今週土曜日のLive Artは加藤康司がソロでは初登場。
blanClassでは2017年のステューデントアートマラソンに出演している。その時の作品にも扱っていたのが、彼が当時住んでいたエリアのほど近くにあった米軍厚木基地。イベントでは、近隣の空を飛ぶ軍用機の影を撮影した映像のインスタレーションを発表した。
他にも厚木基地と横田基地の周辺に住まう人や、そこに生まれた独特な文化を取材してみたり、何かしら自分と社会の間にある物的に見えているものを手掛かりにしながら、web siteやポスターなどを使ってパフォーマティブに関わる仕掛けを模索してきたが、しかしうまく距離を縮められず、一定の距離をとりながら、自分の方に引き寄せようとしてきた。
発端は、飛び交っている戦闘機の機影が、大学生の彼の日常に当たり前のように見えていることだったに違いないが、よくよく聞いてみると、「基地問題」に完結した興味というより、ニュース、食べ物、音楽やファッションなどに、時折、まとわりついてくる「アメリカ」というイメージ自体に、縮められない距離を感じているようなのだ。
今回のイベントは展覧会とディスカッションという構成のイベントなのだが、テーマは「父」。
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【blanClass放送室】
4/20(土)のゲスト加藤康司さんと、彼の作品が、これまでに扱ってきた米軍の基地について、基地周辺の文化について、そこから派生して出てきた興味として、彼の父と父が影響を受けたアメリカについてお聞きしました。
2019/4/9/加藤康司/blanClass放送室
2019/4/9/Koji KATO/blanClass Broadcasting
こばやしはるお
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展覧会+ディスカッション|加藤康司[父を語ることは、世界を語ることかもしれない]
米軍基地に関心を寄せてからしばらく経ち、なぜこのようなテーマに至ったのか、考えてみた。そこでふと、若い頃にアメリカで生活をしていた父親という存在が見えてきた。どこにでもいるようで、どこにでもいない。世界でたった一人の、父と僕にまつわる物語。
日程:2019年4月20日(土)
展覧会:12:00ー19:00
イベント開始:19:00
入場料:展覧会 500円/イベント 1.600円(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
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加藤 康司 Koji KATO