丹羽良徳 [投票できない選挙区へ投票しに行く]

 6月と7月「Live Art」は「参院選「選挙」がテーマ、「参院選へGO!|参院選ビフォアー&アフター2013」を開催中。夏の参院選の前後の変化を見届けて、来る未来を考えてみましょう。
 先週から始まったこの企画。テーマを決めてゲストをお喚びすること自体がほぼ初めての試み。1回目の粟田大輔氏は「選挙」や「投票」の大前提になっている「約束」というものが、どういうものなのかを参加者それぞれが気軽だったり、切実なものとしてワークショップした。「約束を交わす」と具体的にどんな負担や責任が生ずるのか? 「約束すること」をどのような距離で捉えているのか? 「約束」はどういうところで成立しているのか? そういう問題を身近なところで考える、可笑しくて、なおかつとてもシリアスな一夜でした。
 さて2回目は丹羽良徳がLive Artに初登場!! あたり前だと思っている制度に対して、素朴な切り口でアプローチする丹羽メソッドで「投票」という制度を考える。
 ともすると、中身を精査する前に、そこにある制度を実行することのみに生きてしまってはいないか? あたり前に正しいと考えている、私の地域は、住んでいる場所を意味しているのだろうか? 立候補者はもう少し柔軟に地域を選んでいるようにも見受けられるし、投票者にも場所を選択できる可能性はないのだろうか? 住んでいる場所と働いている場所も一緒でないケースもあるのに....などなど、いろいろと考えてしまう。
 今回丹羽は作戦会議という形で参加してくれる。ちょっと本気で作戦を立ててみませんか?


こばやしはるお
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作戦会議|丹羽良徳 [投票できない選挙区へ投票しに行く]

http://blanclass.com/japanese/schedule/20130615/


日本の選挙制度は多くの場合、自身の住居を基に地域ごとに定められた立候補者へ投票する小選挙区ですが、この場合地域外の投票所へ出向くことはどんな意味があるでしょうか。論理的に考えて、門前払いされることは明らかですが、私たちが投票できない候補者とは何者でしょうか?
このようなアイデアを基に、参院選での撮影を予定しています。今回は、このアイデアを基に撮影する具体的な方法などを話し合う予定です。2時間弱の予定。


日程:6月15日(土)
開場:18:00 開演:19:30
入場料:1,000円

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丹羽 良徳 Yoshinori NIWA

  • 1982年愛知県生まれ。東京を拠点に活動。多摩美術大学映像演劇学科卒業。不可能性と交換を主軸とした行為や企てを路上などの公共空間で試みることで、社会や歴史へ介入する作品を制作。東ベルリンの水たまりを西ベルリンに口で移しかえる《水たまりAを水たまりBに移しかえる》 (2004)など肉体を酷使した不毛な交換行為に始まり、震災直後の反原発デモをひとりで逆走する《デモ行進を逆走する》 (2011)や、都市の抗議活動を無関係な観光地まで延長させた《首相官邸前から富士山頂上までデモ行進する》 (2012)など、自身の状況を転置することで眼に見える現実を解体し、「公共性」という幻想のシステムの彼岸を露出させる新たな物語を作り出す。近年は共産主義の歴史への興味から社会主義者を胴上げしようと現地の共産党と交渉する《ルーマニア社会主義者を胴上げする》 (2010)やソビエトが解体されたロシアの一般家庭を訪問してレーニンを捜し続ける《モスクワのアパートメントでウラジーミル・レーニンを捜す》 (2012)など、移り行く国家や歴史の一端を往来するプロジェクトを展開している。

http://www.niwa-staff.org/