こんにちは。告知をします。
宣伝が嫌いです。でも宣伝をしないともしかしたら観に来てくれるかもしれない人に届かないかもしれない、逆か、もしかしたらこれを目にして観に来てくれる人がいるかもしれないから宣伝をするのか、いやもっとか、宣伝をすることでこの作品を観に来てくれた人が、この作品と出会ってそこで何かを受けとったりまた返してくれたりそんな作用が起きて、それは言うなればわたしとその人が出会うってことで、知らなかったわたしと知らなかったあなたが作品を通じて出会い繋がって一歩先に進む、かもしれない、そんなことを願って祈るようにわたしは作品を作っています。
2月、新作を発表します。タイトル『ハイツ高山』と言います。
ハイツ=高台『高台高山』ってなんやねん、って感じなんですけど、これは建物名みたいなもので、今回は「建物の演劇」を作ってみようと思い、取り組んでいます。
「建物の演劇」ってなんなんでしょう、もう3ヵ月くらいずっと頭を抱えてましたが、ようやく目指すべき方向が見えてきたところです。
目指すべき方向は見えたけど、やっぱりなんだかわからないものになりそうで、でもなんだかわからないものを作りたいからしょうがないんです。
そのなんなんだかわからないものを見てわたしは驚きたいし、どきどきしたいんです。
それが本当に出来たら、それはきっとみんなも驚くことになるだろうし、そんな「演劇」生まれたら面白くないですか?
今回は、こんなわからんわからん言ってるわたしと制作を共にしてくれている協力者たちがいます。
昨年の『皆 私 私 食』以後、もう一人でやりたいことを実現させるのは難しいかもしれないと感じました。
仲間が欲しいと願っていたところ、各所で出会った方たちと話しをし、承諾をもらい今作に参加をしてもらっています。
彼らはわたしの”わからん頭”の中を覗いては、丁寧に掬い上げるような作業をしてくれています。
これまで思い描くだけで実現不可能だったことが、範疇にある。これはすごい事、NOはないOKで進む(ないのは予算だけ、これは今後の課題...)。
この作品に今まで出来なかった事を全部詰め込んでしまいたいと思ってやってます。
わたしはわたしのやりたいことを継続させていく為に、仲間を見つける為に、作り続ける為に、より良い世界を手に入れ生き抜く為に、作品を発表します。
その過程でもあり、今出来ることの全てが『ハイツ高山』にあります。
開場時間が長いですが、昼には昼の、夜には夜の面白さがあると思います。
一度ご来場頂ければ再入場が可能です。
長くなりましたが、心から多くの皆さんに観に来て頂きたいです。
そして願わくばわたしの仲間に加わってください。
最後に、こんなよくわからんわたしにいつも作品を作らせてくれるblanClassには感謝しかありません。ありがとうございます。
では、お待ちしてます。
高山玲子
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★TPAMフリンジ2019参加作品
インスタレーション・シアター|高山玲子[ハイツ高山]
場所の持つ〈記憶〉を演劇にすることは可能か。
会場となるblanClassは、1967年に設立した現代美術の私塾「Bゼミ」を前身に持つ美術の実験場である。
この場所を架空の廃アパートと仮想し、blanClassに潜在する〈記憶〉と透かし合わせ上演を試みる。
恐らくは“ゴースト”が現れるであろうこの作品の位置付けは、“ゴースト”シリーズ第2弾《ゴーストハイツ・シアター》である。
作・構成・出演 高山玲子
装置 新美太基
撮影・編集 前澤秀登
ドラマターグ・翻訳 中田博士
グラフィックデザイン 一野篤
日程:2019年2月9日(土)13:00-18:00
10日(日)13:00-21:00
14日(木)13:00-21:00
15日(金)13:00-18:00
所要時間:約40分(目安)
料金:一般 2,000円/TPAM登録特典:1,500円
予約方法:以下の内容でイベント前日までに以下のアドレスに送信ください。
こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈タイトル〉[ハイツ高山]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
〈アドレス〉 info@blanclass.com
TPAM 2019(www.tpam.or.jp/2019)に参加するblanClassのアンソロジー、Live Art & Archive Anthology #4 on TPAM Fringe 2019の中で行っています。
チケットは以下からも購入いただけます。
https://www.tpam.or.jp/program/2019/?program=blanclass
高山 玲子 Reiko TAKAYAMA
美術家/俳優/体メンテナンス体操講師。主に境界線(演者/観客・あなた/わたし・あの世/この世)に注視し、これらの見えないラインを、可視化・表象することで起こりうる認識のズレなど、人の数だけ答えが違うことをみんなで面白がれるような作品制作を行なう。近年の活動は、観客自身が書き起こした“終焉の時”を上演する『ゴーストライター』、音楽家との共同による“音楽を演劇にしてみる”、映像作家との共同による“映像を演劇にしてみる”など。
https://reikotakayama.tumblr.com/
国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2019(TPAM)
TPAM(ティーパム、国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得る場です。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2011年より「創造都市」横浜で開催。近年はアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画。20年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
http://www.tpam.or.jp/2019