営みアート

 昨晩、淺井裕介、狩野哲郎インタビューなう at LCAMP 突撃インタビュー http://twitvid.com/DE51D (90分インタビューの模様は近々upします)というのをやった。このコラムの一環で、直接アーティストと話すという企画。
 お二人の独特な雰囲気(企画の田多知子さんも含めて)に呑まれたのか、上にもあるように、 インタビューは1時間半におよんだ。
 彼らの醸し出す雰囲気もさることながら、「ジカンノハナ」(→11/28・黄金スタジオ・L CAMP)というタイトルが示すように、なにかとりとめもなくネバーエンディングな展覧会だった。
 彼らの展覧会は、約1ヶ月間の公開制作。聞くまでもなく、変化とか変容とか生きていることとか、時間と付合うほかない。日々のちょっとしたことごとに、フッと感動を覚えたり、考えを巡らしたりするようなものを剥き出しに見せたいのだろうと思った。しかし観客はどうしても切り取られた時間を経験するのみだから、全貌を知るのは作家たちのみということか? 見るものたちはそれぞれ最大限のセンスを発揮して見ることのできない全体像を細部にいたるまで想像しなければならない。
 となりに座っている女の子に「ほらこれ面白いでしょ」って、ちょっとした現象や状況を伝えようとしても、チンプンカンプンなことってよくある。お互いが目の前で同じものを目の当たりにしているにも関わらずだ。
 そういうことをなんの前提もなしにフワッと人に示すことが可能ならば、それはものすごいことだと思う。お二人の今後に期待する。
 今回の展覧会で二人がやっていることを「こういうのをなんと言ったらいいのだろうか? 」と、素朴に尋ねてみた。インスタレーションというのはピンとこない。「仕種」かな? いや、「営み」に近い。と、聞いておきながら独りで合点した。
 インタビューはきっと文字化した方がわかりやすいだろう。でも映像で配信します。
 明日はいよいよ+nightにL PACKが登場。昼1:00からオープンという初の試み。夕方からは長時間超抽出コーヒーをご堪能ください。

小林晴夫