5/5(日)トークイベント「身ひとつと、ひとりひとりの明日の話」

 

「身ひとつで生きる~奥能登アートクラフト」は、2024 年元旦に起こった能登半島地震で被災した奥能登のクラフトアーティストたちへの応援プロジェクト。

現在開催されている「現在開催中のBankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」に出張参加中しているblanClass +神村恵「身ひとつで生きる」ブースの一角に急遽立ち上がりました。

会場では10 組のクラフトアーティストの作品展示と販売をしておりますが、この度、5 月5 日(日)、その参加作家から5 名の作家とのトークイベント「身ひとつと、ひとりひとりの明日の話」を開催します。

それぞれの被災体験や、それをきっかけに、変化はあったのか? これからの活動への不安や期待することなどをお聞きすることで、この応援プロジェクトを知っていただく機会を作りたいと企画しました。

「身ひとつで生きる~奥能登アートクラフト」に参加しているメンバーは、これまでの伝統工芸が持つイメージから、より身近な生活者の視線で現在のライフスタイルに相応しいかたちを模索してきた作家たちです。

被災地の復興にとって、ともすると後回しにされがちな文化的な営みですが、実はもっとも生活に近いところで、様々な人たちや物ごとをつなぐ役割を担っているはずです。
今回のトークイベントではそうしたクラフトが持つ、生活に根差した創造性を手掛かりに、これからの復興や私たちの日常にどんなかたちが必要なのかを探します。
 
 
この応援プロジェクトを立ち上げるきっかけは、輪島で漆芸家として活動をしている旧知の友人、加藤修央くんが被災したことです。年末にはblanClassと神村恵さんとの共同企画のタイトル「身ひとつで生きる」はほぼ決まっていたので、その意味するところと重なって、本当に身ひとつだけになって放り出されている加藤くんたちと一緒に考えてみようと思い、連絡を取りました。

加藤くんはBゼミ出身の漆芸家、これまでにも自身の制作の傍、個人でアートクラフトやライフスタイルを模索するクラフトアーティストたちとつながりを作りながら展示などを試みてきました。遠くからなんとなくそんな彼の動きを傍観していたこともあり、また日本中に起こりつつあるアートクラフトの現在進行形の潮流を察してもいたこともあり、なかなか協働できなかったことへの後悔もあって、彼に作家のコーディネートもお願いしました。

展示やサインなどのデザインを担当したのは、やはりメンバー中3人がBゼミ出身のヤング荘。(ヤング荘は現在4人組のアーティストユニット)加藤くんとは同時期にBゼミに在籍をしていたこともあり、助っ人をお願いしました。

私は長年美術教育の周辺に携わってきましたが、この何十年かの間、美術を学んだ後、世界中に散らばって、クラフトやフォークアートを表現の方法として抱えて活動している多くの人たちのことが、ずっと気になりながら、現代美術とは畑違いということもあって、なかなかコミット出来ずにいたことも、今回の応援プロジェクトへの動機になっているかもしれません。

ぜひ、この機会にトークへの参加、あるいは展示を見にきてください。そしてできれば彼ら彼女らの作品をお手に取ってみてください。
 
よろしくお願いします。


こばやしはるお(アーティスト・blanClassディレクター)


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トークイベント「身ひとつと、ひとりひとりの明日の話」
パネラー:今瀬風韻、加藤修央、高畑圭介、萩のゆき、山田睦美 
進行:小林晴夫(blanClass)

日程:2024 年 5 月5 日(日)19:00-21:00
参加費:ワンドリンクオーダー制(別途BankART Life7 のパスポートが必要になります)
会場:BankART Station(BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」展内)
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5丁目1 新高島駅 B1F
主催:BankART 1929
企画:blanClass
お問合せ:event@bankart1929.com

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blanClass+神村恵「身ひとつで生きる」@BankART Life7 
https://blanclass.com/bankart-life7/
 
blanClassがBankART Life7(ヨコトリの連携プログラム)に出張参加します。BankART Stationの展示にも参加しますが、2019年の休業以来、久しぶりにblanClassのLive Artが復活します。今回のLive Artはツアー型。共同ディレクション振付家でダンサーの神村恵を迎え、6組のアーティストと一緒に「身ひとつ」をキーワードに、都市を巡るイベントを開催します。その様子は、随時BankART StationでのArchive展示に反映します。
 
BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」の入口付近にblanClassのブースを設置、ブース内ではLive Artツアーの アーカイブのほかに「奥能登アートクラフト」の展示 +shopも併設します。
会場: BankART Station 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5丁目1 新高島駅 B1F
展示期間: 2024年3月15日(金)〜6月9日(日)11:00〜19:00
休館日: 木曜日[4/4、5/2、6/6を除く]
料金:BankART Life7パスポート 一般 ¥1,000/高校生以下 無料(ヨコトリとのセット券もあります)
 
【同時開催】身ひとつで生きる~奥能登アートクラフト
2024年元旦に起こった能登半島地震で被災した奥能登のクラフトアーティストたちへの応援プロジェクト。会場では展示と販売をしています。

今瀬風韻[下地職人] 加藤修央[漆作家] 久保田啓介[木工] 小西紋野[蒔絵師] 高畑圭介[革職人] 萩のゆき[デザイナー] YUKAKU  諸石優子・諸石健太郎[漆職人] 山岸優羽[沈金師] 山田睦美[珠洲焼作家] 横山美穂[漆作家]

コーディネート:加藤修央

展示デザイン:ヤング荘(津山勇  北風総貴  安野洋佑  松岡未来)

会場:BankART Station (BankART Life7、blanClassブース内)
 
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BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」
 2024年3月15日[金]〜6月9日[日]