかしたら思いっきりダンスっぽいかもしれないし、アートっぽいかもしれなくて、それはそれで今の自分の大前提だと捉えれば、そこから本当にリスタートを切ればいいのだと思う。

 

新しい季節でもあります、ぜひぜひイベントに足を運んでみてほしいと思います。

 

野本直輝

 

2019/4/8/西山友貴/blanClass放送室


2019/4/8/Yuki NISHIYAMA/blanClass broadcasting

4月13日(土)のSakSak#12、ゲストの西山友貴さんのblanClass放送室を公開しました。 僕が、西山さんと今回のイベントについてひとりで話しています。西山さんは僕の後ろで踊っていて、ちょっとずつ大きくなってきたりして、最後は西山さんに絡まれます。

 

SakSak#12 西山 友貴 Re:start|ダンス、セルフドキュメンタリー

blanClass ウェブページ

http://blanclass.com/japanese/schedule/20190413/

facebook イベントページ

https://www.facebook.com/events/844873139210095/

 

企画の野本くんから「なんでも好きなことやっちゃってください」とお誘いをうけました。ダンスと出会って26年。時が経つのは早いなーなんて考えていたら、幼い頃に自分が好きだったモノやコトについて色々思い出しました。

2019年4月13日、この日、この場所から始めてみることにしました。つらつらと描きながら。思いのまま。

 

出演:西山 友貴/企画:野本 直輝

日程:2019年4月13日(土)

開場:19:00 開演:19:30

入場料:1,000円+投げ銭

会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)

https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2

アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階

 

西山 友貴 Yuki NISHIYAMA

ダンサー。筑波大学大学院修了。09 年、文化庁海外研修員として一年間 NY に留学。 平山素子、北村明子山田うん、Inbal Pinto & Avshalom Pollakなど国内外の振付家の作品に参加。近年では自身のユニット〈Atachitachi〉の活動をはじめ、様々なアーティストとのコラボを展開。ワクワクすること模索中。

https://yuki1110mdn4.wixsite.com/yuki-nishiyamahp

SakSak

SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)

https://saksak.localinfo.jp