11月12日(土)[岸井戯曲上演 #3|クロージングパーティー]ワークインプログレス

今週土曜日のLive Artは、今年の9月から月1回のペースで1年間、すでにスタートしている「岸井戯曲を上演する」シリーズ。毎回、いろいろなジャンルのアーティストが演出したひとつの戯曲を上演するという試みだが、11月は少しだけいつもとは趣が違っていて、鳥公園の西尾佳織さんが《クロージングパーティー》という戯曲の上演のワ−クインプログレス。


戯曲は以下



《クロージングパーティー
近隣の全ての店に廃業を勧める。
全て閉店したら、クロージングパーティーを三日間開く。



と、これで全文なので、とても短い。そしてとても恐ろしい内容。


この戯曲誕生について岸井本人から聞いたことがある。


とある実際に存在する商店街を盛り上げるべく、呼ばれた怪しいアーティストの岸井が提案したのが、無理して継続を図るのではなく、いっそのこと全部閉めてしまえという、残酷かつ、地域とアートの安易な接続に対する痛烈な批判を含んだ、この《クロージングパーティー》だった。


その後その商店街がどうなったかというところは忘れてしまったのだが、実際に行われた3日間のクロージングパーティーには、商店街を懐かしむ多くの人々が集まってきて、ものすごく盛り上がったという話だったと思う。詳しくは、土曜日に岸井さんから直接聞いてほしい。


さて、ワークインプログレスということは、後日、このシリーズで本番にあたる《クロージングパーティー》を前提に試されるなにかが上演されるということなのだろうが、それはどんなパーティーになるのだろうか? 


戯曲が戯曲なだけに、期待をしつつ、不安がよぎります。どうぞ、みなさまも目撃しにきてください。


blanClass放送室では、10月22日(土)・23日(日)の[岸井戯曲を上演する。#2]に出演された遠藤麻衣さん、富永瑞木さんと、11月12日(土)の[岸井戯曲を上演する。#3]で上演を行う西尾佳織さん、そしてこのシリーズの司会である佐藤朋子さん、劇作家の岸井大輔さん(司会:宮澤響)と放送を行いました。こちらもぜひご覧ください↓



2016/10/28/遠藤麻衣/富永瑞木/西尾佳織/佐藤朋子/岸井大輔/blanClass放送室



こばやしはるお
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Live Art 月イチシリーズ/演劇(ワークインプログレス)
西尾佳織/根本大介/野津あおい/葉丸あすか他[岸井戯曲上演#3|クロージングパーティー
http://blanclass.com/japanese/schedule/20161112/
https://www.facebook.com/events/1354007484687130/


2016年9月から1年間毎月、blanClassで、岸井大輔作の戯曲を、さまざまなジャンルのアーティストにより上演しています。


第三回にあたる11月は「クロージングパーティー」のワークインプログレスをお届けします。岸井の作品中、最短かつ最上演困難といわれる「クロージングパーティー」。この上演に鳥公園の西尾が挑戦します。まずは、制作経過の公開。


西尾佳織(演出家・劇作家/鳥公園)/根本大介(俳優)/野津あおい(俳優、サンプル所属)/葉丸あすか(俳優、柿喰う客所属)/司会:佐藤朋子(アーティスト/Comp)/マンガ:今井 新(アーティスト)/トークゲスト:石幡 愛


日程:2016年11月12日(土)
時間:19:30〜20:30(開場:19:00)
料金:1,000円(要予約)

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〈予約方法〉ご予約は前日までにご連絡をお願いします。

下記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[岸井戯曲を上演する。#3]予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈メールアドレス〉info@blanclass.com

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西尾 佳織 Kaori NISHIO

  • 劇作家、演出家、鳥公園主宰。1985年東京生まれ。幼少期をマレーシアで過ごす。東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を担当。「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、少しトボケた角度から、柔らかな光を当てようと試みている。
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根本 大介

  • 俳優
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野津 あおい Aoi NOZU

  • 舞台俳優。サンプル所属。近年の参加作品に『God Bless Baseball』(作・演出:岡田利規)、『わたし今めまいしたわ』(作:肥田知浩、演出:深見七菜子)、『透明な隣人〜8-エイト-によせて〜』(作・演出:西尾佳織)など。
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葉丸 あすか Asuka YAKUMARU

  • 劇団「柿喰う客」所属。 柿喰う客の公演に多数出演。劇団公演のほかに、ロロ「父母姉僕弟君」、KIKIKIKIKIKI「結婚」「戯舞」(ダンス公演)、流山児★事務所「アトミック★ストーム」、F/T参加作品「透明な隣人〜8-エイト-によせて〜」作.演出/西尾佳織(鳥公園)、ベッド&メイキングス「墓場、女子高生」などの舞台・ダンス公演に出演。
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今井 新 Arata IMAI

  • 1992年生まれ。港北ニュータウンで育つ。2009年、ホームレスのインタビュー映像に基づく映像インスタレーション《上野公園。ホームレス。五十嵐さん。》を発表。以来、都市における様々な事象を「取材」し、映像やドローイングによって独自のナラティブに再構成する形式の作品に取り組み続けている。その際に「イマイ君」という、作者自身の分身とも言えるキャラクターを自在に操り、取材経験を作品化することも多い。
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岸井 大輔 Daisuke KISHII

  • 1970年生劇作家。他ジャンルで遂行された創作方法によるジャンルの形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「P」「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」。2013年ー2018年にかけ、日本における現代演劇を探求するプロジェクト「始末をかく」実施中。
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佐藤 朋子 Tomoko SATO

  • 1990年長野県生まれ。2012年より振付家の小山柚香と共にComp.というカンパニーで主に「サンカ」というかつて日本にいたといわれる集団をテーマに作品発表をする(現在カンパニーとしての活動は休止中)。最近は自身の祖母の生い立ち話を「今ここに再生する」方法としてのパフォーマンスを制作したり、長野県飯山市北原地方に伝わる「狐にだまされた話」の調査をしている。