土曜日のLive Artは土屋紳一+原田 晋のコラボレーションイベントです。
blanClassにはそれぞれ別の経路で関わり、出演もしてきた二人ですが、世界は狭いもので、最近になって別経路で二人の間に交流があり、この企画につながりました。
二人はこれまでに写真や動画をつかって、どちらかというとカメラの眼が持っている構造的な意味を解体、崩壊を促すように、作品に取り組んでいる作家たちです。
そんな二人は現在、イベントのために、カメラや撮影を通してできることを交換して作業を進めています。というのは密かに二人が「東京世界遺産」と名付けた、謎の名所をそれぞれに巡って、ムービーを撮影してきます。それらは10分ほどの映像に編集された後、サウンド部分だけを切り出して交換します。さらに渡された音のデータを手掛かりに、それぞれがまったく別の映像を当てはめていくというものです。
当日は、「サウンだけ」、「サウンドと足された映像」、「もとの状態の映像」を順番に上映し、それぞれの撮影、編集、音の交換、アフターイメージングと…、お互いに起こった「反射、反応」を確認します。
コンセプチュアルなゲームのような手続きですが、そのタイトな仕掛けから、きっと多くのことがこぼれ落ちるでしょう。そのこぼれ落ちていくものを眺めるのがこの仕掛けのミソという気がします。
カメラを問題にするアプローチどしては大分独特な方向にエスカレートしている二人の協働実験ですから、一毛の価値があると思います。ぜひ一緒に、ぎゅうぎゅう考えてみましょう。
土屋紳一、原田晋、お二人をお招きして、blanClass放送室でお話しをしました。詳しく話してますので、ぜひこちらもご覧ください↓
2015/7/6/土屋紳一+原田晋/blanClass放送室
こばやしはるお
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実践 / 写真|土屋紳一 + 原田 晋[反射、反応]
http://blanclass.com/japanese/schedule/20150711/
https://www.facebook.com/events/440944872755347/
「被写体と撮影者」の関係を考えると、身体的な反射が重要ではないだろうか。インタラクションからリアクションへ。土屋、原田の二人で思考する、「反射、反応」の実践。
日程:2015年7月11日(土)
開場:18:00 開演:19:00
入場料:1,500円(ワンドリンク)
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土屋 紳一 Shinichi TSUCHIYA
- 1972年神奈川県生まれ。1998年、東京造形大学卒業。2000年岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]卒業。2006年デュッセルドルフ美術アカデミー トーマス・ルフよりマイスターシューラー取得。主な個展に、「Christian Marx Galerie」(デュッセルドルフ/ドイツ/2015年)、「Obrist Gingold Galerie 」(エッセン/ドイツ/2008年)、主なグループ展に、「2.46 and Thereafter」(ワシントンD.C./アメリカ/2012年)、「No Man’s Land」(フランス大使館/東京/2009年)、「写真ゲーム展 現代写真の母型2008」(川崎市市民ミュージアム/川崎/2008年)、「サイトグラフィックス 現代写真の母型2005」(川崎市市民ミュージアム/川崎/2005年)などがある。
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原田 晋 Susumu HARADA
- 1980年山口県生まれ。2005年東京綜合写真専門学校研究科卒業。
2009〜2011年女子美術大学大学院GPプログラム特別研究員として、アートセンターのリサーチや様々なアート・プロジェクトの実践に関わる。2009年より、オルタナティヴ・スペースart & river bankの理事。主な展覧会に、「サイトグラフィックス」(川崎市市民ミュージアム/2005)、「The Ghost」(art& river bank/2011)など。comos-tv(http://comos-tv.com/)、The Academy of Alter-Glonbalization(http://alter-globalization.com/)、+journal(http://cj-ca.org/)などの活動に関わっている。