今週の土曜日、SakSak#13はタップダンサーの米澤一平さんをゲストにお迎えします。
米澤さんは、タップダンスを軸に、様々なダンサーやアーティストとのコラボレーションを積極的に行なっていて、僕も今年の2月に、米澤さんと、ダンサーの西山友貴さんと一緒に3人で、ダンス、パフォーマンス、トーク、などを織り交ぜた公演のようなものに参加し、初共演したのだけれど、これも米澤さんからのお声がけを受けて実現したイベントだった。
また新宿は四谷にある、綜合藝術茶房喫茶茶会記で続けている「In The Zone」シリーズでは、作品としての完成度をひとまず無視して、その日の共演者や観客などの場の反応も含めた、実験的なセッション企画を展開している。
そんな、誰かと一緒に場を作るのが得意な米澤さんに、ソロで何かやってもらえませんか?というお願いをしてみた。
出てきたアイデアは、集まったお客さんと米澤さんが1対1で対話をして、その対話を基に米澤さんがタップダンスを踊るというもの。1回の対話に参加できる人数は1-2人程度で、その他の人は観客としてその様子を見ることができる。
公演時間は1回/1時間で、その中で対話とパフォーマンス、パフォーマンス後にも米澤さんとお客さんとで少しお話しする時間を設けるかも?で、13時からの毎時1回、計8回公演で、20時からの回が最終公演になる予定。
少し飛ぶけれど、ゆるいながらもこんな企画や活動を続けていると、ダンサーやアーティストなど、ある意味で独立した個人、という強い意思を持って活動している人と関わる機会が増えてくるのは当然で、自分自身もその内側の一人として励まされる部分がある。ただそういう、アーティストが持っている欲求や主張みたいなものだけが時に独り歩きしてしまう場面にも直面する。
もともと、閉じることが何かを作ることの条件だったりもするから、独り歩きすることはアーティストの性格的な部分が大きいのだろうけれど。
かといって、「共有」とか「多様性」とか、あまり簡単に分かったふうなポーズだけを示されるのには、もっとうんざりする。
そんなに簡単に物事は測れないはずだから、分かったふりをするよりも、知らないことを楽しむくらいが丁度いい。
たぶん今回のイベントはそんなような、なるべく寛容で、知らなかったことを楽しめるような場として、米澤さんは準備しているのかもしれない。
いずれにしても、会話を基にタップを踊ってもらえることなんてそうそうあることではないのだろうから、興味がある人にはぜひ足を運んでみてほしい。
野本直輝
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先日収録した放送室も合わせてご覧ください。
妙なアングルからの映像ですが、また野本が一人で喋ります。米澤さんも色々な意味で、常に映像に出てきてはいますが、最後まで見て、聞いてもらえると良いと思います。
2019/5/15/米澤一平/blanClass放送室
2019/5/15/Ippei YONEZAWA/blanClass broadcasting
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SakSak#13 米澤 一平
他人との対話→"TAP"を通じて→自己との対話に潜る|対話、パフォーマンス、音
blanClass webページ http://blanclass.com/japanese/schedul...
facebook イベントページ https://www.facebook.com/events/22908...
はじめまして、米澤一平です。あなたとわたしとで40分間じっくり対話しましょう。さいごにあなたとの間で生まれた思いや感覚をわたしが"TAPの音"にします。わたしを見て、聴いて、"あなた自身"を見つめるような不思議で素敵な時間をお届けします。
出演:米澤 一平/企画:野本 直輝
日程:2019年5月26日(日)
①13:00- ②14:00- ③15:00- ④16:00-
⑤17:00- ⑥18:00- ⑦19:00- ⑧20:00-
★各回60分の公演が9回行われます。ご入場後の出入り自由、複数回の公演を自由に見ることができます。
参加される方はお好きな飲み物、軽食をご持参下さい。
入場料:1,000円(ドリンク別)+投げ銭
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
アクセス:京浜急行「井土ヶ谷」駅の改札出て正面の信号わたりすぐを左折、一つ目の交差点を右折、二つ目の角を左折、三井のリパーク後ろ、blanClass看板がある細い段々を上がって右の建物2階
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米澤 一平 Ippei YONEZAWA
"足で地面をTAPして音を鳴らす"という行為に着目した独自の視点を交えた活動をする。アートやパフォーマンスとTAPDANCEとのクロッシングを試み、音楽、歌、ダンス、コミュニケーション、感情表現、TAPから生まれる様々な対話の可能性を探る。
https://www.facebook.com/ichi.yone.1
SakSak
SakSakでは、誰かが発する表現を手掛かりに、その先を一緒に考えながら、その思考を交換することができる場の可能性を模索します。そのために取り敢えず、粗くてもろい、隙間だらけの場を想像してみる。(野本直輝)
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