杉田 敦[ナノスクール《nano school》#3]と良知 暁[リプリゼント]

 今週は横浜も久方ぶりの大雪ではじまりました。
 昨日は雪景色を横見に眺めながら、大幅にダイヤが乱れた電車を乗り継ぎ、「美術にぶるっ!」展(東京国立近代美術館)を観た後とんぼ返りで「KAWAMATA」展(BankART NYK)を観にいってきました。
 防寒は万全だったのですが、雪道を歩くのに適当な靴を持っていなかったので、グッチョグチョになりながら、フラフラになって、2つの展覧会の最終日にすべり込んだというわけです。雪が降ると、いつも思うことですが、なにも備えをしていないことに気がつきます。
 今日は朝からblanClass周辺の雪掻きなどをして、明日からの業務に備えたのですが、まだ今週は路面が凍ったりしていると思いますので、皆さまも、じゅうぶん気をつけてください。
 さて今週も2つのイベントがあります。


【拡張計画】==============================================
1月18日(金)|杉田 敦[ナノスクール《nano school》#3]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20130118_nano-school3/
http://www.facebook.com/pages/nano-school/429539203750096?id=429539203750096
これまで2回は「わかる」「時」というテーマで進んできた「ナノスクール」。今回のテーマは当日まで内緒ナノだそうだが、テーマは毎回積層されて、つながったり、ほどけたりしていく。一見乱暴に進められている「ナノスクール」、実はとても丁寧に頭を整理しながら、知ることの難しさ、考えることの実感を引っ張りあげていく杉田さん。連続も不連続も、宿題に対する姿勢も許容量は絶大です。どうぞ、はじめての人も怖がらずに参加してください。


【今週のLive Art】==============================================
1月19日(土)良知暁[リプリゼント]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20130119/
先にアップした良知さんによるコラムでも触れているように、2011年4月11日に東京を歩きながら良知暁は写真をツールに、ある光景の意味化をしている。それは一瞬立ち上がった1つのファンクションだけを見つめているのだが、あたり前に人々が受け入れたり、拒絶したりしている状況というものを考え直すための、物差しのような冷静な視線でもある。この人は既存のものを読取るための、その仕方から、摸索をしようとしているのだ。
さて今回のblanClassのイベントでは、人が人を選んで、なにかを代わりにしてもらうこと。誰かが誰かの代わりになにかをすること。っていうことはどういうことなのだろう? ということがデモンストレーションされる。どういう仕掛けで示されるかは、当日来てからのお楽しみ!!
公開インタビュー以外はUSTしない予定なので、ぜひご来場を!!




こばやしはるお



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杉田敦[ナノ・スクール《nano school》#3]
あけましておめでとうございます。
さて、今週金曜日は、nano school の第3回目です。
「わかる」「時」というテーマに加えて、今回のテーマなのですが、それは当日まで内緒にしておきます。ただし、恒例の宿題があります。

・井土ヶ谷にある温泉『横浜天然温泉くさつ』に入浴する
・恒例ですが、酒の森屋本店で、一杯やる


日程:1月18日(金) 19:30〜
一般:1,200円/学生:1,000円


※[ナノ・スクール]毎月1回の行われています。次回は2月15日(金)です。

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杉田 敦 Atsushi SUGITA

  • 美術批評。オルタナティヴ・スペース art & river bankディレクタ。女子美術大学教授。最近の著書に、『ナノ・ソート』(彩流社)、『アートで生きる』(美術出版社)、『アート・プラットフォーム』、『inter-views』(共に美学出版)がある。作品に"critics coast"(越後妻有アートトリエンナーレ, 2009)など、キュレーションにポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(JAM)などがある。また、アーティストの増本泰斗と、ディスカッション・プロジェクト、"Picnic"を行っている。
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|デモンストレーション
良知暁[リプリゼント]


「わたしの声を誰かが発するということ」についてのデモンストレーション。参加型。


日程:1月19日(土)
開場:18:00 開演:19:00
一般:1,200円/学生:1,000円

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良知 暁 Akira RACHI

  • 1980年静岡生まれ。アーティスト。法政大学、ボーンマス美術大学卒。主な個展に『frames』(TARO NASU, 2009)、企画展に『thinking about dog’s death』(art & river bank, 2012)、「Optional Art Activity」(タケニナガワ, 2011)、『freshfacedandwildeyed ’08』(the photographers’ gallery, ロンドン, 2008)など。そのほか、執筆、編集、レクチャーも行なう(e.g. 「Thoughts as variations」)。